特定疾病保障保険と税金2 生命保険料控除について
記事更新日:2016.8.15
一般生命保険料控除で節税
ここまで見てきたとおり、特定疾病保障保険は、三大疾病で所定の状態になってしまった時や亡くなってしまった時に保険金を受け取れる。 死亡保険と医療保険の両方の性質を持った保険とも言えると思う。 けれど介護医療保険料控除の対象にはならず、収入保障保険や学資保険などと同様、支払った保険料全額が一般生命保険料控除の対象になる。 年末調整の時期になると保険会社から保険料控除証明書が送付されてくるので、あとはそれを年末調整や確定申告の申請書に添付するだけ。これだけでだいぶ節税になる。 ◆参考リンク コラム > 年末調整の生命保険料控除について |
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いくら節税になるの? | |
年間の生命保険料の合計が8万円以上の場合、下記の表の通りだ。 |
課税所得金額 | 年間節税額 | ||
所得税 | 住民税 | 合計 | |
195万円以下の方 (年収500万円くらいまでの方) |
2,000円 | 2,800円 | 4,800円 |
195万円超~330万円以下 (年収500~700万円くらい) |
4,000円 | 〃 | 6,800円 |
330万円超~695万円以下 (年収700~1,100万円くらい) |
8,000円 | 〃 | 10,800円 |
695万円超~900万円以下 (年収1,100~1,400万円くらい) |
9,200円 | 〃 | 12,000円 |
900万円超~1,800万円以下 (年収1,400~2,300万円くらい) |
13,200円 | 〃 | 16,000円 |
1,800万円超~4,000万円以下 (年収2,300~4,500万円くらい) |
16,000円 | 〃 | 18,800円 |
4,000万円超 (年収4,500万円くらい以上の方) |
18,000円 | 〃 | 20,800円 |
上の表の年収はあくまで目安だけど、年収が500万円くらいまでの人だと1番上になるケースが多いので、一般生命保険料控除による年間の節税額は4,800円になる。 | |
4,800円かあ。けっこう大きいなあ。 | |
そうだよね。 これとは別枠で、がん保険や医療保険の保険料は介護医療保険料控除で、個人年金保険の保険料は個人年金保険料控除で同様に節税できる。自営業者の方の場合は、更に国民健康保険税(国民健康保険料)も安くなる可能性がある。日本の法律は保険に加入すると有利なようにできているんだよね。 |
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なるほどね。なんか保険会社ってずるいね。 | |
まあうまく利用すればいいってことだ。 なお、専業主婦の妻が被保険者になっている保険 (妻がもしも亡くなってしまった時、遺族が保険金を受け取れる保険) は、妻名義のクレジットカードか銀行口座から保険料を支払うようにし、夫の年末調整時にその保険については保険料控除を申請しないよう注意してほしい。これを申請してしまうと、もしも妻に万が一のことがおき遺族が保険金を受け取ることになった場合、割高な税金を納めなければいけなくなる可能性がある。 詳しくは下記の参考リンクをみてもらえたらと思う ◆参考リンク |
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なるほど。 | |
それでは特定疾病保障保険はここまで。 ここまで読んでくれてありがとう。 |
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お疲れさまでした~。 |