69歳までの生活費を確保するには?その1 (片働き夫婦・会社員公務員)

記事更新日:2016.9.17

退職一時金がある人はそれだけでOK

さて前回の続きだ。
妻の老齢年金を70歳から繰り下げ受給することにより、65~69歳の毎月の生活費が不足してしまうんだったよね。これをどうカバーするのがいいのかな?
そうだね。この5年間の不足額は


毎月の不足額10万円×5年間=600万円


になる。なので拍子抜けするかもだけど、65歳で定年退職をする時に、
退職一時金を600万円以上もらえる人ならそれだけでOK
ということになる。
おお~。けど退職一時金をもらえる人っでどれくらいいるの?それにいくらくらいもらえるの?
下の表のように、会社員の退職一時金の導入率は66.8%なので、受け取れるのは約3人に2人。公務員は退職手当(会社員の退職一時金に相当)を原則受け取れるので100%といっていい。額はどちらでも600万円は軽く上回っている。


退職一時金(会社員) 退職手当(公務員)
受け取り方 退職時に一括で受け取る
導入率(※1) 66.8% 100%
いくらくらい
受け取れるか?
小企業でも1000万円程度。
大企業だと2000万円超。(※2)
常勤職員の平均は約2,300万円

※1 平成25年度の値。厚生労働省の資料27ページより作成。
※2 厚生労働省の資料より作成。


なるほど。じゃあ「公務員 or 退職一時金がある会社員」なら、特別になにか老後に向けての貯金とかをしておかなくても大丈夫ってことだね。
まあ大丈夫と言いきってしまうと「楽観的すぎるだろ!」と批判を受けそうだけど、少なくとも最低限の備えは準備済と考えてしまって大丈夫だと思う。

また、退職一時金とは別に退職年金(企業年金)というのもある。退職一時金と退職年金の両方を導入している企業もあれば、どちらかだけを導入している企業もある。


退職年金(企業年金※3)/会社員 年金払い退職給付/公務員
受け取り方 企業や種類によって異なるが下記のようなものが多い。

・年金月額2万円を終身年金で受け取る。
 (毎月2万円を一生涯受け取り続ける)
・年金月額5万円を10年確定年金で受け取る。
 (毎月5万円を10年間受け取る)


※企業年金によっては一時金として受け取ることを選択できるところもあります。詳しくは御自身の加入している企業年金に問合せ願います。
モデルケース(※2)では
・20年有期年金が月額9,000
・終身年金が月額9,000円
合計で月額18,000円。
導入率(※1) 25.9% 100%

※1 平成25年度の値。厚生労働省の資料27ページより作成。
※2 標準報酬月額36万円で40年間勤務。
※3 厚生年金基金、確定給付企業年金、企業型確定拠出年金など


なるほど。じゃあ退職一時金と退職年金の両方を導入している企業の場合は、更に老後は余裕があるわけか・・・。公務員はどちらも基本的にあるんだからやっぱり手厚いんだなあ。
そうだね。整理すると下の表のとおり。


会社員 公務員
退職一時金
退職年金(企業年金)
なし
なし
なし
あり
あり
なし
あり
あり
あり
あり
老後資金は十分か? 別途貯蓄したほうがよいかと 余裕はあまりないかも 余裕十分


なるほど。退職一時金や退職年金がない方ほど、貯蓄の必要性が高いということか・・・。先生は?
私は弱小IT企業勤めだから退職一時金は元々なかったし、以前は加入していた厚生年金基金も2016年に解散してしまったので、今は企業年金(退職年金)もなくなってしまったんだ。なので残念ながら上の表の1番左に該当してしまっている。だからこのコーナーを作成しつつ、このままでは老後資金が不足するという現実を改めて思い知らされたよ・・・。
そうなんだ・・・。じゃあもう何か準備しているの?
ああ。2016年から個人型確定拠出年金を始めたよ。
(詳しくは個人型確定拠出年金コーナーを参照願います。)

あとそれとは別に、今は住宅ローン控除期間中なので控えているけど、控除期間が終了したら住宅ローンの繰り上げ返済をしようと思っているよ。私の住宅ローンは60歳までなんだけど、毎月1万円くらいずつ繰り上げ返済すれば54歳くらいでローンを完済できる予定なんだ。
そっか、ローンがなくなればそれ以降は貯金ができそうだね。
そうだね。
ということで次のページからオススメの貯蓄方法を。
65~69歳の間の生活費が不足しそうな方だけでなく、老後資金の余裕を作りたい方もぜひ読んでほしいと思います!