つみたてNISAのシミュレーション 学資保険の全期払いプランを代用

記事更新日:2017.10.23

つみたてNISAは積立貯金に適した投資信託のみ購入可能

では、つみたてNISAで具体的にどんな感じで学費を貯金できるか、シミュレーションしてみたいと思う。


学資保険の保険料の払い方には、学資金を受け取る時まで保険料を払い続ける全期払いと、5年や10年といった短期間のうちに保険料を払いきってしまう短期払いがあります。このページではつみたてNISAで全期払いの代用をした場合について取り上げます。5年短期払いをジュニアNISAで代用した時のシミュレーションはこちら

ういす。


検討項目
毎月いくら積み立てるか?
(毎月いくら投資信託等を購入するか?)
何年間積み立てるか?
(何年間購入を続けるか?)
どの商品で運用するか?
目標額は?


まずは
毎月いくら積み立てるか?

何年間積み立てるか?

学資保険は5~8歳くらいまでしか加入できないものが多いけど、つみたてNISAならそのような制限はないので、


10歳の子供が20歳になるまでの10年間積み立てて、大学在学中の学費の足しにしよう!


といったことも可能だ。
けれど一応今回は0歳の子供が18歳で大学に入学するまで積み立てると仮定して、毎月1万円18年間でシミュレーションしてみたい。
毎月1万円ってことは毎年12万円、18年間だと216万円か。
けっこうな額だね。
ちなみに積立額は最高でいくらに設定できるの?
つみたてNISAは年間40万円(月あたりだと33,333円)が最高額だ。

では続いて
どの商品で運用するか?
言い換えると
どの運用商品を購入するか?
を決めたい。
これは迷いそうだなあ。株とか投資信託なんて無数にあるイメージだもん。
そうだね。
けれどつみたてNISAは、通常NISAやジュニアNISAと比べると商品を選びやすくなっている。なぜなら
つみたてNISAは積立貯金に適した商品しか購入できなくなっているから
なんだ。


つみたてNISA口座
で購入可能な商品
通常NISA口座・ジュニアNISA口座
で購入可能な商品
金融庁の条件をクリアした
一部の投資信託のみ
株式、投資信託など


うーん、詳しく詳しく。
ああ。
まず株式は値動き(株価の変動)が一般的に大きすぎるんだ。

例えばA社の株を1株1万円で購入したとする。
A社の業績が飛躍的に上昇すれば、10年後には1株10万円になるかもしれない。
けれど業績が悪化すれば、10年後には1株1,000円になるかもしれない。
このように個別の会社の株だと10倍くらいの値動きは平気でありえる。

これではハイリスクハイリターン過ぎて積立には向かないため、金融庁が選択不可にしたんだと思う。
なるほど。たしかにもはや積立貯金というよりギャンブルに近い感じだもんね。
けどじゃあ投資信託は株式よりもローリスクローリターンなわけ?
ああ。
投資信託といっても色々種類があるけど、つみたてNISAで投資可能なのは株式投資信託だ。これはたくさんの会社の株式
(一般的に100社以上)
がセットになった商品だと考えてほしい。

これだけたくさんの会社の株式が組み込まれていれば、その中の1社の株価が急上昇しようが大暴落しようが大して影響が出ない。
なので株式投資信託は個別の株式よりもローリスクローリターンなわけだ。


株式投資信託 株式
どんな商品か? たくさんの会社の株式
がセットになった商品
1つの会社の株
値動きは? 小さい
変動してもせいぜい10年で2倍程度
大きい
10年で10倍の変動もザラ
リスクとリターン ローリスクローリターン ハイリスクハイリターン


なるほど。
超あたまのいい転入生が突然クラスに来ても、クラスのテストの平均点はそこまで変わらないようなものか。
そうだね。
しかもつみたてNISAは、株式投資信託の中でも金融庁の条件をクリアしたものだけが購入可能になっている。条件は

ノーロード(購入時の手数料無料)
信託報酬が一定以下

などいくつかあるけど、ようするに
投資信託の中でもローリスクかつ優良な商品のみ購入できる
ようになっているんだ。

投資信託の中には手数料がやたらに高いものも多い。けれどつみたてNISAで購入できる投資信託は、購入時の手数料はノーロードなので無料、運用期間中の手数料(信託報酬)も低いものに限られているんだ。
更に詳しい条件は金融庁の資料を参照してほしい。


長期ならほぼ確実にプラスになる米国株中心のインデックスファンド

ワンパターンでやや面白味には欠けるけど、iDeCo(個人型確定拠出年金)と同様、米国株中心のインデックスファンドでなるべく運用期間中の手数料(信託報酬)が低い商品(銘柄)を購入しようと思っているよ。


※2017.10.23追記

各社からつみたてNISAで購入可能な銘柄が発表されましたので、それをもとに購入予定の銘柄を絞りました。詳しくは
「NISA・ジュニアNISA・つみたてNISA おすすめ銘柄」
を参照願います。

なるほど。たしかインデックスファンドって、インデックス(株価指数)の値動きに連動するように作られているファンド(投資信託)だったよね?
そうだね。
株価指数はたくさんあるけど、日経平均株価とかダウ平均株価とかは有名なので聞いたことがあるんじゃないかな?
ああ、よくニュースで聞く気がするね。
ということは日経平均株価に連動する
(日経平均株価をベンチマークとする)
インデックスファンドだったら、日経平均株価の値動きにほぼ近い動きになるわけか。
そうだね。
なのでどの指数に連動するファンドを選ぶべきかが重要になる。
なるべく、右肩上がりで上昇していきそうな指数をベンチマークとしているファンドを選ぶべきだと私は思う。

ということで下の図をみてほしい。これは先ほど少し話に出てきたアメリカの代表的な株価指数であるダウ平均株価の推移だ。
米ヤフーファイナンスより管理人が作成)

おお、ところどころ急に落ち込んでいるところがあるけど、全体的には右肩上がりだね。
そうだね。
今回のシミュレーションの投資期間は18年。そしてところどころ大暴落があるとはいえ、18年という長期スパンでみると、歴史上はどのタイミングでもプラス成長しているんだ。

例えば1991年から2009年の18年間でみると、リーマンショックの影響で2008年に12,000ドル台だったのが、2009年には7,000ドル台へ、40%程度も大暴落している。けれどそれでも1991年は3,000ドル程度だったんだから十分にプラス成長しているわけだ。
なるほどね。
ということは2018年からスタートしたとしても、18年後の2036年にはアメリカの平均株価は上昇している可能性が非常に高いということか。
そうだね。
18年どころか、ダウ平均株価やナスダック指数は12年スパンでみてもマイナスになったことは一度もない。
なので


長期間運用するのであれば、アメリカの株を中心に投資すべき


だと思うし、


つみたてNISAで10年以上、アメリカの株を中心としたインデックスファンドで積立貯金をすれば、ほぼ確実にプラス運用が期待できる


と私は考えているんだ。
なるほどね。だから前のページで、つみたてNISAは
少なくとも10年以上未来に向けての貯金をしたい方に推奨
って言っていたのか。
そうだね。
ダウ平均株価は2017年についに大台の2万ドルを突破したんだけど、2036年には3万ドルを超えているんじゃないかな。
すごいなあアメリカは。ちなみに日本はどうなの?
日本の代表的な株価指数である日経平均株価の推移は以下のとおり・・・。

あちゃあ・・・。全然成長しなさそう・・・。
そうだね。
バブル期に4万円近くまで上昇した後は、1万円~2万円くらいの間をいったりきたり。人口増加が見込まれるアメリカと違って、人口が減少していく日本は残念ながら成長は期待できないと思う。

このサイトのいろんなところで書いているけど、日本人としては本当は日本に成長してほしいし人口も増えていってほしい。なので政府はもっと少子化対策に力を入れてほしいとつくづく思うよ。
たしかにね・・・。


目標額と学資保険との比較

最後に目標額を。
米国株中心のインデックスファンドの運用利率(年利)は、長期でみると5~6%程度に収束すると言われている。
実際、私がiDeCo(個人型確定拠出年金)で運用しているインデックスファンドの成績も、そのくらいに落ち着きそうな感じだ。
では仮に年利5%で毎月1万円を18年間積立てていくといくらになるか?
うーんいくらだろ?ドキドキ・・・。
なんと約350万円にもなる。
わかりやすくするため学資保険と比較すると下記のとおり。

※学資保険の年利は高いものでも0.6%程度まで低下してしまっているため、ここでは0.6%として計算しました。


つみたてNISA 学資保険
毎月いくら積み立てるか? 1万円
何年間積み立てるか? 18年間
積立金の総額(ア) 216万円
18年後に受け取れるお金(イ) 350万円
(18年間積立購入した
インデックスファンドを
売却して得たお金)
228万円
(満期学資金)
利益(イーア) 134万円 12万円
返戻率(イ÷ア) 162% 105%
もしも途中で親が
亡くなってしまった時は?

特になし

以後の保険料が払込免除に。
免除になっても予定通りの
学資金を将来受取可能。
インフレに対応可能か? 可能
※一般的にインフレになるに
つれて株価も上昇するため

配当がある場合は可能
(無配当保険は不可)


なるほど。
つみたてNISAは利益や返戻率が圧倒的だね。しかも利益に税金もかからないんだもんね。なんか夢があるなあ。
そうだね。
18年後に350万円を受け取れたら学費は本当に助かるだろうなあ。
なので頑張って毎月1万円ずつ積み立てていこうと思っているよ。

ただし、もちろん未来は誰にもわからないから、シミュレーション通りうまくいくとは限らない。悪くても大きく元本割れする可能性は極めて低いとは思うけど、学資保険よりも運用成績が悪くなる可能性もゼロではない。

それにクドいようだけど、学資保険にはつみたてNISAにはない
「親がもしも亡くなってしまった時には保険料が免除になる」
というメリットもある。

なので
つみたてNISAは単独でなく学資保険と併用
を個人的には推奨したいと思います。
なるほど。
ということで今回の話を整理すると以下のとおり。


検討項目 管理人の予定
毎月いくら積み立てるか? 1万円
何年間積み立てるか? 18年間
どの商品で運用するか? 米国株中心のインデックスファンド
目標額は? 350万円