日本生命 就業不能保険「生活費」 評価
記事更新日:2018.10.15
評価データ
評価 | 保険種別 |
長期の所得保障保険 (就業不能保険) |
リンク |
・公式サイト ・新発売告知(2017年8月) ・パンフレット(2017年10月) |
給付金の受け取りやすさ(精神疾患以外) |
平均的 |
給付金の受け取りやすさ(精神疾患) |
受け取りやすい |
給付要件(精神疾患)に該当時、年金月額を通算で何か月分まで受け取れるか? |
17か月 |
保険料 |
高い |
評価コメント
日本生命の「生活費」 は、被保険者が就業不能状態となってしまった時に年金を受け取れるようになる就業不能保険に分類できる保険です。 「就業不能状態」の要件は各社によって異なりますが、この保険の場合は以下のとおりです。 ◆精神疾患以外 ポイントは精神疾患時の要件です。 就業不能保険は多くの会社が販売を始めていますが、その多くは精神病で就業不能状態となってしまった時は給付対象外となっています。 一部の会社だけが精神病でも給付対象となっていますが、要件は厳しく、 「精神病で就業不能状態となってしまった時は、入院中でなければ給付不可。」 となっています。 ところがこの保険は、入院をするまでには至らなくても、 「国民年金法の障害等級2級以上」 や 「精神障害者福祉法の障害等級2級以上」 に該当すれば給付可能となっています。 具体的にどのような状態が2級とされるのかは、詳しくはこちらのページで取り上げていますが、例えば「うつ病」で出勤が全くできない状態が継続しているときでも2級と判断されることもあるようです。 私の友人にもいましたが、入院するほど重症ではなくても、うつで会社を長期間休んだり退職してしまう方は本当に多いです。そのような場合でも給付される可能性がある要件としたことは、とても画期的だと思います。 2017年現在発売中の就業不能保険の中では、うつ病などの精神病で就業不能状態となってしまった時に給付金を受け取れる可能性は最も高い保険だと思います。ですのでこの点を重視する方には加入価値がある保険だと思います。 ただそのメリットがあることを考慮したとしても、保障内容のわりに保険料はとても高いと思います。 そのため評価をとしました。 ◆2018.10.15追記 2018年9月にアクサダイレクト生命が就業不能保険を発売しましたが、保障内容がこの日本生命の保険にとてもよく似ています。 というよりも日本生命を意識して作成しているように思います。 それでいて保険料は日本生命より圧倒的に安いです。 下の表のとおり、保障内容はほぼ同じ条件で、保険料はアクサダイレクト生命2,600円に対し、日本生命は3,830円と約1.5倍も高いです。 保険料が全般的に高い日本生命は、アクサダイレクト生命のようなコストを抑えた会社が相手だと、保険料の割高さが浮き彫りになりますね・・・。 そのため評価を2ランク下げてとしました。 |
日本生命 生活費 |
アクサダイレクト生命 就業不能保険 |
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免責期間 | 60日 | ||
給付要件 (精神疾患以外) |
下記いずれかに該当すれば給付 ・入院 ・医師の指示による自宅療養 ・国民年金法の障害等級2級以上 |
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給付要件 (精神疾患) |
下記いずれかに該当すれば給付 ・入院 ・国民年金法の障害等級2級以上 ・精神障害者福祉法の障害等級2級以上 |
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給付要件(精神疾患) に該当時、年金月額を通算で 何か月分まで受け取れるか? |
17か月 |
18か月 |
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月払保険料※ | 3,830円 |
2,600円 |
※「被保険者35歳男性、保険期間65歳、年金月額10万円」というプランの場合