三大疾病時の保険料払込免除特約の比較
記事更新日:2018.8.4
※各社の比較に飛びたい方はこちら割がいいだけでなくメンタル面からも推奨したい特約
今日は保険料払込免除特約について見ていくよ。 | |
ういす。 | |
払込免除と言っても2種類ある。1つは事故などで身体障害者になってしまった場合に払込が免除になるもの。もう1つは3大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)で所定の状態となってしまった場合に払込が免除になるものだ。 |
身体障害時の保険料払込免除特約 | |
概要 | 不慮の事故によるケガが原因で事故日から180日以内に身体障害状態になってしまった時に、以後の保険料の払込が免除になるもの。 |
申込が 必要? |
申込不要。ほぼ全ての保険は最初から無料で付いている。 |
特約の 保険料 |
上記の通り無料。 |
三大疾病時の保険料払込免除特約 | |
概要 | 3大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)になってしまった場合に払込が免除になるもの。 保険会社によって条件は多少異なるが、がんは診断された時点で、心筋梗塞と脳卒中は後遺症が残ると判断された時点で払込が免除となる保険が多い。 |
申込が 必要? |
ほとんどの保険は申込が必要。 |
特約の 保険料 |
ほとんどの保険が有料。主契約の保険料の5%程度が相場。 <例>主契約の保険料が3,000円くらいの場合は150円程度でこの特約をつけることができる。 |
なるほどね。で、三大疾病時の払込免除特約はつけたほうがいいの? | |
あくまで好みではあるけれど、私は付けることをお勧めしたい。実際自分の保険にはこの特約を付けて加入しているしね。 例えば評価ランキング上位のある保険で、 「30歳男性、保険期間60歳満了、年金月額15万円、最低支払保証期間2年」 という契約の場合、主契約の月払保険料は3,500円だ。 これに120円をプラスすることで三大疾病時の保険料払込免除特約をつけることができる。実際にこの免除を受けることになった時、いくら免除されるかをまとめたのが下の表だ。 |
免除になった年齢 | それまでに支払った 特約保険料の累計額 |
免除される 保険料総額 |
得になる額 |
30歳 | 0円 | 約130万円 | 約130万円 |
35歳 | 7,200円 | 約109万円 | 約108万円 |
40歳 | 14,400円 | 約87万円 | 約85万円 |
45歳 | 21,600円 | 約65万円 | 約63万円 |
50歳 | 28,800円 | 約43万円 | 約40万円 |
55歳 | 36,000円 | 約22万円 | 約18万円 |
58歳 | 40,320円 | 約9万円 | 約5万円 |
59歳 | 41,760円 | 約4万円 | 約0円 |
60歳 (三大疾病になることなく無事に 保険期間満了を迎えた場合) |
43,200円 | 0円 | -43,200円 |
えーと、つまり58歳までにもし3大疾病になってしまった場合は特約に入っていたほうが得になるけど、無事に保険期間満了を迎えた場合はそれまで払っていた特約保険料も無駄になってしまうってことか。 | |
そうだね。 でも無駄になってしまったとしても大した額ではないし、もし30代40代のうちに3大疾病になってしまった場合は大幅に得になる。もちろんそれだけ若いうちは3大疾病になる確率も少ないわけだけど、総合的にみて私は割がいい価値のある特約だと思う。 |
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なるほどね。まあ免除になるっていうのは気分的にもいいしね! | |
そう、それも実際ほんと大きいんだ。 収入保障保険は掛け捨てでそもそも保険料があまり高いものではないから、免除になるといっても金額的にはそれほど大きなものにはならない。けど病気になってとても気落ちしている人には、免除になって家族の負担を軽減できるということがとても心強いものなんだ。なのでその点からもこの特約は推奨したいと思う。 三大疾病の保険はそもそも必要か?で記載しているように、三大疾病になった時に大金がおりる保険に高額な保険料を払ってまで加入する必要はないと思うけど、月々数百円程度のこの免除特約なら個人的にはアリかなと思う。 |
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なるほど。 |
主な会社の払込免除になる条件を比較
主な会社の「三大疾病時の払込免除特約」の具体的な条件を整理してみた。 |
商品名 (会社名) |
評価 | 免除になる条件 | ||
ガン | 急性心筋梗塞・脳卒中 | その他 | ||
ガン診断時 (悪性新生物 だけでなく 上皮内新生物 も対象) |
治療を目的とする公的医療保険 (健康保険) 制度対象の手術を受けた時 or 60日以上、所定の状態が継続した場合 (平たく言うと、後遺症が残って しまうと判断された場合) |
- | ||
〃 | 入院または手術 | - | ||
ガン診断時 (悪性新生物 のみ対象) |
15日以上入院 or 所定の手術を受けた場合 |
- | ||
〃 | 所定の急性心筋梗塞・脳卒中の治療を 直接の目的として入院を開始した時 |
- | ||
※8 | 〃 | 心疾患・脳血管疾患で入院された時 | - | |
〃 | 所定の手術を受けた場合 or 60日以上、所定の状態が継続した場合 (平たく言うと、後遺症が残って しまうと判断された場合) |
三大疾病時 だけでなく、 所定の就業不能 状態などにな ってしまった 時にも免除に なる |
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〃 | 〃 | - | |
〃 | 20日以上入院 or 所定の手術を受けた場合 or 60日以上、所定の状態が継続した場合 (平たく言うと、後遺症が残って しまうと判断された場合) |
三大疾病時 だけでなく、 所定の就業不能 状態などにな ってしまった 時にも免除に なる |
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〃 | 〃 | - |
※1 公式サイトの「選べるオプション2 3大疾病保険料払込免除特約」より
※2 公式パンフレット(PDF)の8ページより
※3 公式サイトより
※4 公式パンフレット(PDF)の10ページより
※5 公式パンフレット(PDF)より
※6 公式サイトより
※7 公式パンフレットの11ページより
※8 公式サイトより
※9 公式サイトより
なるほど、「三大疾病なら免除」とひとことで言っていても、細かく見ると条件に違いがあるもんなんだね。ガンと言っても商品によっては上皮内新生物でも免除になったり、心筋梗塞や脳卒中は後遺症が残ってしまうくらい重くないと免除にならなかったりするのか。 | |
そうだね。 これらの違いを大きいと見るか小さいと見るかは個人の価値観次第だと思うけど、見積りをとってみて保険料が同じくらいだったら、免除の条件が有利な保険を優先的に選ぶといいと思う。 |
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なるほど。 | |
次のページでは保険金の受取方法の自由度について見ていくよ。 |
年金月額の推奨設定額は下記の通り。 ※主に夫の収入で家計が成り立っている場合 契約者と被保険者:夫 受取人:妻 年金月額 夫・自営業者(持ち家なし):15~20万円 最低支払保証期間:短いプラン(1年や2年) 三大疾病時の保険料払込免除特約:あり |