NISA・ジュニアNISA・つみたてNISA おすすめ銘柄
2019年6月版
記事更新日:2019.6.1
このページの内容 |
◆つみたてNISA口座で購入できるファンド ◆通常NISA・ジュニアNISA口座で購入できるファンド まとめ |
※2019年6月時点の情報で作成しています。最新の取り扱い商品はSBI証券公式サイト、楽天証券公式サイト、マネックス証券公式サイトを参照願います。
つみたてNISA口座で購入できる銘柄
~米国株中心のインデックスファンド編
銘柄 | 評価 | ベンチマーク | 信託報酬 (税込) |
購入可能な 金融機関 |
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S | 楽 | マ | ||||
SBI・先進国株式インデックス・ファンド | FTSE Developed Allcap (先進国約2000社) |
0.11% | ● | ● | ● | |
ニッセイ 外国株式インデックスファンド | MSCI KOKUSAI (先進国約1300社) |
0.12% | ● | ● | ● | |
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 〃 | 0.12% | ● | ● | ● | |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | CRSP U.S. Total Market (全米約4000社) |
0.17% | ● | ● | ● |
資産運用方法のまとめページ のとおり、10年以上の長期間に渡って 「毎月1万円ずつ」 というように積立貯金をしたい場合は、つみたてNISA口座で米国株中心のインデックスファンドを積立購入していくのが個人的には1番おすすめです。 上の表はネット証券3社 (SBI証券、楽天証券、マネックス証券) のつみたてNISA口座で購入可能な米国株中心のインデックスファンドのうち、信託報酬が安価な銘柄トップ4です。 2018年につみたてNISAが始まって以降、信託報酬の値下げが更に進み、ほぼ0.1%という水準まで来ています。2010年台前半頃は0.5%くらいが最安クラスだったのですから、凄い進歩だなと思います。 信託報酬が低いだけでなく、これらはすべて購入時手数料無料(ノーロード)、売却時手数料も無料の優良商品ですので、どれを選んでも選択ミスということはないと思います。 その中で強いて言えばですが、個人的におすすめは下から1番目の 楽天・全米株式インデックス・ファンド です。 こちらのレポートのとおり、2001年に発売されて以降、2017年までのトータルリターンが年率6.69%という米国バンガード社の超優良ETFであるVTIを主要投資対象としています。 信託報酬こそ4つの中で最下位ですが、ベンチマークのリターンは1番優秀です。2017年までの5年間で見ても、FTSE~は年率9.7%、MSCI~は年率12.8%、CRSP~は年率13.2%です。 つまり、コストはわずかに1番高いものの、リターンを含めて考えると1番優秀です。 |
つみたてNISA口座で購入できる銘柄
~新興国株式インデックスファンド編
銘柄 | 評価 | ベンチマーク | 信託報酬 (税込) |
購入可能な 金融機関 |
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S | 楽 | マ | ||||
SBI・新興国株式インデックス・ファンド | FTSE Emerging Markets China A Inclusion 中国を含む新興国約2000社 |
0.19% | ● | ● | ● | |
ニッセイ 新興国株式インデックスファンド | MSCI Emerging Markets 中国を含む新興国約1100社 |
0.20% | ● | ● | ● | |
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 〃 | 0.20% | ● | ● | ● |
10年以上の長期間に渡って積立貯金をしたい場合、つみたてNISA口座で新興国株式インデックスファンドを積立購入していくのも検討の価値があります。 なぜなら、JPモルガン公式サイト内の 「今後10~15年の資産クラス別の期待リターン2018年版」 を見ても、米国株や先進国株は4%台なのに対し、新興国株式は6.5%となっており、長期的にみれば新興国株式はこれから大きく期待できるからです。 上の表はネット証券3社 (SBI証券、楽天証券、マネックス証券) のつみたてNISA口座で購入可能な新興国株式インデックスファンドのうち、信託報酬が安価な銘柄トップ3です。新興国も信託報酬の値下げが進み、0.2%という水準まで来ました。 ベンチマークは FTSE Emerging MarketsChina A Inclusion。 と MSCI Emerging Markets の銘柄がありますが、ベンチマークのリターンは直近10年では大きな差はありません。ですので新興国株式への投資も考えている方は、3つの中から好きなものに投資すればよいと思います。 |
つみたてNISA口座で購入できる銘柄
~国内債券の比率の高いバランスファンド編
銘柄 | 信託報酬 (税込) |
構成比率 | 購入可能な 金融機関 |
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国内 債券 |
国内 株式 |
海外 債券 |
海外 株式 |
他 | S | 楽 | マ | ||
DCニッセイ ワールドセレクトF(安定型) | 0.17% | 60% | 5% | 25% | 5% | 5% | ● | ● | ● |
ダイワ・ライフ・バランス30 | 0.19% | 55% | 20% | 15% | 10% | 0% | ● | ● | ● |
こちらのページで取り上げている方法で運用すると、元本割れのリスクが非常に低く、かつ年1.5%程度の運用が見込めます。ですので10年以内の短期間積立貯金をしたい場合や、10年以上であってもなるべく安全に積立貯金したい場合は、この比率で2つのファンドを積立購入していくのが個人的にはおすすめです。 しかしつみたてNISA口座では、国内債券インデックスファンド (国内債券だけが盛り合わせになったファンド) を購入できないため、上記方法で積立購入していくことができません。 そこで次善策になりますが、なるべく国内債券の比率の高いバランスファンドで代用するという方法があります。 例えば国内債券の比率が60%の DCニッセイ ワールドセレクトF(安定型) の場合。このファンドは2017年に発売されたものですが、仮に2002年1月から2019年4月までの約17年間、毎月1万円ずつ積立購入したと仮定するとこのようになります。 ※過去の日経平均トータルリターンインデックスなどから管理人が作成 この間のデータは以下の通りです。 購入額累計:208万円 2019年4月時点の評価額:273万円 利益:65万円 複利利回り:3% 返戻率:131% なお、より元本割れを避けたいためこちらのページで取り上げている方法で積立購入したい場合は、通常NISA口座であれば可能ですのでそれをおすすめします。 |
通常NISA・ジュニアNISA口座で購入できる銘柄
~海外ETF編
銘柄 (ティッカーシンボル) |
評価 | トータルリターン (年率)※1 |
ベンチ マーク ※2 |
実質コスト (経費率) |
購入可能な 金融機関 |
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5年 | 10年 | 15年 | SBI証券 | ||||
VGT | 21.9% | 17.1% | 10.8% | M情 | 0.10% | ● | |
VHT | 15.8% | 14.8% | 10.5% | Mヘ | 〃 | ● | |
VDC | 9.2% | 10.4% | 9.5% | M生 | 〃 | ● | |
VTI | 13.4% | 12.1% | 7.5% | Cト | 0.03% | ● |
※1 分配金を再投資した成績
※2 M情:MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50トランジション・インデックス
Mヘ:MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックス
M生:MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス
Cト:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
ETFは日本語に訳すと上場投資信託です。 参考リンク:ETFとは? 既にある余裕資金を10年以上の長期間運用したい場合であれば、通常NISA口座で海外ETF購入が個人的にはおすすめです。海外ETF(特に米国ETF)の中には、米国株中心のインデックスファンドよりも低リスクで高運用を見込める銘柄があるためです。 上の表の4つのETFは、まさにそのような銘柄です。すべて過去15年間のトータルリターンが年率7.5%以上という好成績です。 ただしVTIはつみたてNISA口座で購入可能な 楽天・全米株式インデックス・ファンド と実質的には同一商品のため、その他3つがおすすめです。 VDCは、 P&G(洗剤などの日用品メーカー) や コカ・コーラ(飲料メーカー) などの生活必需品メーカーの株ばかりを集めたETFです。 (コーラは生活必需品か?とも思いますが・・・) これらのメーカーは人口の増加に比例して売り上げも増加していきます。今後も世界の人口が増加していくことは確実視されているのですから、これらの会社の売り上げも確実に増加していくはずです。これは買いでしょう。 何より生活必需品メーカーばかりを集めたETFのため、暴落に強いというメリットがあります。株価が暴落して不景気になっても、生活必需品の売上は落ちにくいためです。 VHTは、 ジョンソン&ジョンソン (コンタクトレンズなどのメーカー) やファイザー製薬などの医療関係会社の株ばかりを集めたETFです。今後も医療は間違いなく発展していくでしょうし、発展していってほしいという願いもありますので私は購入しています。VDCと同様に暴落に強いというメリットもあります。 VGTは、 マイクロソフト、アップル、インテルなどのIT企業の株ばかりを集めたETFです。直近5年のトータルリターンは年率21.9%と、怖いくらいの超高運用です。今後もこれほどのペースが続くかどうかはわかりませんが、ITはまだまだ発展していくでしょうから、今ほどではないにしろ好成績は期待できると思います。 なおこちらのページのとおり、海外ETFを購入する際は為替手数料が安いことから、SBI証券を推奨しています。今回の4つもすべてSBI証券の通常NISA・ジュニアNISA口座で購入可能です。 ※2019年時点では、通常NISA口座でETFを購入できるのは2023年まで、運用は2027年までです。今後延長されるかもしれませんが、延長されなかった場合、運用中の商品は2027年末に証券会社の通常の課税口座に移行される予定です。続報があれば追記します。 |
通常NISA・ジュニアNISA口座で購入できる銘柄
~米国株中心のインデックスファンド編
上記の つみたてNISA口座で購入できる米国株中心のインデックスファンド と同じです。 |
通常NISA・ジュニアNISA口座で購入できる銘柄
~国内債券インデックスファンド編
銘柄 | 評価 | 信託報酬 (税込) |
ベンチマーク | 購入可能な 金融機関 |
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S | 楽 | マ | ||||
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.13% | NOMURA-BPI総合指数 | ● | ● | ● | |
Smart-i 国内債券インデックス | 0.13% | 〃 | ● | ● | ● | |
ニッセイ 国内債券インデックスファンド | 0.15% | 〃 | ● | ● | ● |
上の表は、記事更新時点で販売されていた国内債券インデックスファンドのうち、信託報酬が低い商品トップ3です。全商品が購入時&売却時の手数料なし、信託報酬0.1%台という優良ファンドですので、どれを選んでも正解だと思います。 こちらのページで取り上げている方法で運用すると、元本割れのリスクが非常に低く、かつ年1.5%程度の運用が見込めます。ですので 「銀行に預けたままになっている余裕資金を10年以内の短期間運用したい。あるいは10年以上の長期間であってもなるべく安全に運用したい。」 といった場合は、この比率で通常NISA口座で購入するとよいと思います。 ※2019年時点では、通常NISA口座でファンドを購入できるのは2023年まで、運用は2027年までです。今後延長されるかもしれませんが、延長されなかった場合、運用中の商品は2027年末に証券会社の通常の課税口座に移行される予定です。続報があれば追記します。 |
まとめと管理人のポートフォリオ
つみたてNISA | 通常NISA | |
口座を開設する金融機関 | 楽天証券(妻名義) | SBI証券(私名義) |
アセットアロケーション (資産配分) |
米国株式:100% | 株式(生活必需品メーカー):50% 株式(医療品メーカー):50% |
ポートフォリオ (具体的な構成銘柄) |
楽天・全米株式インデックス・ファンド :100% |
VDC:50% VHT:50% |
管理人は上の表のようなアセットアロケーションとポートフォリオで運用中です。 あくまで私の好みですので、銘柄や比率は各自の好みや価値観に応じて調整してもらえればと思います。一応固い話ですが、このページに記載の銘柄はすべて元本保証型ではない運用商品ですので、投資の際は自己責任で行っていただくようお願いします。 ◆2019年5月1日追記 新興国株式はiDeCo(個人型確定拠出年金)でも eMAXIS Slim新興国株式インデックス に投資することになったため、つみたてNISAは 楽天・全米株式インデックス・ファンドに100% に変更しました。 |