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医療保険 評価ランキングと概要解説 2019年版

記事更新日:2019.4.18

このページの内容



医療保険 評価ランキング

商品名 総合
評価
保険期間 加入時の審査タイプ 保険料
の安さ

定期

終身

告知型

引受基準
緩和型
医療保険
ジブラルタ生命



医療保険とは?

医療保険
は、ケガや病気で入院をしたり手術を受けた時などに給付金を受け取れる保険です。入院保険と呼ばれることもあります。

貯蓄性のない掛け捨ての保険のため、一般的に保険期間満期を迎えたとしても満期保険金などは受け取れませんし、途中で解約したときに受け取れる解約返戻金も全くない(0円)か、あっても少額です。



主な給付金

入院給付金入院一時給付金手術給付金先進医療給付金などがあります。なお給付金の名称は保険会社によって多少異なります。



入院給付金
は、入院をした時に受け取れる給付金です。
例えば
「入院給付金:日額1万円」
というプランの場合なら、20日間入院したら20万円を受け取れます。

がん保険は一般的に給付日数無制限ですが、医療保険は制限があります。
例えば
「1入院につき60日まで、通算1,095日まで」
というプランの場合。
Aという病気の治療のために何度か入院、退院、転院などを繰り返し、通算で200日入院しても、もらえるお金は最高で60日分(60万円)です。
1入院とは、平たく言えば1つの病気やケガが理由での一連の入院のことですので、この例であればAという病気のための入院がすべて1入院になるためです。

ただし、退院から次の入院までの間隔が180日以上空けば、1入院ではなく2入院となるため、最高で120日分(120万円)受給可能です。



入院一時給付金
は、入院給付金と同じく入院をした時に受け取れる給付金です。
違いは
「入院1日あたりいくら」
ではなく、
「1日でも入院したらいくら」
となっている点です。例えば
「入院一時給付金:5万円」
というプランの場合なら、1日でも入院すれば一時金5万円が給付されます。

近年はこの給付金のある商品が増えてきているように感じます。
恐らく理由は、入院日数が短い時でもある程度まとまった金額を受け取れるようにするためだと思います。
例えば、入院日額1万円プランで2日間入院した場合は2万円を受け取れますが、保険会社から給付金を受け取るためには担当医の入院診断書(証明書)が必要です。この取得費用が3,000円~8,000円程度かかります。すると差引額がかなり少なくなってしまいます。
私が営業マンをやっていた頃もこの点を指摘されていたお客様がけっこういましたので、その解決策として導入したのも理由の1つなのでは?
と思います。



手術給付金
は、手術を受けた時に受け取れる給付金です。手術の規模によって給付金額が異なる商品と、規模に関係なく金額が一律になっている商品があります。



先進医療給付金
は、病気やケガの治療のために先進医療を受けた時に受け取れる給付金です。
給付金額は技術料相当額となっている商品が多いです。
例えば技術料300万円の重粒子線治療という先進医療を受けた場合は、技術料相当額である300万円を受け取ることができます。
この給付金が最初から主契約に組み込まれている商品と、特約(オプション)になっていて特約保険料を払うことで付加できる商品があります。
詳しくは
先進医療特約は終身がん保険につけるべき
で記載していますが、技術料が高額な先進医療はがんの治療に関するものが大半であることから、特約であればがん保険への付加を私はおすすめしています。



終身医療保険と定期医療保険

医療保険は終身型定期型の2つに大きく分けられます。
終身型は終身医療保険、定期型は定期医療保険とも呼ばれます。
両者の違いは保険期間です。
参考プランをもとに詳しくみていきます。



終身型参考プラン
被保険者30歳男性のAさん
保険期間・保険料払込期間:終身(一生涯)
入院給付金:日額1万円
手術給付金:2.5~10万円
月払保険料3,400円



保険期間が終身(一生涯)のため、Aさんは加入後、いつ入院してしまっても日額1万円を、手術を受けた場合は規模により2.5~10万円を受け取ることができます。
保険料払込期間も終身のため、月払保険料3,000円を一生涯に渡って毎月払っていく必要があります。
更新がないため、保険料が途中で値上がりすることはありません。
定期型と比べると若年時は保障内容のわりに保険料が割高ですが、老後は逆に割安になります。

このサイトの色々なところで記載していますが、終身医療保険は加入しないことを強くおすすめしています。元を取ることがほぼ不可能なことや、インフレに対応できないことが理由です。そのため終身型の商品は全てと評価しています。
詳しくはこちらのページを読んでもらえればと思います。
続けて定期型の参考プランを見ていきます。



定期型参考プラン
被保険者30歳男性のAさん
保険期間・保険料払込期間:1年
入院給付金:日額1万円
手術給付金:2.5~10万円
月払保険料:60歳まで一律1,400円



今度は保険間が1年とまっています。つまり定期です。
この1年間にもしもケガや病気で入院してしまった場合は日額1万円、手術を受けた場合は規模により2.5~10万円を受け取ることができます。
1年が経過すると
(つまり保険期間が満期になると)
その時点での健康状態にかかわらず自動更新されます。
以後は1年ごとに自動更新を繰り返します。
定期型の保険は更新時に保険料が値上げされるのが一般的ですが、共済系
都道府県民共済コープ共済など)
は一定年齢までは値上げがないことが多いです。今回の参考プランも60歳まで一律1,400円です。
一定年齢になると、保険料が値上げになるかわりに保障内容が薄くなるのが一般的です。実質値上げというものです。ポテトチップスの中身が少なくなるのと一緒ですね・・・。

終身型と比べると若年時は保障内容のわりに保険料が割安ですが、老後は逆に割高になります。
後述しますが、医療保険は加入するのであれば、この定期医療保険に保険料が割安な若年時のみ加入することを、私はおすすめしています。



告知型と引受基準緩和型

医療保険は告知型引受基準緩和型の商品があります。

告知型
は加入時の審査が厳しく、一般的には既往症がない方
(一般的に過去に大病をされたことがなく持病の薬の服用もない方)
のみ加入できるタイプです。
ただし都道府県民共済コープ共済などの一部の商品は、ぜんそくのお子様や高血圧で薬を常用している方でも、一定の条件を満たせば加入できます。


引受基準緩和型
は加入時の審査(引受基準)が緩和されており、既往症がある方でも加入しやすくなっているタイプです。限定告知型とも呼ばれています。加入しやすい分、保険料は告知型よりもとても高いです。
詳しくはこちらのページで取り上げていますが、私はこのタイプの医療保険やがん保険はおすすめしません。保険料がとても割高な上、難しい制約も多いことなどが理由です。
そのため引受基準緩和型の商品は全てと評価しています。



女性医療保険について

女性医療保険
は、女性特有の病気
乳がん、子宮がんなど)
の治療を受けた時の保障が厚くなっているタイプです。
女性保険女性専用保険などと呼んでいる会社もあります。
例えば、他の病気なら入院日額1万円のところを、女性特有の病気で入院した時は2万円受け取れるようになっていたりします。その分、保険料は割高になっていることが多いです。

しかし女性特有のがんに対する保障も、結局のところ女性医療保険よりがん保険のほうが優れているため、がん保険への加入をおすすめしたいと思います。女性医療保険は保険料ばかり割高で個人的には加入価値が見出せません。
そのためこのタイプの商品は一部を除きと評価しています。



全額リターン型について

終身医療保険の中には、所定の年齢(70歳など)を迎えると、それまでに払い込んだ保険料の全額が返ってくる
(リターンされる)
商品があります。
近年徐々にこのタイプを販売する会社が増えていますが、これは加入しないことを特におすすめします。
下記のデメリットがあるためです。


・インフレを考慮すると全額は戻ってこない。

・途中で保険を使うと、使った分が差し引かれた額しか戻ってこないので得にはならない。

・所定の年齢以降は割高な保険料を払い続けてももう戻ってくることはない。

・所定の年齢を迎える前に亡くなってしまうと大きく損してしまう。


実例は個別ページ
メディカルkit Rメディフィットリターンなど)
で取り上げていますのでよかったら参照願います。



帝王切開について

帝王切開
は、医療保険の給付の対象になります。ただし商品によって、2回目でも給付されたりされなかったりなど差があります。
これらについて
医療保険と帝王切開のページ
でまとめていますので、よかったら読んでもらえればと思います。



医療保険は必要か?

まず医療費、特に老後の医療費は誰でも必要になってくる費用です。
このような誰でも必要になる費用は貯蓄で備えるべきです。
保険は、このような誰でも必要になる費用に対しては有効ではありません。


誰でも必要になる

給付金を受け取れる人がとても多い

1人あたりの給付金が小さくなりすぎて加入価値がほぼない


となってしまうためです。
そのため、医療保険は他の保険と比べて加入価値がとても小さくなってしまっています。
医療保険は加入価値の低い保険より)


また、そもそも日本人は全員、既に最強の医療保険である健康保険に加入しています。
健康保険は最強の医療保険より)


以上から、医療保険に加入する必要性はとても低いと思います。


けれど老後の医療費は貯蓄で備えるにしても、それまではどうすべきか?
既に医療費専用の貯金が別枠で100~200万円程度あれば何も不安はないと思いますが、そのような貯蓄がある方ばかりではないと思います。
(私もです・・・)
やはりそのような状態だと、もし今入院することになったらと考えると不安なものです。

ですので医療保険は、
若い時期に医療費専用の貯金ができるまでの用心棒として加入する
のであれば検討価値があると思います。
そしてこの目的で加入するのであれば、
定期医療保険
がおすすめです。
若者向けの定期医療保険は保険としても比較的有効です。
若者向けの定期医療保険は比較的加入価値ありより)


その中でも保障内容のわりに保険料が安いものを高く評価し、上記の評価ランキングで上位に記載しています。
具体的な商品やプランは
医療保険の選び方 結論と推奨プラン
も読んでもらえればと思います。

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