就業不能保険に加入するなら(精神病保障なし) 2017年12月版

記事更新日:2017.12.24

加入するなら障害年金の上乗せ重視で

さて前ページで詳しく記載していたように、私は個人的には
長期の所得補償保険(就業不能保険)
の必要性は低いと考えているし、実際に加入もしていない。

けれど近年、徐々にいろいろな保険会社が就業不能保険を発売開始し、この保険に対する関心が高まってきているようなんだ。それに価値観や環境は人それぞれだしね。

ということで改めて、

「就業不能保険に加入するならどの保険がよいか?」

などを、このページでは見ていきたいと思う。
ういす。
まずは下の表を見てほしい。
これは平均的な収入の会社員公務員が就業不能状態となってしまった場合、傷病手当金障害年金をいくらくらい受け取れるかをシミュレーションしてみたものなんだ。
(解説はこちらのページを参照願います)


◆試算条件
・月給42万円(年収約500万円)の30代男性の会社員公務員が、2018年1月初頭に病気やケガにより就業不能となってしまったと仮定。
・月給以外の手当(通勤手当など)と退職金は考慮せず。
・家族は専業主婦の妻と16歳未満の子2人。
・2019年6月末で退職。その際、障害等級2級と認定を受ける。



毎月の収入・支出・差し引き手取り額(単位は万円。1万円未満は四捨五入。)
時系列 収入 支出 差引
手取り額
月給 傷病手当金 障害年金 失業保険 社会保険料 所得税 住民税
~2017/12 42 0 0 0 6 1 2 33万円
2018/1

2018/8
0 27 0 0 6 2 19万円
2018/9

2019/5
0 27 0 0 1 2 24万円
2019/6 0 27 0 0 1 0 26万円
2019/7

2020/5
0 0 17 5 0 0 22万円
2020/6~ 0 0 17 0 0 0 17万円


うーん、こうやって見ると傷病手当金が途中で打ち切りになってしまうのが大きいね・・・。障害年金がもっと高額だったらいいと思うのに・・・。
私も本当にそうだと思う。
ろくでもないことに使ってしまっている税金を、もっとこういうところに充ててほしいと思うよ。

ということでこの表を見ると弱点が障害年金であることがわかるので、就業不能保険に加入するのであれば障害年金の上乗せができるような保険やプランにするのがよいと思う。
具体的な保険やプランを見ていくよ。


精神病の保障が不要な場合はライフネット生命を推奨

前ページでも触れていたように、現役で働いている世代が就業不能状態となってしまう原因で1番多いのは、うつ病などのいわゆる精神病だ。

そして就業不能保険は数多く発売されてきたものの、そのほとんどは精神病は保障対象外となっている。
なので就業不能保険を選ぶ場合は、

「精神病でも給付金を受け取れるものにするか?否か?」

が、大きな選択肢になる。
これは迷う二択だね。

「自分はメンタルは強いぜ」

っていう人もいれば、そうでない人もいるもんね。
そうだね。

「自分はメンタルは強いぜ」

って言っていたのに、うつになってしまった友人もいるし、こればっかりは何とも言えない。

ただ個人的に、このサイトを見てくれている読者の方には、精神病の保障がある保険にはなるべく加入してほしくないし、そのような保険のお世話にはなってほしくない。なぜなら精神病でも給付される就業不能保険の給付条件は


精神疾患により長期入院(60日以上など)をした時
精神・神経障害等級2級以上と認定された時


というように、厳しいものが多い。
うつなどの精神病になってしまう方は本当に多いとはいえ、これらに該当してしまうのは一部の相当悪化してしまっているケースだ。保険の話うんぬんは抜きにして、そこまでの状態には誰もがなってほしくない。

なので私なんかがアドバイスするのも身分違いかもしれないけど、精神病は
ガマンし続けることが悪化を招いてしまう
ものなので、そうなる前になんとかストップをかけられるように心がけてほしいなと。

「このままでは精神的に病みそうだな」

と思ったら、ガマンし続けないで誰かに相談したり精神科に行って診てもらう。

精神的にまいっているような家族や友人がいたら、相談を聞いてあげたり、場合によっては精神科に連れていく。

これが実際には難しいことかもしれないけど、これができれば
給付を受けられるようになるほど悪化するケースは防げることが多い
と思う。
なるほど・・・。
僕も心がけるようにはしたいな。
そうだね。
で、話を戻すけど、精神病の保障がない就業不能保険の中では、個人的には
ライフネット生命の「働く人への保険2」
を推奨したい。
この保険は
障害等級2級から3級の間くらいの状態
と認められれば給付金を受け取れるようになっているため、他社の就業不能保険と比較しても給付金を受け取れるようになるケースは多い。そのわりには保険料は安いと思うし、のちほど詳述するけど弱点である障害年金を合理的にカバーできるようになっている。

例えば以下の参考プランに加入していた方が2018年1月に就業不能状態となってしまった場合は、下の表のように就業不能給付金を受け取れる。


◆参考プラン
就業不能給付金:月額10万円
支払対象外期間:60日(最初の60日=2ヵ月は給付対象外)
就業不能給付金の受け取り方:半額(ハーフタイプB型)
保険期間・保険料払込期間:65歳(65歳まで毎月給付金を受け取れる)
月払保険料:30歳男性が契約した場合で2,056円



毎月の収入・支出・差し引き手取り額(単位は万円)
時系列 収入 支出 差引
手取り額
月給 傷病手当金 障害年金 失業
保険
就業不能
給付金
社会
保険料
所得税 住民税
~2017/12 42 0 0 0 0 6 1 2 33万円
2018/1

2018/2
0 27 0 0 0 6 2 19万円
2018/3

2018/8
0 27 0 0 5 6 2 24万円
2018/9

2019/5
0 27 0 0 5 1 2 29万円
2019/6 0 27 0 0 5 1 0 31万円
2019/7

2020/5
0 0 17 5 10 0 0 32万円
2020/6~ 0 0 17 0 10 0 0 27万円


ん?
就業不能給付金が、途中までは月額5万円で、途中からは月額10万円になってるね?
そうなんだ。
この保険は就業不能給付金の受け取り方が


満額(標準タイプA型)
半額(ハーフタイプB型)


の2タイプあり、後者のほうは就業不能状態となってしまってから
1年6ヵ月以内に給付される就業不能給付金は半額
となっている。
ということは、今回の参考プランは就業不能給付金月額10万円だったから、1年6ヵ月以内は月額5万円ということか・・・。
1年6ヵ月って傷病手当金の給付期間と同じだね。
そうなんだ。
傷病手当金を受け取れる間は就業不能給付金を半額にし、傷病手当金に代わって障害年金を受け取るようになってからは満額を受け取れるようにしているわけだ。これにより弱点である障害年金を合理的にカバーできるようになっている。これは上から目線で恐縮だけど、とてもうまく作られたプランだなと思う。
たしかに上の表を見ると、差引手取り額のバラつきが少なくなっているもんね。
そうだね。
ということで個人的には半額(ハーフタイプB型)がおすすめです。


◆管理人推奨プラン
就業不能給付金:お好みで
支払対象外期間:60日(最初の60日=2ヵ月は給付対象外)
就業不能給付金の受け取り方:半額(ハーフタイプB型)
保険期間・保険料払込期間:65歳(65歳まで毎月給付金を受け取れる)



就業不能保障付きの住宅ローン返済中の方はそれも考慮に入れて

住宅ローンを組む際には一般的に
団体信用生命保険(通称:団信 だんしん)
という生命保険に自動的に加入するようになっており、その保険により返済中に亡くなってしまったり高度障害状態になってしまった場合は返済が免除になる。

けれど一部の銀行は、死亡時や高度障害時だけでなく、三大疾病などで就業不能状態となってしまった時でも免除になるプランを用意している。
そうなんだ。
じゃあそういうローンを組んでいる方は、既に就業不能保険に加入しているような感じだね。
そうだね。
例えば私が組んでいる住信SBIネット銀行だと、ガンや心筋梗塞などの8大疾病で就業不能状態となってしまった場合、その状態が継続している間は毎月の返済が免除になる。そして就業不能状態が1年継続するとローンそのものが消滅するようになっているんだ。
(詳しくは住信SBIネット銀行公式サイトを参照願います)

よって例えばだけど、毎月の返済額が8万円、2018年1月初頭に8大疾病で就業不能状態となりその状態が1年間継続してしまった場合は下の表のようになる。


毎月の収入・支出・差し引き手取り額(単位は万円)
時系列 収入 支出 差引
手取り額
月給 傷病手当金 障害
年金
失業
保険
社会
保険料
所得税 住民税 ローン返済
~2017/12 42 0 0 0 6 1 2 8 25万円
2018/1

2018/8
0 27 0 0 6 2 0 19万円
2018/9

2019/5
0 27 0 0 1 2 0 24万円
2019/6 0 27 0 0 1 0 0 26万円
2019/7

2020/5
0 0 17 5 0 0 0 22万円
2020/6~ 0 0 17 0 0 0 0 17万円


なるほど。
毎月8万円の返済が免除になるのは大きいね。
そうだね。
就業不能保険に加入する場合、就業不能給付金月額はこのローンが免除になる分も考慮して設定するとよいと思う。
なるほど。
次のページでは精神病の保障がある就業不能保険選びについて見ていくよ。