外貨建て一時払い終身保険 評価
記事更新日:2019.4.19
評価データ
評価 | |
保険種別 | 外貨建て一時払い終身保険 |
商品名 | ①新プレミアギフトMなど ②プレミアレシーブ(外貨建)など |
販売金融機関 | みずほ銀行など |
変額 or 定額 | 定額 |
通貨 | 円建て・外貨建て |
リンク | 公式サイト |
評価コメント
上記はいずれも 外貨建て一時払い終身保険 に分類できる保険です。 公式サイトのとおり、上記以外の商品名でも様々な金融機関で販売されています。 一部は円建ても選択できるようになっていますが、円建ては超低金利ですのでほとんど勧められることはないと思います。 まずあらかじめ記載しておきたいのですが、この保険は専門用語がかなり出てくる難しい保険です。 為替手数料、為替リスク、債券、市場価格調整、円高、円安 などの用語を理解している方でないと、この保険を理解するのは難しいと思います。そしてこの保険に限ったことではありませんが、 自分が理解していない保険は絶対に加入しない方がよいと思います。 そしてこれらの用語を理解している方や、これから理解しようという気力のある方であっても、資産運用目的 (お金を増やしたいという目的) であればおすすめできません。 この保険は言ってしまえば、自分が払った保険料で保険会社に日本国債や外国債を購入してもらって代行運用してもらう商品です。けれど日本国債はもはや低金利すぎて資産運用力はありません。外国債は日本国債と比較すれば遥かに高利率ですが、代行運用ですと手数料を引かれてしまったりしてせっかくの高利率が半減してしまいます。 これなら自分でネット証券会社で外国債を購入したりNISAなどに挑戦するほうが、手数料が安い分だけ高運用になりやすいためおすすめです。 参考リンク:資産運用方法のまとめページ 上の表で②と記載したものは定期支払金があるタイプ、①はないタイプです。 ②は加入後、運用益を毎年受け取ることができます。これを第一フロンティア生命では定期支払金と呼んでおり、 「おこづかい感覚で旅行や趣味などに使えますよ」 とアピールされています。 けれどこのように運用益を定期的に受け取りたいのであれば、利子を毎年受け取れる利付債や、配当を毎年受け取れる海外ETFを自分で購入するほうがおすすめです。 一時払い終身保険はこちらのページの解説のとおり、相続対策にも利用できる保険です。ですので相続対策目的であれば、この保険も人によっては検討価値があると思います。けれど個人的には、相続対策で一時払い終身保険を利用するなら為替リスクのないこちらのページに記載の円建の保険で十分だと思います。 それに相続対策は誰でも必要ではありません。むしろ必要なのはごく一部の高額な資産がある方などだけです。 この保険は多くの銀行で販売されていることから、高額な退職金を受け取った定年退職者をターゲットにしていると思われますが、銀行員の勧めに乗って安易に加入しないよう注意してください。 |