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ドルコスト平均法と為替ヘッジ

記事作成日:2019.5.27

このページの内容



ドルコスト平均法とは?

このページでは

ドルコスト平均法
為替ヘッジ

の2つについて見ていくよ。
まずはドルコスト平均法
これは資産運用に関する本やサイトなら、どこでも必ずと言っていいほど取り上げているので、このサイトでも取り上げてみます。
ういす。
ドルコスト平均法は何てことはない。投資信託のように価格が上下に変動する金融商品を、定期的に一定額ずつ購入していく方法のことだ。

例えばつみたてNISA口座で、毎月1万円ずつ
楽天・全米株式インデックス・ファンド
というファンドを購入していく・・・
という感じでね。
なるほど。別に何てことない方法な感じだけど、なんでそんな特別っぽい名前がついてるの?
それは、積立投資においてすごく有効な効果が得られるからなんだ。
実際に見てみるとわかりやすい。1月から4月まで、ある投資信託が下の表のように基準価額が推移した時、

①毎月1万口ずつ購入した場合
②毎月1万円ずつ購入した場合(ドルコスト平均法)

だとどう違うか?まずは①から。


基準価額 ①毎月1万口ずつ購入
購入 購入
1月 10,000円 10,000口 10,000円
2月 11,000円 11,000円
3月 9,000円 9,000円
4月 10,000円 10,000円
合計 40,000口 40,000円


ふむふむ。
続いて②


基準価額 ②毎月1万円ずつ購入
(ドルコスト平均法)
購入 購入
1月 10,000円 10,000口 10,000円
2月 11,000円 9,091口
3月 9,000円 11,111口
4月 10,000円 10,000口
合計 40,202口 40,000円


ありゃ!?
合計購入額はどちらも40,000円なのに、購入口数が

40,000口
40,202口

で、②のドルコスト平均法のほうが202口も多く買えている。なんで??
これがドルコスト平均法による投資効果なんだ。
理屈としては、基準価額が高い時には購入口数が少なくなり、基準価額が安い時には購入口数が多くなるからなんだ。
なるほど。スーパーで安売りしている時にまとめ買いし、そうでない時は買い控えするような、買い物上手な方法ってことだね。
そうだね。
なおドルコスト平均法の効果は、購入スパンが短ければ短いほど高まる。よって
「毎月1万円ずつ購入」
よりも
「毎日300円ずつ購入」
のほうが、一般的に利回りが良くなりやすいんだ。
なるほど。



為替ヘッジとは?

海外の株式に投資するインデックスファンドは、為替によっても運用益が変わってくる。
例えば米国株中心のインデックスファンドの場合、ドル ⇔ 円の為替が
円安になると円ベースでの運用益は向上
円高になると円ベースでの運用益は低下してしまう。

この円高になることで運用益が低下してしまうのを避ける
(ヘッジする)
のが為替ヘッジ

下の図のように、同じ会社の同じ銘柄でも、
為替ヘッジあり(H有)

為替ヘッジなし(何も記載がなければヘッジなし)
の2種類が用意されているものがある。

ん?為替ヘッジありだと、円高になっても運用益が低下しないの?
ああ。為替ヘッジありのファンドは、一般的に為替先物予約をすることで将来売却時の為替レートを購入時に確定させてしまう。なので円高になっても運用益が低下しない。けれど逆に円安になっても運用益が向上しないんだ。
なるほどね。じゃあどっちがいいの?
これは好みとか価値観次第になるので一概には言えない。

けど為替ヘッジありの商品は、為替先物予約をするのに余計なコストがかかっているので、ヘッジなしと比べると運用成績が低下しやすい。

また、
「毎月●●●●円ずつ購入」
というように積立投資を行う場合は、さきほど見たドルコスト平均法による投資効果で為替の上下動も吸収できるので、ヘッジなしの銘柄でもある程度は自然とヘッジができてしまう。
よって個人的には下の表のようにするのがおすすめかな。


積立投資の場合
ヘッジなしを推奨。
一括投資(最初に一括で購入)の場合
購入時に円安の場合はヘッジあり
そうでない時はヘッジなしを推奨。


購入時に円安の場合って具体的にいくらくらい?
これも判断は人それぞれだけど、個人的には
1ドル=120円くらい
になっていたら円安と判断するかな。
ドル円の為替レートは過去30年間で見るとほとんどの期間で
1ドル=100~120円
の範囲で推移しているからね。
購入時に円安になっていると、それから先は円高になる可能性が高いから、為替ヘッジありのほうがよいと思う。
なるほど。
では次のページではETFについて見ていくよ。

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