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JA共済の学資保険 vs オリックス生命終身保険 2019年版

記事更新日:2019.4.9


学資保険の代わりとして終身保険に加入する方法
で詳しく解説しているとおり、低解約返戻金型終身保険は学資保険の代用になります。
では、本家の学資保険と終身保険ではどちらが学資保険として有効なのか?


・学資保険評価ランキング上位のJA共済の学資保険

低解約返戻金型終身保険の中で返戻率の高いオリックス生命RISE


を比較してみました。


※別の条件で比較すれば別の結果が出るかもしれませんので、参考程度に見てみてください。(^^;)

※先に結論を書いてしまうとどちらも資産運用力はほぼ0に等しいため、個人的には学資金の貯金手段としてはおすすめできません。詳しくは学資保険の選び方の結論を参照願います。


比較

32歳の男性が0歳の子供の将来の学費のために加入するとします。


JA共済の学資保険

プランタイプは学資応援隊 大学プランを選択します。この場合、年払保険料81,321円を18年間払い、払い終わった直後
(子供が18歳の時)
に解約すると、解約返戻金を約147万円受け取れます。大学入学費用に備えるには最適なプランです。
一部のJAではクレジットカード払いが可能なようですが、ここでは考慮しないことにします。



オリックス生命RISE

死亡保険金200万円、保険料払込期間18年(50歳満了)、年払保険料87,626円で加入します。
この年払保険料を50歳まで払い、払い終わった直後に解約すると解約返戻金を約162万円受け取れます。こちらも大学入学費用に備えるには最適なプランです。同じくクレジット払いは考慮しないことにします。


整理すると下の表のようになります。


JA共済の学資保険 オリックス生命RISE
プラン 学資応援隊 大学プラン
・共済金額150万円
・養育年金特則なし
・共済掛金の払込免除の保障あり
・死亡保険金200万円
三大疾病時保険料払込免除特約なし
契約者 父親(32歳)
被保険者 父親
こども こどもが0歳時に加入
年払保険料 81,321円 87,626円
保険料払込期間 18年(50歳まで)
保険料総額 約146万円 約158万円
受取額
18歳時に解約して
受け取る解約返戻金
147万円 162万円
利益 ②-① 約1万円 約4万円
返戻率 ②÷① 100.4%
103.1%
運用利率(年利)※ 0.05%
0.33%
契約者(親)が
亡くなってしまった時

以後の保険料の支払が免除になる。
免除額の範囲は0~約146万円。

死亡保険金200万円
遺族が受取可能
インフレ対応可否 ある程度可能
配当(割戻金)があるため
不可

※銀行の金利と比較できるようにするため、管理人が保険料等から独自に算出したものです。


まとめ インフレ対応力を重視なら学資保険。三大疾病免除重視なら終身保険。

上記のとおり、終身保険のほうが返戻率が高いため資産運用力は1枚上と言えます。
また契約者である父親が亡くなってしまった時にも、以後の保険料の支払が免除になるだけの学資保険より、 死亡保険金200万円を遺族が受け取れる終身保険のほうが有利です。

しかしこのオリックス生命の終身保険は無配当のためインフレに弱いという弱点があります。
(理由はこちら
ですのでインフレ対応重視なら、返戻率が多少低くても配当付きのJA共済の学資保険を選ぶとよいと思います。個人的にはインフレに弱いのは貯蓄型の保険としては致命的な弱点だと思っていますので、私ならこの二択ならJAを選ぶと思います。


ただし終身保険のほうにも学資保険にはないメリットがあります。
それはガン(悪性新生物)と診断されてしまった時などに以後の保険料の支払が免除になる三大疾病時保険料払込免除特約
(オリックス生命では特定疾病保険料払込免除特則という名称)
を付けることができることです。
この特約を付けてしまうと保険料が上がり返戻率は100%程度まで低下してしまいますが、この特約を魅力的とみるのであれば終身保険を選ぶとよいと思います。

なおJA共済の学資保険も、共済掛金の払込免除の保障をつけることができますが、
(上の表のプランはつけたものです)
これは比較的重度な所定の障害状態となってしまった時に以後の掛金の支払が免除になるものであり、ガンと診断されただけで免除になったりはしません。


まとめると、インフレ対応重視なら学資保険、三大疾病免除重視なら終身保険という感じでしょうか。
ただどちらにしても資産運用力は極めて低いですので、やはり個人的には学資金の準備にはNISAを活用することをおすすめしたいです。
詳しくは学資保険の選び方の結論を読んでもらえればと思います。

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