国民年金 vs 個人年金保険

記事作成日:2015.4.17

保険料納付率が低い国民年金

今日は国民年金個人年金保険の比較をしてみたいと思う。
ういす。
その前にショウ君、国民年金の保険料の納付率ってどれくらいだと思う?
うーん、80%くらいかな?
これは厚生労働省のページによると、近年は60%程度で推移しているんだ。
60%ってことは、5人に2人は保険料を払っていないってことか・・・。
じゃあ5人に2人も経済的に保険料が払えない人がいるってことなのかな??
いや、経済的に保険料を払うのが難しい方は免除になる制度がある。そして上記の納付率は免除対象者を除外して計算している。つまり免除対象者を含めた納付率は60%よりも遥かに低く、40%以下と言われている。
そうなんだ・・・。
免除対象者を除いて60%ってことは、
経済的には保険料を払うことができるのに払っていない人がかなりいるってことだよね?なんでなんだろう?
その理由は次のページで詳しく見ていくけど、国民年金の保険料を払っていない方の中には、
国民年金の代わりとして個人年金保険に加入している方も多い。
けれど単純な資産運用力で比較すると、
国民年金は個人年金保険よりも圧倒的に上なんだ。まずはその比較を見ていくよ。


国民年金基金 vs 個人年金保険

国民年金と個人年金保険の比較を行うにあたり、便宜上、国民年金基金を物差しにしていきたいと思う。そこで

国民年金基金と個人年金保険の比較

国民年金と国民年金基金の比較

という順で見ていきたいと思う。
ういす。
それでは国民年金基金と個人年金保険の比較から。
個人年金保険には2015年4月現在評価ランキング上位の東京海上日動あんしん生命の個人年金保険を取り上げてみたいと思う。
下記の契約内容の時の比較をしてみる。

契約者、被保険者、受取人・・・30歳男性
保険料払込期間・・・30年(60歳まで)
年金種類(受取方法)・・・10年確定年金
年金受取開始年齢・・・60歳


※国民年金基金は実際には、上記の「60歳受取開始、10年確定年金」というプラン(Ⅳ型)だけで加入することはできませんが、ここでは便宜上Ⅳ型の部分だけを抜き出して比較します。


◆国民年金基金と個人年金保険の比較

国民年金基金 個人年金保険
(東京海上日動あんしん生命)
月払保険料 10,820円 10,000円
保険料総額 3,895,200円 3,600,000円
年金額(年金年額) 480,000円 429,000円
年金受取総額 4,800,000円 4,290,000円
利益 (②-①) 904,800円 690,000円
返戻率 (②/①) 123.2% 119.2%


なるほど、返戻率は少しだけ国民年金基金が上だけど差は小さいね。

国民年金基金 > 個人年金保険

そうだね。国民年金基金は配当がないためインフレに弱い
(理由はこちら
という大きな弱点があるので、一概に個人年金保険よりも有利とは言い切れない部分があるけど、単純な資産運用力ではやはり1枚上だと思う。
ではいよいよ国民年金と国民年金基金の比較を。


国民年金 vs 国民年金基金

それでは国民年金と国民年金基金の比較を。
65歳男性の平均余命は約19年なので、年金を65歳から19年間受け取ったとして比較してみる。

契約者、被保険者、受取人・・・20歳男性
保険料払込期間・・・40年(60歳まで)
年金種類(受取方法)・・・終身年金
年金受取開始年齢・・・60歳



◆国民年金と国民年金基金の比較(男性)

国民年金 国民年金基金(※C)
月払保険料 15,590円
(※A)
15,450円
保険料総額 7,483,200円 7,416,000円
年金額(年金年額) 780,100円
(※B)
600,000円
年金受取総額 14,821,900円 11,400,000円
利益 (②-①) 7,338,700円 3,984,000円
返戻率 (②/①) 198.1% 153.7%

※A、B 平成27年度の値
※C 1口目は終身年金B型を選択し、追加でB型に3口加入した場合



うわ、国民年金は圧倒的だね。

国民年金 >>> 国民年金基金 > 個人年金保険

そうだね。これが女性になると更に差が出る。65歳女性の平均余命は約24年なので、年金を65歳から24年間受け取ったとして比較してみると下記のとおり。


◆国民年金と国民年金基金の比較(女性)

国民年金 国民年金基金(※C)
月払保険料 15,590円
(※A)
19,575円
保険料総額 7,483,200円 9,396,000円
年金額(年金年額) 780,100円
(※B)
600,000円
年金受取総額 18,722,400円 14,400,000円
利益 (②-①) 11,239,200円 5,004,000円
返戻率 (②/①) 250.2% 153.3%

※A、B 平成27年度の値
※C 1口目は終身年金B型を選択し、追加でB型に3口加入した場合


ほんとだ・・・。国民年金基金のほうは男女共に返戻率は153%くらいだけど、国民年金は男性198%に対し女性は250%と50%以上も高いのか。これだと女性の場合は

国民年金 >>>>>> 国民年金基金 > 個人年金保険

これくらい差がある感じだね。しかしなんで男性よりも差が開くの?
終身年金は生存している限り受け取り続けることができる年金だ。
女性は男性よりも5年くらい平均寿命が長いため、終身年金の場合、年金を受け取る年数も必然的に長くなる。そのため、年金保険で終身年金プランを選択した場合の保険料は女性のほうが男性よりも高額になっているのが一般的なんだ。
確かに、国民年金基金の月払保険料(掛金)は、男性15,450円に対して女性は19,575円と高額になっているね。
ん?国民年金のほうは男女同額になってるな・・・。
そうだね。国民年金は例外的に男女同一料金になっている。なので
国民年金は女性にかなり有利になっているというわけだ。
なるほど。けど男性でも十分すごいんだね。これだけ個人年金保険より圧倒的に資産運用力が上なんだったら、
国民年金の代わりとして個人年金保険に加入している方
はすごくもったいないような気がするけどなあ・・・。
なんでなんだろう?
次のページでそれを見ていくよ。