NISAとは?
記事更新日:2019.6.1
NISAとは?
※債券や投資信託などの金融商品について明るくない方は、本コーナーの前に 債券、株式、投資信託の基本コーナー をお読み頂くことをおすすめします。 ※本コーナーでは復興特別税は考慮していません。 突然だけど、NISA(ニーサ)を始めることにしたんだ。 |
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iDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金) に続き、いろいろ手を出すなあ。 NISAってたしか税金面が有利になっている制度だよね? なんで始めることにしたの? |
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学資保険の代わりとして考えているんだ。 ということでまずは、NISAがどんな制度なのかを簡単に。 株や投資信託はネット証券会社などで購入できる。 証券会社の口座は 課税口座 と 非課税口座 の2つに大きく分けられる。 課税口座は利益が出たらその一部(20%)を税金として納めなければいけない口座。非課税口座は利益が出ても税金がかからず、まるまる受け取れちゃう口座だ。 NISAはその非課税口座の一種なんだ。 |
◆20万円で購入した株や投資信託を数年後120万円で売却し運用益が100万円でた場合
NISA口座(非課税口座)の場合 |
100万円をまるまる受け取れる=非課税 |
課税口座の場合 |
利益の20%にあたる20万を税金で引かれてしまうため80万円しか受け取れない |
◆株から配当(投資信託から普通分配金)が10万円でた場合
NISA口座の場合 |
10万円をまるまる受け取れる=非課税 |
課税口座の場合 |
利益の20%(2万円)を税金で引かれてしまうため8万円しか受け取れない |
なるほど、20%は大きいね。 | |
そうだね。 ただしいくらでも購入できるわけではなく、NISAの種類ごとに年間の購入限度額が決まっている。それに購入できる運用商品にも違いがあるんだ。 |
課税口座 | NISA(非課税口座) | |||
つみたてNISA | 通常NISA | ジュニアNISA | ||
年間でいくらまで 投資信託などを購入可能か? |
上限なし | 40万円 | 120万円 | 80万円 |
購入可能な商品は? | ・債券 ・株式 ・投資信託 ・ETF など |
金融庁の条件を クリアした一部の 投資信託のみ |
・株式 ・投資信託 ・ETF ※債券は購入不可 |
※詳細な違いは3種類のNISAの比較表を参照願います。
うーん、難しそうだなあ。 | |
そうだね。 それぞれどんな方に向いているかをまず見ていきたい。 |
3種類のNISAは、それぞれどんな方に向いているか?
NISAにはいくつか種類があるんだけど知っているかな? | |
えーと、ジュニアNISAっていうのを聞いたことあるな。 | |
そうだね。2014年に最初に登場したNISA (以後は通常NISAと記載します) は成人だけが利用できる制度だった。 その後、2016年に登場したのがジュニアNISA。これは逆に未成年だけが利用できる制度だ。 そして2018年にはつみたてNISAがスタートした。 3種のNISAが適しているのは、個人的には下の表のような感じかな。 |
つみたてNISA |
毎月1万円ずつという感じで積立貯金をするのに適している。 特に学資保険の全期払いプラン (保険料を18歳くらいまで払い込んでいくプラン) の代用に最適。 ※老後のための貯蓄はiDeCoのほうが圧倒的に有利ですので、そちらを優先することをおすすめします。 |
通常NISA |
既にある余裕資金を運用したい場合に適している。 |
ジュニアNISA |
・学資保険の短期払いプラン (最初の5年間で保険料を払いきってしまうプランなど) の代用に最適。 ・通常NISAの枠を超える余裕資金を運用したい場合に適している。 ・ジュニアNISA口座の名義人が18歳になるまで口座からお金を引き出すことが原則できないため、祖父母が孫に財産を生前贈与するのに適している。 |
うーん、詳しく詳しく。 | |
・つみたてNISAはこちら ・通常NISAはこちら ・ジュニアNISAはこちら |