アクサダイレクト生命 就業不能保険 評価
記事作成日:2018.10.15
評価データ
評価 | 保険種別 |
長期の所得保障保険 (就業不能保険) |
リンク |
・公式サイト ・新発売告知(2018年8月) ・契約のしおり約款(2018年9月版) |
給付金の受け取りやすさ(精神疾患以外) |
平均的 |
給付金の受け取りやすさ(精神疾患) |
受け取りやすい |
給付要件(精神疾患)に該当時、年金月額を通算で何か月分まで受け取れるか? |
18か月 |
保険料 |
安い |
評価コメント
就業不能保険 「アクサダイレクトの働けないときの安心」 は、被保険者が就業不能状態となってしまった時に年金を受け取れるようになる就業不能保険です。 2018年9月に新発売されましたが、結論からいうと、それより以前から発売されていた 日本生命の就業不能保険「生活費」 と ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」 の要素を取り入れつつ、保険料はそれらよりも低く作成されています。 ですので必然的に、現在発売中の就業不能保険の中ではコストパフォーマンスが高い優良保険となっています。 悪く言えばモノマネですが、消費者からすれば同じような内容で保険料がより安い商品を出してくれるのは大歓迎だと思います。 下記の参考プランをもとに詳しくみていきます。 ◆参考プラン これは35歳男性が加入し、65歳まで月払保険料2,600円を毎月払っていくプランです。 掛け捨てのため65歳で満期を迎えても満期保険金は受け取れませんし、途中で解約しても解約返戻金は受け取れません。 65歳までに就業不能状態となってしまった場合は、就業不能状態から回復しない限り、最長で保険期間満期まで(今回は65歳まで)、年金月額10万円を毎月受け取り続けることができます。 ただし免責期間 (この保険では支払対象外期間という名称) が60日間となっているため、例えば就業不能状態が4ヶ月間続いた場合、受け取れる年金は2ヶ月分(20万円)となります。 また精神疾患で就業不能状態となってしまった時は、年金の受取回数が 「65歳まで無制限」 ではなく 「通算で18回=180万円まで」 となっています。 「就業不能状態」の要件は各社によって異なりますが、この保険の場合は以下のとおりです。 ◆精神疾患以外 精神疾患以外からみていきます。 入院や医師の指示による自宅療養はわかりやすいですが、国民年金法の障害等級2級以上というのがわかりにくいと思います。 これは具体的には ・労働によって収入を得ることができない方 が該当とされます。 障害というとケガが主のように思いますが、がんや糖尿病などの病気でも上記の状態となってしまった場合は一般的に認定されます。 続いて精神疾患です。 こちらも入院はわかりやすいですが、他の要件はわかりにくいと思います。 「国民年金法の障害等級2級以上」 については既述のとおりです。 「精神障害者福祉法の障害等級2級以上」 は、ケースにもよりますが、例えば「うつ病」で出勤が全くできない状態が継続しているときでも2級と判断されることもあるようです。 私の友人にもいましたが、入院するほど重症ではなくても、うつで会社を長期間休んだり退職してしまう方は本当に多いです。そのような場合でも給付される可能性があるということです。 これらの要件は日本生命の就業不能保険「生活費」と全く同じです。 少し前まで販売されていた就業不能保険は、精神病で就業不能状態となってしまった場合は全く給付金を受け取れないか、受け取れるとしても入院中であることが要件となっていました。 そんな中、2017年に日本生命が 入院するほど重症ではない精神疾患時でも年金を受け取れる という画期的な要件で発売したのが「生活費」だったのです。 アクサダイレクト生命はこれを模倣した形になっていますが、さすがにインターネットでの販売を中心としてコストを抑えているため、保険料が日本生命と比べるととても安いです。今回の参考プランの月払保険料は2,600円でしたが、ほぼ同じ条件の場合、日本生命だと3,830円と約1.5倍も高いです。 よって、精神疾患で働けなくなってしまった時の保障を重視する方にとっては、このアクサダイレクト生命の保険が日本生命に代わって最有力候補となったと思います。 そのため評価をとしました。 価値観は人それぞれだと思いますが、精神疾患で働けなくなってしまった時の保障を重視する方は、加入を検討されるとよいと思います。 保険料の試算や申込は公式サイトから可能です。 ※精神病の保障のない就業不能保険についてはこちらのページを参照願います。 ◆ハーフタイプについて 傷病手当金と障害年金はいくら受け取れるか? で詳しくは取り上げていますが、会社員公務員は就業不能状態となってから1年半の間は傷病手当金を受け取れるため、収入の減少を抑えることができます。そこでその1年半の間だけ、年金月額を半額 (今回の参考プランの場合は5万円) にするかわりに、保険料を安くしたプランが ハーフタイプ (正式名称:初期支払削減特則) です。 これはライフネット生命の就業不能保険で導入されていた仕組みですが、個人的にはとても合理的でよい仕組みだと思います。 今回の参考プランの月払保険料は2,600円でしたが、ハーフタイプにすると1,970円まで安くなります。 そのため会社員公務員の方はハーフタイプがおすすめです。 |