第一生命 更新型終身移行保険 堂堂人生 評価と見直し方法

記事更新日:2018.6.10

評価データ

販売時期 保険種類 払済保険への変更 評価
1999年~2011年1月 更新型終身移行保険 不可


評価コメント

堂堂人生(どうどうじんせい)
は、かつて第一生命の主力商品だった保険です。1999年から後継商品である順風ライフが発売された頃まで販売されていました。
この保険は簡単に言ってしまうと、


アカウント型保険の姉妹品のような保険
定期付き終身保険を更に悪質にしたような保険


です。通常の定期付き終身保険は


主契約(必ず契約しなければいけない部分)
終身保険(終身死亡保険)

特約(オプション)
定期保険(定期死亡保険)医療保険など多数


となっていますが、この堂堂人生


主契約:定期保険+堂堂ファンド(貯金のようなもの)
特約:医療保障など多数


となっています。
貯蓄部分が主契約となっている点はアカウント型保険と同じですが、更に定期保険も主契約となっているなんて変な保険です。そして実際にこれは悪い意味で画期的な保険になっています。

例えば、子供が大きくなれば死亡保障の必要額
(もしも一家の大黒柱が亡くなってしまった時に遺族が必要とする金額)
は下がるので、


現契約では亡くなってしまった時に妻子が3,000万円を受け取れるようになっているけど、これを2,000万円に減らして保険料の支払額も減らそう!


と考えたとします。
通常の定期付き終身保険の場合は、特約の定期保険を減額(=一部解約)することでそれを実現できます。

ところがこの堂堂人生の場合はそれが簡単にはできません。定期保険と堂堂ファンドが連動型となっており、定期保険を減額すると堂堂ファンドも減額してしまうなどの制約があるためです。

とにかく複雑かつ制約だらけで、失礼ですが私の中でもワーストかもしれない保険です・・・。まだ加入されている方は早めの見直しをおすすめします。


見直し方法1 主契約について

このまま継続していくと、10年毎に自動更新する度に保険料が膨大に増えていき、一生涯では何百万円~何千万円という財産を吸い取られてしまいます。そしてそれだけ払っても、将来戻ってくるお金はわずかです。ですのでなるべく早急に見直しすべきです。
下図の新「堂堂人生」の契約例を基に、私だったらどう見直すか?
というのを見ていきたいと思います。





これは35歳男性の契約例です。
見てのとおり45歳で自動更新するようになっています。そして自動更新する際に保険料が大幅に増えるため、このタイミングで保険の見直しを迫られる方が多いのです。
45歳の更新のタイミングを迎えた時、もし私ならどう見直すか?
という視点でみていきます。



主契約から見てきます。主契約は


①死亡 or 高度障害時に遺族が年金を受け取れる部分

②死亡 or 高度障害時に遺族が保険金を受け取れる部分


の2つです。
①はいわゆる収入保障保険、②は定期保険ですね。ただし②は一般的な掛け捨ての定期保険ではなく、先ほど触れたように堂堂ファンド
(貯金のような部分)
と連動型になった変則的な契約になっています。
そして一般的な定期保険同様に10年毎(45歳、55歳)に更新していき、65歳で更新する時に堂堂ファンドで終身保険を一時払いで買うようになっています。
だから更新型終身移行保険という名称なのです。

45歳でしたらまだ子育て中の方も多いと思います。私も45歳になった時は1番下の子が10歳ですので、まだまだ死亡保障が必要です。けれど第一生命は、定期保険評価ランキングを見れば一目瞭然ですが、保険料が安い会社の2倍以上もするため、このまま継続はありえません。そこで保険料の安い他社の保険に乗り換えます。
具体的には、私は死亡保障は収入保障保険で備えることをおすすめしていますので、収入保障保険評価ランキング上位の保険を新たに契約し、新しい保険の保障が開始したら①と②は解約します。

問題はその解約のタイミングです。
②が一般的な定期保険であれば、他社の新しい保険の保障が開始したら即解約で問題ないのですが、くどいようですが②はそうではありません。10年毎に自動更新するタイミングで堂堂ファンド(生存給付金)を受け取れるという特殊な定期保険になっています。
生存給付金はこの保険に限らず、


受取のタイミングまで保険契約を続けた時のご褒美


のように一般的になっており、逆に言うと受取のタイミング前に解約をすると、生存給付金よりもかなり少額な解約返戻金しか受け取れず大きく損をしやすくなっています。
ですので契約内容にもよりますが、受取のタイミング
(この保険の場合は自動更新のタイミング)
が近くなっているのであれば、慌てて解約をせず
生存給付金を受け取るまでは続けて、受け取ったら解約
したほうが有利になることも多いと思います。
もっとも生存給付金は30万円程度の契約が多いようですので、下手に自動更新のタイミングまで粘ると損になるケースも多いと思います。
本当にケースバイケースだと思いますので、


すぐに解約したらいくら受け取れるか?

自動更新時まで続けて生存給付金を受け取って解約したらいくら受け取れるか?


などを第一生命に確認して、有利なタイミングで解約するとよいと思います。
それでもどのタイミングが有利か判断が難しい場合は、私だったら他社の新保険の保障が開始したら即解約します。



健康上の問題などで他社の保険の新契約ができない場合

子供が自立するまではまだ年数があるので死亡保障は必要。けれど大きな病気をされてしまったなどの健康上の理由により、他社の収入保障保険に乗り換えようとしてもできないという場合。

この場合は私なら①と②の減額(=一部解約)をして保険料を下げます。例えば②がもしも亡くなってしまった時に3,000万円を受け取れる契約だったとしたら、2,000万円などに下げます。45歳時点であれば35歳時点よりも子育てが進んでいるため、子どもが自立するまでに必要な費用も減少しているためです。

堂堂人生は既述のとおり減額すると一時的には損をしやすいですが、死亡保障をなくすわけにはいかないですし、そのままのプランで高額な保険料を払い続けるわけにもいかないですから、私ならこうします。



見直し方法2 特約について

特約をみていきます。





シールド特約
は、3大疾病
(がん、心筋梗塞、脳卒中)
で所定の状態となってしまった時などに保険金を受け取れる、いわゆる特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)です。
こちらのページで詳しくは記載していますが、私はそもそも三大疾病の保障は必要性が低いと考えています。よってこのシールド特約は私なら即時解約します。

がんの保障だけはほしいですので、ガン保険に未加入でしたらこの機にがん保険に加入します。その場合はがん保険の保障が開始してからシールド特約は解約します。先にシールド特約を解約し、がん保険の保障が始まる前にがんと診断されてしまうと、何も受け取れなくなってしまいますので・・・。
がん保険は契約してから3ヶ月くらい経過しないと保障が開始されないため注意して下さい。
健康上の理由で他社のがん保険へ新規加入ができない場合は、がん保険代わりとしてやむをえずこの特約は残します。


スーパーリライ
は、所定の身体障害状態となってしまった時などに保険金を受け取れる特約です。公式サイトを見る限りおおよそ身体障害等級2級程度で受け取れそうです。私は身体障害状態や要介護状態、それに就業不能状態となってしまった時のための保険は必要性が低いと考えています。理由はこちらのページで触れていますのでよかったら読んでもらえればと思います。
よってこの特約も私なら即時で解約します。


介護サポート+
は、所定の要介護状態となってしまった時などに保険金を受け取れる特約です。公式サイトを見る限りおおよそ要介護2以上で受け取れるようです。既述のとおり私は要介護状態となってしまった時のための保険は必要性が低いと考えていますので、この特約も私なら即時で解約します。


インカムサポート
は、所定の身体障害状態や要介護状態となってしまった時に、年金を受け取れる特約です。公式サイトを見る限り要介護2以上など受け取れます。繰り返しになりますが、私は身体障害状態や要介護状態となってしまった時のための保険は必要性が低いと考えていますので、この特約も私なら即時で解約します。


保険料払込免除特約
は、3大疾病で所定の状態になってしまったときなどに、以後の保険料の払込が免除になる特約です。他の主契約や特約をすべて解約すれば自然と消滅します。
健康上の理由で他社のがん保険に新規加入ができずシールド特約を残す場合は、この特約も残します。



長かったですが、このようにして最終的には堂堂人生は全解約を目指します。


最後に

いかがだったでしょうか?
ここまで見てきた見直し方法はあくまで個人的な見解によるものですので、誰にとっても正解という方法ではもちろんないと思いますが、よかったら参考にしてもらえればと思います。
最後にいくつかポイントを。



◆ポイント1 解約は新しい保険の保障が開始してから

繰り返しになりますが、他社の新しい保険に加入し古い保険を解約する場合は、必ず新しい保険の保障が開始されてから解約するようにして下さい。
特にがん保険はくどいようですが契約してから3ヶ月くらい経過しないと保障が開始されないため注意して下さい。



◆ポイント2 無理にたくさんの保険に加入しないように

保険の見直しについて相談を受けていると、何もかも気にしてしまって色々な保険に加入しすぎている方をよくみます。
例えばこの保険にしても、特約てんこもりの保険会社のモデルプランに加入されている方が見直しをしようとすると、

「たくさん加入している特約を大幅に減らすのは怖い」

となってしまう方がいます。

けれど私は、
保険は無理のない範囲で加入する
のが何よりも大切だと思います。何もかも気にして色々な保険に加入しすぎてしまうと

「保険には完璧に加入していたけれど、そのせいで子供の学費が準備できなかった。」

「マイホームを買うことができなかった。」

「ローンの返済が厳しくなってしまった。」

「老後に向けての貯蓄ができなかった。」

といった事態になりかねないからです。それでは本末転倒ですから・・・。