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終身保険(無印) 解説

記事更新日:2019.4.9

評価ランキング

※現在発売中の無印の終身保険は、貯蓄性があまりに低くなってしまったため、ランキングを記載するまでもなく全社評価です。


解説

ではまずは
「低解約返戻金型~」
とか
「外貨建て~」
などの装飾が何もない無印の終身保険から見ていきます。
2017年以降に某社で実際に販売されている下記の参考プランを基に詳しく見ていきます。


◆参考プラン
被保険者30歳男性
死亡保険金1,000万円
保険期間終身
保険料払込期間:60歳まで
月払保険料26,890円
保険料総額:約968万円



これは30歳男性が加入して、保険料を60歳まで毎月26,890円ずつ払っていくプランです。保険料は途中で上がることはありません。
保険期間は終身(一生涯)なので、加入後はいつ亡くなってしまったとしても遺族が保険金1,000万円を受け取れます。
また一般的には高度障害状態となってしまった場合にも保険金を受け取れます。ただし高度障害に該当して保険金を既に受け取っている場合は、死亡時に再度受け取ることはできません。



配当
無印の終身保険の場合、配当は有るものと無いものが混在しています。一般的には
「終身保険 無配当」
とか
「終身保険 5年ごと利差配当付き」
というように、配当の有無が併記されています。



◆解約した場合
解約返戻金を受け取れます。参考プラン時の解約年齢別の解約返戻金は下の表のとおりです。


解約
年齢
払込保険料
累計額
解約返戻金
返戻率
②÷①
40歳 323万円 279万円 87%
50歳 645万円 576万円  約89%
60歳 968万円 893万円  約92%
70歳 929万円  約96%
80歳 960万円  約99%


このとおり、80歳まではどのタイミングで解約したとしても、払った保険料を下回る解約返戻金しか受け取れません。つまり返戻率が100%未満のため赤字です。これはこの参考プラン時に限らず、現在発売中の無印の終身保険はどの会社のプランであっても同じような数字です。


終身保険は、かつては保険料が今よりも安く高利率だったため、加入してから10年もすれば返戻率が100%を超え、そのまま加入していれば返戻率がどんどん上昇していく保険でした。
そのため、老後になったら解約して多額の解約返戻金を受け取る目的で、多くの若い方が加入していました。
死亡保障
(亡くなってしまった時には遺族が大金を受け取れる機能)
資産運用
(お金を増やす機能)
を兼ね備えた保険だったのです。

ところが現代の終身保険は、上の表のとおり加入してから50年経過しても黒字にならないほど低金利化が進んでしまったため、資産運用にはとても利用できません。


そこで多くの保険会社が無印の終身保険の販売をやめ、無印よりも資産運用力が高くなる仕組みの
低解約返戻金型終身保険
をメインに販売し出しました。
ところがそれでもほとんど黒字にならないほど更に低金利化が進んでしまったため、低解約返戻金型終身保険も販売を停止する会社が増えてきています。
そして代わりに、円建てよりも利率の高い
米ドル建て終身保険
が、保険ショップなどでは人気が上昇してきているようです。


けれど私は、先に答えを言ってしまう形になってしまいますが、米ドル建ての終身保険はおすすめできません。
これからの時代は、死亡保障の用意と資産運用の両方を行いたいのであれば、死亡保障は掛け捨ての安価な死亡保険
収入保障保険定期保険
で用意し、資産運用はiDeCo(個人型確定拠出年金)NISA個人年金保険を利用するほうがおすすめです。
詳しくは下記の参考リンクを読んでもらえたらと思います。



◆参考リンク
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