個人年金保険の種類1 積立型と一時払い型

記事作成日:2015.4.8


個人年金保険 積立型 定額個人年金保険
変額個人年金保険
一時払い型 一時払い 定額個人年金保険
一時払い 変額個人年金保険
一時払い 外貨建て個人年金保険


現役向けの積立型。定年退職者向けの一時払い型。

まず個人年金保険は積立型一時払い型の2つに大きく分けられる。
なお、「一時払い」と記載のない保険は一般的に積立型だ。(※)

※外貨建て個人年金保険や変額個人年金保険は、「一時払い」と記載がなくても一時払い専用の商品があります。
なるほど。それぞれどんな特徴があるの?
積立型は、主に20代~50代くらいの方が加入して保険料を月払や年払で払っていき、老後になったら年金を保険会社から受け取るという商品だ。
例えば月払保険料1万円のプランであれば、毎月1万円ずつ積立貯金していく感じ。年払保険料10万円のプランであれば、毎年10万円ずつ積立貯金していく感じだ。
なるほど。国民年金や厚生年金と同じような感じだね。
そうだね。

・まとまった資金はないけれど、安定した収入はある。
・住宅ローンなどの借金がない(※)

という方に向いている。

ローン繰り上げ返済 vs 貯蓄型保険で詳しくは記載しているとおり、ローン返済中の方は繰り上げ返済を優先したほうが多くのケースでは得になります。
なるほど。一時払い型は?
一時払い型は保険料を括で加入払いきってしまうタイプだ。
一般的には500万円とか1,000万円といった大金を加入時に一括で払う契約が多い。
すごいなあ。そんなお金があるなんて・・・。
そうだね。これだけの大金がある人は主にどんな人たちだと思う?
うーん・・・。あ、定年退職して退職金を受け取った人かな!?
そうだね。主にそのような方たちをターゲットにしている。
なのでこの保険は主に銀行で販売されているんだ。
高額な退職金が口座に入金されると、銀行員の方が
「退職金を運用しませんか?」
といって勧めてくるというわけだ。
なるほど。で、一時払い型の個人年金保険は退職金の運用先としては有力なの??
これはケースバイケースかな。一時払い型の個人年金保険といっても

・定額タイプ (一時払い定額個人年金保険)
・変額タイプ (一時払い変額個人年金保険)
・外貨建てタイプ (一時払い外貨建て個人年金保険)

などがあるけど、変額タイプは投資のスキルが必要な上、純粋な投資信託より手数料が割高なため、個人的にはあまり推奨できない。
外貨建てタイプもとても複雑な上に手数料のやたら多い商品が多いので、個人的には推奨できない。

残るのが定額タイプ。このタイプは運用利率(年利)はとても低いものが多いので、資産を増やす目的であれば推奨できない。増やす目的であれば一時払い養老保険のほうが上だと思う。ただしこのタイプは
資産を守りつつ計画的に利用するという目的であれば比較的有力
だと個人的には思う。
資産を守りつつ計画的に利用?どういうこと?
例えば60歳で退職した方が退職一時金1,000万円を受け取ったとする。しかし特に今すぐ大きな買い物をする予定はない。リスクを伴う投資にも興味がない。さあどうする??
どうするって・・・。普通預金にでも入れとくしかないんじゃない?
シニアの方が普通預金にこんな大金を入れておくのも今は危険が伴う。
振り込め詐欺に遭ってしまうかもしれないし、そもそもこれだけの大金を口座に入れておくと銀行も投資信託などのリスクのある投資を勧めてくることが多いので、それに乗ってしまい大損してしまうかもしれない。
うーん確かに・・・。
そこで例えば下記のような一時払い個人年金保険に加入すると、資産を守りつつ計画的に利用することができる。

◆かんぽ生命の一時払い定期年金保険

被保険者・・・60歳男性
一時払い保険料・・・約897万円 (8,969,400円)
基本年金額・・・90万円 (10年確定年金)
年金支払開始年齢・・・60歳

ん?これはつまり、60歳時に897万円を一時払いして加入すると、60歳から毎年90万円の年金を10年間受け取れるってことだよね?年金受取総額は
「90万円×10年=900万円」
か。897万円払って900万円受け取るんじゃ3万円しか増えてないね・・・。
そうだね。この保険は資産を増やすという目的には合わない。けれど強制的に毎年90万円ずつしか使えなくなるので、計画的に退職金を利用できるようになるし、詐欺にあったり間違った買い物や投資をしてしまうのを防ぐことができるようになる。
うーん、なるほどなあ。
なお、一時払い専用の保険が多数販売されているけど、JA共済の個人年金保険のように、積立型の保険でも一時払いができる保険もある。
整理すると下の表のとおり。


積立型 一時払い型
主な加入者 20~50代 定年退職者
保険料払込方法 月払や年払
(一時払いができる保険もある)
一時払い
主な販売場所 各保険会社や代理店の窓口 銀行窓口


なるほど。
次のページでは
個人年金保険の種類2 定額個人年金保険と変額個人年金保険
について見ていくよ。