個人年金保険は必要か?(会社員・公務員の場合)

記事更新日:2017.4.22


自営業者 会社員 公務員
公的年金
(強制加入)
・国民年金
・厚生年金
・国民年金
・厚生年金
私的年金
(公的年金をカバー)
◆企業年金(退職年金)

・厚生年金基金
・確定給付企業年金
・企業型確定拠出年金

◆企業年金以外

個人型確定拠出年金
個人年金保険
・財形年金貯蓄

年金払い退職給付
個人年金保険


会社員公務員にとって個人年金保険は、主に余裕を作りたい時に検討対象となるもの

おさらいだけど平均的な年収の場合、会社員と公務員が公的年金から受け取れる
老齢年金(老齢基礎年金+老齢厚生年金)の目安は以下のとおり。


家族
構成
現役時代の職業 老齢基礎年金と
老齢厚生年金の合計(月額)
必要月収 不足額
単身者 会社員 or 公務員 約165,000 16万円 0円
夫婦 夫:会社員 or 公務員
妻:専業主婦
約230,000 26万円 3万円
夫婦 夫婦共に
会社員 or 公務員
約300,000 0円


会社員公務員は公的年金(国民年金と厚生年金)だけでもだいぶもらえるんだったよね。
不足額は0円か、あっても3万円くらいだけか。
そうだね。
この公的年金に加え、会社員の場合は多くの企業が退職金制度
(退職一時金や企業年金)
を導入している。
公務員の場合は退職手当と年金払い退職給付が、懲戒免職になったりしない限りは必ずある。
これらも老後の生活を支えてくれる大きな武器になる。


◆会社員と公務員が公的年金以外に受け取れるもの

会社員 企業年金(退職年金)

・厚生年金基金
・確定給付企業年金
・企業型確定拠出年金
など

企業や種類によって受給方法は異なるが、下記のようなものが多い。

・年金月額2万円を終身年金で受け取る。
 (毎月2万円を一生涯受け取り続ける)
・年金月額5万円を10年確定年金で受け取る。
 (毎月5万円を10年間受け取る)

※企業年金によっては一時金で受け取ることも選択可能なケースあり
退職一時金 小企業でも1,000万円程度。 ※厚生労働省の資料より
公務員 年金払い退職給付 会社員の企業年金に相当するもの。

【例】 終身年金月額9,000円+20年有期年金月額9,000円

 (受給開始から20年間は毎月18,000円を受け取る。
  21年目以降は一生涯、毎月9,000円を受け取り続ける。)

※年金払い退職給付のモデルケース(PDF2ページ)より
退職手当 会社員の退職一時金に相当するもの。
給付額は2,300万円~2,500万円程度。※総務省のサイトより


なるほど。思ってたよりかなりもらえるんだなあ。
じゃあこれだけもらえればもう老後は大丈夫なんじゃない?
そうだね。
公務員の方は年金払い退職給付と退職手当があるので、老後の生活費が不足する確率はとても少ないと思う。
なので個人年金保険は、
必要ではないけれど更に余裕がほしい場合に検討対象になるもの
だと思う。

もっとも個人年金保険よりも節税面が優れた個人型確定拠出年金に、2017年から公務員も加入できるようになったので、余裕がほしい場合は個人型確定拠出年金を優先的に検討することを推奨したい。
詳しくは個人型確定拠出年金コーナーを読んでもらえればと。
よって個人年金保険は
個人型確定拠出年金に加入した上で更に余裕がほしい場合に検討対象になるもの
になったと思う。
なるほど。会社員は?
会社員はケースバイケース。
企業年金と退職一時金の両方がある人は公務員と同様に老後はまず安泰だと思うけど、両方がある人は全体の17.1%しかいないので、
「どちらかしかない or 両方ない」
という人のほうが多いと思う。

企業年金や退職一時金がなくても、「夫婦共に会社員の共働き家庭」であればこちらのページのとおり問題ないと思うけど、単身者や片働き家庭の場合は自主的な貯蓄が別途あったほうがやはり安心だと思う。整理すると下の表のとおり。


◆会社員の場合
企業年金あり
退職一時金あり
老後の生活費が不足する事態にはまずならないかと。
余裕がほしい場合はやはり個人型確定拠出年金を優先的に検討推奨。
個人年金保険は更に余裕がほしい場合は検討推奨。
企業年金なし
退職一時金あり
「老齢年金+退職一時金」だけでも、老後の生活費が不足する事態になる確率は低いとは思いますが、余裕を作りたい場合はまずは個人型確定拠出年金で企業年金の代わりになる自分年金を作るのがよいと思います。
個人年金保険は更に余裕がほしい場合に検討するとよいと思います。
企業年金あり
退職一時金なし
「老齢年金+企業年金」だけでも生活できなくなるほど困窮することはないとは思いますが、退職一時金がないのはやはりとても大きいと思います。
そこで個人型確定拠出年金自分で退職一時金を作ることを推奨したいと思います。
個人年金保険は更に余裕がほしい場合に検討するとよいと思います。
企業年金なし
退職一時金なし
企業年金も退職一時金もどちらもないとなると、やはり上乗せがあったほうがよいと思います。貯蓄手段としては

個人型確定拠出年金個人年金保険財形年金貯蓄

の順で検討するとよいと思います。
詳細は割愛しますが、節税面が優れているのがこの順だと思います。


なるほど。
まあでもこうして見てみると、ほとんど出番のなかった自営業者に比べると会社員公務員は個人年金保険の出番がありそうな感じだね。

と思ったら2017年からは個人型確定拠出年金に加入できる人が多くなったから、出番が激減した感じだなあ。
そうだね。
個人型確定拠出年金は私も加入したけど本当に節税面が優れている。
個人型確定拠出年金コーナーでは私の体験談などを記載しているのでぜひ読んでほしいと思います。
それでは次のページでは個人年金保険の種類について見ていくよ。