【サイト内検索】

各種保険のかんたんな解説と評価

記事更新日:2019.6.1


収入保障保険
評価:


子育て中の若い家族におすすめしたい保険です。
子育て中の家族の大黒柱がもしも亡くなってしまった場合、国から遺族年金を受け取り続けることができるようになります。しかしその額はとても十分とはいえない額のため、元の生活水準を維持することは難しくなってしまうケースがほとんどです。それを可能にするのが収入保障保険です。
例えば

被保険者:Aさん
年金月額:10万円
保険期間:65歳まで

というプランに加入しておけば、Aさんがもしも亡くなってしまった場合、Aさんが65歳になったであろう年まで遺族が年金月額10万円を毎月受け取り続けることができます。
がん保険
評価:


がんの治療費に特化した医療保険の通称です。
通常の医療保険は広く浅くという内容です。ほぼすべての病気やケガを保障するかわりに受け取れるお金も少なく、ほとんど加入価値はありません。
それに比べてがん保険は狭く深くという内容で、がんしか保障しないかわりに受け取れるお金が大きく加入価値の高い保険です。
就業不能保険・所得補償保険
評価:


保険期間が短期のタイプ(保険期間1年程度)と長期のタイプ(65歳満了など)があります。

短期タイプ
自営業者など国民健康保険に加入の方におすすめしたい保険です。病気やケガで働くことができなくなった時、会社員や公務員は傷病手当金を一定期間(1年半)受け取ることができるため、収入の減少を抑えることができます。
しかし自営業者が加入している国民健康保険には傷病手当金がありません。その傷病手当金のかわりになるのが、短期の所得補償保険です。


長期タイプ
傷病手当ての受給期間(1年半)経過後も、病気やケガなどで働くことができない状態の場合、障害年金などの公的補助を受けることができるようになります。
しかし公的補助は通常、最低限の生活維持が可能な程度しか支給されないため、元の生活レベルを維持することは難しいケースがほとんどです。それを可能にするのが、就業不能保険(長期の所得補償保険)です。

少し前までは保険料が高いわりに保障内容が良くなく、個人的にはおすすめしていませんでした。しかし近年は多くの会社がこの保険を販売するようになって競争が生まれたためか、保険料が安く保障内容も工夫された商品が発売されてきており、加入価値が徐々に上がってきていると思います。
定期保険(定期死亡保険)
評価:


子育て中の若い家族におすすめしたい保険です。
一家の大黒柱が万が一亡くなってしまった時に、遺された家族が大金を受け取ることができる生命保険の代表的な保険です。
ただし私は、死亡保障
(被保険者が亡くなってしまった時に大金を受け取れる機能)
定期保険よりも収入保障保険で用意したほうがいいと考えています。収入保障保険のほうが定期保険よりも合理的でコストパフォーマンスが優れているからです。
ライフステージ別の保険の選び方の中でも、収入保障保険優先で推奨プランを紹介していますので、よかったら参照してみてください。
定期医療保険
評価:


がんの時にしかお金を受け取れない狭く深くという内容のがん保険とは対照的に、医療保険は広く浅くという保険です。
しかしもはや広すぎ浅すぎになってしまっており、ほぼすべての病気やケガを保障する代わりに受け取れるお金が少なく加入価値があまりありません。
しかし入院する確率が低い若者向けに特化した定期医療保険であれば、安価な保険料で大きな保障を得られるため、保険として比較的有効であり加入価値があると思います。
個人年金保険
評価:


老後に受け取る公的年金を増額できる保険です。
名称は保険となっていますが中身はただの貯金に近いです。ただし個人年金保険料控除という節税制度があるため、うまく加入すれば銀行貯金より有効です。

もっとも2017年からは、ほとんどの方が個人年金保険よりも節税面が優れたiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入できるようになったため、そちらを優先的に検討することを推奨したいと思います。

※資産運用方法のまとめはこちら
※iDeCoコーナーはこちら
学資保険
評価:


大学の入学費用などの子供の将来の学費を準備するための保険です。
以前は子供の学費の準備手段してはとても有力でした。しかし近年は市場金利の低下に伴い資産運用力がほぼなくなってしまいました。そのため2018年以降は、つみたてNISAジュニアNISAを学資保険代わりにすることを個人的にはおすすめしています。

※資産運用方法のまとめはこちら
※NISAコーナーはこちら
終身保険(終身死亡保険)
評価:


以前は死亡保障
(亡くなってしまった時に大金を受け取れる機能)
資産運用
(お金を増やす機能)
を兼ね備えた保険でした。
保険料を長年払い続けた後に解約をすると、払い込んだ保険料を大きく上回る解約返戻金を受け取れたため、資産運用にも使えたのです。

しかし近年はあまりにも低金利化が進んでしまったために、資産運用力はほぼないものになってしまっています。
そのため死亡保障の用意と資産運用の両方を行いたいのであれば、終身保険でなく、死亡保障は掛け捨ての安価な死亡保険
(おすすめは収入保障保険
で用意し、資産運用はiDeCo(個人型確定拠出年金)NISAを利用するほうが現在はおすすめです。
特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)
評価:


三大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)の保障と死亡保障の両方を持った保険です。掛け捨ての定期型と貯蓄性のある終身型の2種類に大きく分けられます。

定期型はガン保険の代わりにはならないと思いますし、終身型は近年の低金利化で資産運用力はほぼなくなってしまったため、悪い保険とまでは言いませんが、この保険がニーズに合う方はあまりいないと個人的には思います。
変額保険
評価:


変額保険は保険料の運用に主に投資信託を利用します。
しかし保険会社が差し引く手数料が大きいため、自分で直接NISA口座iDeCo口座などで投資信託を購入して運用したほうが高運用となりやすいため有利です。そのため資産運用目的での加入はおすすめできません。

保険の場合は投資信託にはない保障機能
(例えば被保険者が亡くなってしまった時に遺族が高額な保険金を受け取れる機能など)
がありますが、高額な手数料に見合うほどの機能だとは思いませんし、保障機能は保障専用の保険
収入保障保険定期保険など)
で別に準備したほうがよいと思います。
終身医療保険
評価:


がんの時にしかお金を受け取れない狭く深くという内容のがん保険とは対照的に、医療保険は広く浅くという保険です。
しかしもはや広すぎ浅すぎになってしまっており、ほぼすべての病気やケガを保障する代わりに受け取れるお金が少なく加入価値があまりありません。
その中でも保障が一生涯続く終身医療保険はデメリットが多い保険のため、加入は推奨できません。
⇒理由はこちら

老後の医療費や介護費は、終身医療保険や終身介護保険ではなく貯蓄で備えるべきと個人的には考えています。老後の様々なリスクに柔軟に対応できるのは結局お金だからです。具体的な貯蓄手段としてはiDeCo(個人型確定拠出年金)NISA個人年金保険がおすすめです。
介護保険
評価:


要介護状態となった際に介護費用を補償してくれる保険です。個人的には民間の生命保険会社の介護保険は不要だと考えています。

介護が必要な人(要介護者)の割合は、80歳で約25%、85歳で約50%、90歳以上は約70%にもなります。これだけ高い確率なのであれば、介護費用は老後の生活費の一部と考え、保険で備えるのではなく貯金で備えたほうがよいと思うからです。介護費に限らず、老後の様々なリスクに柔軟に対応できるのは結局お金ですから。
具体的な貯蓄手段としてはiDeCo(個人型確定拠出年金)NISA個人年金保険がおすすめです。
養老保険
評価:


難しくいうと死亡保険(定期保険)と生存保険を組み合わせたものですが、目的は老後のための貯蓄という保険です。しかし現在発売中の養老保険は、その肝心な資産運用力が低く元本割れするケースも多いため、おすすめできません。
定期付き終身保険(定期保険特約付き終身保険)
評価:


終身保険(主契約)と定期保険(特約)がセットになった大手生命保険会社の主力商品です。実際には定期保険だけでなく、多数の保険が特約としてセット売りされています。
大手は定期保険評価ランキングのとおり、定期保険の保険料が他社と比較してとても高いです。定期保険に限らず大手は経費などがケタ違いにかかっているため、どの保険も保険料が一般的に割高です。その割高な保険が多数セット売りになっているのがこの保険なのですから、必然的に加入はおすすめできません。

※ほぼすべての会社が定期付終身保険の販売は既に停止し、現在は下記の組立保険を主力商品としています。
アカウント型保険
評価:


簡単に言ってしまえば、上記の定期付終身保険の主契約の終身保険がアカウント部分(貯蓄のような部分)に変わった保険です。
定期付き終身保険と同様、大手ならではの割高な保険が多数セット売りになっているのがこの保険なのですから、必然的に加入はおすすめできません。

※ほぼすべての会社がアカウント型保険の販売は既に停止し、現在は下記の組立保険を主力商品としています。
組立保険
評価:


ほぼすべての大手会社が現在主力商品としている保険です。
組立保険というのは正式な名称ではなく、保険会社によって

組立総合保障保険明治安田生命
くみたて自由な保険(太陽生命)

など名称がバラバラですが、内容はほぼ同じ保険です。

簡単に言うと、加入者が自分がほしい保険(保障)を自由に組み合わせることができる保険です。定期付終身保険やアカウント型保険のように、
「主契約の終身保険は必ず契約しなければいけない」
とか
「主契約のアカウント部分は必ず作成しなければいけない」
といった制限がないため自由度は上がっています。

しかし組み合わせられる保険がそもそも大手ならではの保険料が割高な保険ばかりのため、必然的に加入はおすすめできません。

直近の更新履歴

2021年
4/19
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。
1/3
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。


管理人作成の他のサイト

格安SIM(MVNO)デビューガイド
大手3社(docomo、au、ソフトバンク)から格安SIMに乗り換える方法などを紹介しています。
スマホ代を節約したい方はぜひアクセスしてみて下さい。

Paloalto PCNSE 学習備忘録
このページのトップへ戻る▲