個人年金保険の年金種類 (色々な受取方法)について

記事作成日:2015.4.8

年金の受取方法(年金種類)は色々ある

前ページの例では年金種類に10年確定年金を選択していたけど、年金の受取方法(年金種類)は他にも色々ある。それを詳しくみていくよ。
ういす。


定期年金と終身年金

まずは年金受取期間が「定まっている」と「定まっていない」の2つに大きく分けられる。
定まっているのが定期年金、定まっていないのが終身年金だ。

受取間が「5年」や「10年」という感じに明確にまっている
定期年金

受取期間が終身(一生涯)
終身年金

ふむふむ。
そして定期年金は更に確定年金有期年金の2つに大きく分けられる。


定期年金 終身年金
確定年金 有期年金


確定年金と有期年金

まずは確定年金から。
確定年金は設定した年数分の年金を受け取れることが確定している年金だ。
例えば10年確定年金であれば、10年分の年金を受け取れることが確定している。
受け取れることが確定している年金?じゃあ確定していない年金もあるわけ?
ああ。例えば同じ10年でも、有期年金の場合は受け取れることが確定していない。具体的には下の表のとおり、途中で被保険者が亡くなってしまった時には、その時点で年金の支払がストップしてしまう。


10年確定年金 10年有期年金
受取開始から10年間
被保険者が生存していた場合
年金を10年分受け取れる
受取開始から5年後に
被保険者が亡くなって
しまった場合
遺族が残りの5年分の年金を受け取れる。
年金形式でなく一括で受け取ることも
できるのが一般的。
残りの5年分の年金を
受取ることはできない


なるほどね。これだったら受け取れることが確定している確定年金のほうがいいよね?
それは一概には言えない。有期年金は受け取れることが確定していない分、保険料が確定年金よりも割安になっている。なので遺産を残したい遺族がいない方の場合は有期年金のほうが適していると思う。
ただ生命保険会社や共済が販売している個人年金保険は、この確定年金と後ほど取り上げる終身年金の2つが主流なんだ。有期年金は企業年金ではよくみるけど、個人年金保険ではほとんどみない。
なるほど。


終身年金

続いては終身年金
終身って「一生涯」っていう意味だったよね?ということは一生涯受け取り続けることができる年金ってこと?
そうだね。なので、長生きすればするほど受取総額が大きくなる
なるほど。長生きするほど得ってことか。けど逆に言えば、もしも受取開始からすぐに亡くなってしまった場合は損になっちゃうってことだよね?
そうだね。それこそ1年分や2年分しかまだ受け取っていない状態でもしも亡くなってしまうと、払った保険料より遥かに少ない年金しか受取れないため、大きく損になってしまう。

・受取開始から早い時期に亡くなってしまった場合
 ⇒ 大きく損になってしまう

・平均寿命くらいまで年金を受け取った場合
 ⇒ 少し得になるケースが多い

・平均寿命を大きく上回るくらい長生きした場合
 ⇒ 大きく得になる

なるほど。年金が途中でストップしないっていうのは、長生きをした時には安心だと思うけど、大損する可能性があるのはちょっとなあ・・・。最低でも何年か分は受け取れるようになっているといいと思うのに・・・。
そうだね。まさにその
「最低でも何年か分は受け取れるようになっている」
のが保障期間付き終身年金だ。例えば10年保障期間付きの場合は下記のとおり。


終身年金(保障期間なし) 10年保障期間付き終身年金
受取開始から30年間
被保険者が生存していた場合
年金を30年分受け取れる 年金を30年分受け取れる
受取開始から2年後に
被保険者が亡くなって
しまった場合
2年分しか年金を受け取れない 最低でも10年分は受け取れるので
残りの8年分の年金を遺族が受取可能。
年金形式でなく一括で受け取ることも
できるのが一般的。
保険料 保障期間がないかわりに安い 保障期間がある分だけ割高


なるほど。ちゃんと合理的なものがあるんだね。
そうだね。
実は国民年金や厚生年金は、保障期間なしの終身年金なんだ。
なので国民年金保険料を20歳から60歳まで満額払っても、長生きしないと大損してしまうようになっている。国民年金の保険料は納付率が低い(近年は60%程度)けど、それがネックで保険料を払いたくないという方も相当いるみたいなんだ。なので国民年金にも保障期間付き終身年金を導入すべきだと思う。
なるほど、確かになあ。
なお「保障期間付き」は、終身年金だけでなく有期年金でも設定できることがある。

<例>
10年保障期間付きの20年有期年金の場合、最低でも10年分の年金を受け取ることが可能。例えばもしも受取開始から5年で亡くなってしまった場合は、残り5年分の年金を遺族が受け取れる。生存していれば最大20年間、年金を受け取ることができる。


夫婦年金(夫婦連生年金)

最後に夫婦年金夫婦連生年金(ふうふれんせいねんきん)ともいう。
これは、
「夫婦のどちらかが生存している限り、受け取り続けることができる年金」
だ。個人的には夫婦年金はとても合理的にできていると思う。
なんで?
例えば、ある夫婦の老齢年金(月額)の受給額が下記のとおりだったとする。


家族構成 夫の
老齢年金
妻の
老齢年金
夫婦合計月収 必要月収 不足額
夫婦2人時代 11万円 11万円 22万円 26万円 4万円
夫が先立ち
妻が単身となって以降
11万円 11万円 16万円 5万円
妻が先立ち
夫が単身となって以降
11万円 11万円 16万円 5万円


えーと、夫婦2人時代の必要月収は26万円以上を目安にっていう話だったから、夫婦2人時代の毎月の不足額は4万円。単身者の必要月収は16万円以上を目安にっていう話だったから、夫婦どちらかが先立ち単身者となって以降の毎月の不足額は5万円ってことだね。
そうだね。この不足分をどうカバーするか?
年金月額5万円の夫婦年金に加入すればこれが一発で解決できてしまう!


家族構成 夫の
老齢年金
妻の
老齢年金
夫婦年金 夫婦
合計月収
必要
月収
不足額
夫婦2人時代 11万円 11万円 5万円 27万円 26万円 0万円
夫が先立ち
妻が単身となって以降
11万円 5万円 16万円 16万円 0万円
妻が先立ち
夫が単身となって以降
11万円 5万円 16万円 16万円 0万円


なるほど、スッキリ完璧だね!
でしょ。夫婦それぞれが年金月額5万円の終身年金プランに加入するよりも、夫婦年金のほうが保険料も節約できる。なので上の例のような夫婦にとっては、夫婦年金はとてもいいプランだと思う。
ただし夫婦年金プランを選択できる個人年金保険はとても少ない。2015年3月時点の評価ランキング上位の保険の中では、夫婦年金があるのはソニー生命くらいかな・・・。
うーん、もっと取り扱いが増えてほしいね。
そうだね。次のページでは税制適格特約についてみていくよ。