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個人年金保険 評価ランキングと解説
(円建て・平準払い) 2019年版

記事更新日:2019.4.8



このページの内容



個人年金保険 評価ランキング

※あくまで管理人の個人的な見解と価値観でランク付けしたものですので、参考程度に見てもらえればと思います。

商品名
(会社名)
総合
評価
返戻率 運用利率
(年利)
クレジット
払い
配当
※自営業者向け 122.8%

126.8%
1.03%

1.21%

不可

あり
118.6%
(120.0%)
0.96%
(1.01%)

可能

あり
※自営業者家庭向け 123.2% 1.00%
不可

なし
107% 0.35%
不可

あり
105.1%
(106.3%)
0.25%
(0.30%)

可能

あり
105% 0.22%
あり
104.6% 0.19%
あり
104.0% 0.17%
不可

あり
103.0% 0.15%
不可

あり
100.3%
(101.5%)
ほぼ0%
あり
ほぼ100% ほぼ0%

※返戻率は下記の契約内容時のものです。
「30歳男性、保険料払込期間60歳満了、年金受取開始60歳、10年確定年金、保険料月払」
同プランのない保険は、他のプラン等から独自に算出した概算値になります。

緑字はクレジットカードのポイント還元分を含めて計算したものです。
(ポイント還元率1.2%のリクルートカードを使用した場合です。)






個人年金保険にはどんなタイプがあるか?

個人年金保険は以下の3項目でタイプ分けできる。


保険料の支払方法

月払(毎月)や年払(年に1回)で保険料を積み立てていく積立型
or
加入時に全ての保険料を一括で払いきってしまう一時払い型



保険料の運用通貨

主に日本国債で運用する円建て
or
主に外国債で運用する外貨建て



保険料の運用手段

主に債券で運用する定額保険
or
主に投資信託で運用する変額保険



個人年金保険 積立型
(月払・年払)
個人年金保険(円建て)
外貨建て個人年金保険
変額個人年金保険
一時払い型
(一時払い)
一時払い個人年金保険(円建て)
外貨建て一時払い個人年金保険
一時払い変額個人年金保険


なるほど。
「一時払い」と記載がなければ積立型。
「外貨建て」と記載がなければ円建て。
「変額」と記載がなければ定額。
だね。
そうだね。
積立型の中には一時払いもできる商品も一部あるし、「一時払い」と記載がなくても一時払い専用の商品も一部あるけど、一般的にはそうだね。
なるほど。それぞれどんな特徴があるの?
積立型は、主に20代~50代くらいの方が加入して保険料を月払や年払で払っていき、老後になったら年金を保険会社から受け取るという商品。
例えば月払保険料1万円のプランであれば、毎月1万円ずつ積立貯金していく感じ。年払保険料10万円のプランであれば、毎年10万円ずつ積立貯金していく感じだ。
現役世代の方が老後に向けて積立貯蓄していくのに向いている。
なるほど。国民年金や厚生年金と同じような感じだね。一時払い型は?
一時払い型は保険料を括で加入払いきってしまうタイプだ。
一般的には500万円とか1,000万円といった大金を加入時に一括で払う契約が多い。
すごいなあ。そんなお金があるなんて・・・。
そうだね。これだけの大金がある人は主にどんな人たちだと思う?
うーん・・・。あ、定年退職して退職金を受け取った人かな!?
そうだね。主にそのような方たちをターゲットにしている。
なので一時払い型は主に銀行で販売されているんだ。
高額な退職金が口座に入金されると、銀行員の方が
「退職金を運用しませんか?」
といって勧めてくるというわけだ。
なるほど。で、一時払い型の個人年金保険は退職金の運用先としては有力なの??
資産運用目的
(お金を増やしたいという目的)
であれば個人的にはおすすめできないかな。
けれど資産運用目的以外であれば人によっては検討価値があると思う。
これについては一時払い個人年金保険のページで詳しく触れたいと思う。

外貨建てについては外貨建て個人年金保険のページで詳しく。
変額についても変額個人年金保険のページで。

ということでこのページでは、一番スタンダードな
「積立型・円建て・定額」
の保険について簡単に解説を。



無印の個人年金保険(積立型・円建て・定額)の簡単解説

下記の参考プランの場合で見ていきたい。


◆参考プラン
契約者・被保険者30歳男性のAさん
年金受取人:Aさん
年払保険料8万円
保険料払込期間:30年間(60歳まで)
年金受取開始年齢:60歳
年金種類10年確定年金
年金年額:25万円
税制適格特約付加する

これは30歳男性が加入して、60歳まで年払保険料8万円を毎年払っていく契約だね。毎年8万円を60歳までということは、保険料総額は

8万円×30年=240万円

だね。
そうだね。
年金受取開始年齢が60歳なので、60歳からは年金を保険会社から受け取れるようになる。
今回のプランの場合は
「年金年額:25万円」
なので、受け取れる年金は年額25万円だ。

プランによっては
「年金月額:5万円」
というように書いてあることもある。
この場合に受け取れる年金は月額5万円。
月額なのか年額なのかはちょっと注意が必要だ。
なるほど、ややこしいね。
そうだね。ちなみに
年金方式(10年間かけて受け取る)
でなく、
一時金(一括で最初にまとめて受け取る)
を選択することも可能だけど、年金方式のほうが受取総額は必ず大きくなるので、その時に大金が必要な事情がない限りは年金受取を選択したほうがいいと思う。
なるほど。で、今回の場合は年額25万円をいつまで受け取れるの?
今回は10年確定年金なので10年間だ。
てことは、受け取れる年金総額は

年額25万円×10年間=250万円

だね。
ん?
もしも年金を受け取っている途中で亡くなってしまったらどうなるの?
10年確定年金の場合は、10年分の年金を受け取ることが確定している。なのでもしもAさんが7年分しか受け取らずに亡くなってしまった場合は、残り3年分は遺族が受け取れる。
年金の種類は確定年金以外にも色々ある。詳しくは年金種類のページを読んでもらえればと思う。
なるほど。
ちなみに年金受取期間中でなく、60歳まで保険料を払い込んでいる途中でAさんがもしも亡くなってしまった場合はどうなるの?
その場合は、それまでに払った保険料相当額の死亡給付金+積立配当金を遺族が受け取れる。
例えばそれまでに払い込んだ保険料が80万円、その時点の積立配当金が1万円だったら、遺族が81万円を受け取ることができる。
定期保険収入保障保険のように、もしも亡くなってしまった場合は払った保険料の何倍もの保険金を保険会社から受け取れる・・・
というわけじゃないんだね。
そう、それがすごく重要なポイントなんだ。
定期保険や収入保障保険は、被保険者がもしも亡くなってしまったら、保険会社は受け取っていた保険料の何倍もの保険金を支払わなければいけない。
なので保険会社は、加入時に健康状態などを厳格に審査している。

けれど個人年金保険は、何倍もの保険金を払うことにはならないので、
審査は無い or とても緩やか
なんだ。
なるほどね。じゃあ気軽に加入できるね!
いやいや、亡くなってしまった場合は払った保険料が戻ってくるけど、保険料払込期間中に解約した場合は払った保険料を下回る解約返戻金しか受け取れずに損をしてしまう可能性がある。特に加入してから数年以内に解約すると大きく損をしやすい。
なるほど・・・。
じゃあ加入する場合はしっかり払っていけるプランにしないとだね。
ん?
保険料を払い終わったあとに解約した場合はどうなるの?
その場合も解約返戻金を受け取れる。
一般的に解約返戻金額は、払った保険料総額よりは高額だけど、年金で予定通り受け取った場合よりは低額になる。
とりあえず基本はこのくらい押さえておけばいいかな。

ということで本題。
この一番スタンダードな
「積立型・円建て・定額」
の評価を。



無印の個人年金保険(積立型・円建て・定額)は加入価値があるか?

先ほどの参考プランの場合、60歳までに払い込む保険料総額は240万円、60歳から受け取る年金総額は250万円だった。
うん、ってことは

利益
=250万円-240万円
10万円

返戻率
=250万円÷240万円
104.2%

だね。
なんかほんとにちょびっとしか得になってないよね。
そうだね。
無印の個人年金保険は一般的に配当があるので、60歳から受け取る年金年額は25万円よりも増える可能性もあるけど、
(詳しくは増額年金と増加年金のページを参照願います)
それにしても資産運用としては魅力が少ないと思う。

けれど個人年金保険料控除を考慮すれば話は変わってくる。
個人年金保険料控除って税金が安くなるやつだっけ?
そうだね。
今回の参考プランは年払保険料8万円だったけど、個人年金保険料控除を申請すれば、1年間に納めなければいけない所得税+住民税が4,800円
(年収500万円台くらいまでの方の場合。詳細はこちら。
も安くなる。

言い換えると、年払保険料が8万円でなく75,200円になるようなものだ。
すると60歳までに払う保険料総額は約226万円になる。
ってことは

利益
=250万円-226万円
24万円

返戻率
=250万円÷226万円
110.6%

だいぶよくなったね!
そうだね。
評価ランキング上位の保険であれば更に高利益が期待できる。
(詳しくは年利率1.5%超の超高運用な個人年金保険のページを参照願います)

1.5%という数字は高くはないけれど、この無印の個人年金保険は数ある運用手段の中ではリスクがとても低いことを考慮すれば、十分な数字だと思う。
なるほど。
じゃあ無印の個人年金保険は、老後のための貯蓄手段としては有力ということだね。
そうだね。
個人的には会社員公務員の場合はiDeCo(個人型確定拠出年金)の次に有力候補かな。自営業者はあまり出番がないかな。
これについては詳しくは
個人年金保険は必要か?のページ
を参照してもらえればと。

個人年金保険料控除が適用できるのは、今回の参考プランのように
税制適格特約付加する
というプランの時のみだ。
詳しくは税制適格特約のページを参照してもらえればと思います。

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