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【収入保障保険の解説1】収入保障保険とは?

記事更新日:2024.5.26

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収入保障保険は定期保険の一種

今日から収入保障保険を詳しく見ていくよ。
なんかよくわからない名前だよね。
確かにね。保険会社によって名前もバラバラだしね。収入保障保険の他に、


家族収入保険(ソニー生命)
家計保障定期保険(東京海上日動あんしん生命)


なんて名前の会社もある。でもどれも中身は同じ保険なんだ。
で、どういう保険なの?
これは実は定期保険(定期死亡保険)の一種なんだ。
ショウ君、普通の定期保険はどういう保険だったっけ?
えーと、 子育て中の家族のお父さんがもしも亡くなってしまったり高度障害状態になってしまった時に、お母さんや子供が大金をもらうことができる保険かな?
そうだね。そういう目的で加入されることが多い、生命保険の代表的な保険だ。でもショウ君、例えば一括で何千万円っていう保険金を急にもらったらどう?
どうって・・・。とにかくビビっちゃうかなあ。
だよね。それに間違った買い物とかをしてしまうかもしれない。
うん、しそうしそう。
じゃあ保険金を一括じゃなくて、分割でもらえたらどう?
例えば毎月10万円ずつもらえるとか。
あー、そっちのほうが安心かも。
それが収入保障保険なんだ。
そうなんだ!じゃあいい保険じゃん。
そう。私もいい保険だなと思っているし、実際に加入もしている。
分割でお金を受け取れるのは大きなメリットだと思う。
けどもう一つ大きなメリットがある。


収入保障保険は定期保険より保険料が割安

収入保障保険のもう一つの大きなメリット、それはズバリ安いということだ。
おお、それは何よりいいね!
そうだね。
安いというよりは、定期保険と比べて無駄がないというか合理的といったほうが正しいかな。で、結果的に安くなっているんだ。
どういうこと?
Aさん一家の例で詳しくみていこう。
Aさんは、自分がもし亡くなってしまった時に家族が困らないよう保険を検討している。

◆Aさん一家

Aさん:30歳 会社員
A子さん(妻):28歳 専業主婦
長男:4歳
長女:2歳

ふむふむ。
Aさんはどういう保険に加入しようか考えた結果、定年退職する60歳までの間にもし亡くなってしまったり高度障害状態になってしまった時に、2,000万円がおりる定期保険に決めた。
ふむふむ。
この定期保険の場合、下の表の通り、Aさんが何歳で亡くなってしまったとしても受け取れる保険金は常に2,000万円だ。


◆定期保険(例):契約年齢30歳、保険期間60歳満了、保険金2,000万円
Aさんがいつ
亡くなって
しまったか
遺族が受け取れる
保険金
Aさん A子さん
(妻)
長男 次男
現在 常に
2,000万円
30歳 28歳 4歳 2歳
10年後 40歳 38歳 14歳(中2) 12歳(小6)
20年後 50歳 48歳 24歳
(社会人2年目)
22歳
(大学4年)


なるほど。
うーん、なんかさ、常に2,000万円じゃなくて、Aさんが30歳の時は3,000万円、40歳の時は2,000万円、50歳の時は1,000万円みたくなってたほうがよくない?
どうしてだい?
だってさ、Aさんが30歳の時は子供がまだすごく小さいじゃん?
そしたらこのあと食費とか教育費とかたくさんお金がかかりそうだよね。

逆に20年後なんて子供たちはもう自立する頃だから、それからそんなにお金が必要ってこともないだろうから2,000万円も出る必要ないんじゃ・・・?
そう、まさにそうだよね。

定期保険は常に同じ金額しか受け取れないのがデメリットだ。
ショウ君が指摘してくれたように、子供が小さい時には多めに、子供が大きくなったら少なめに保険金を受け取れるほうが、合理的で無駄がない保険と言える。

実は収入保障保険はまさにそういう保険なんだ。
  

定期保険:契約年齢30歳、保険期間60歳満了、保険金2,000万円
収入保障保険:契約年齢30歳、保険期間60歳満了、年金月額10万円

Aさんがいつ
亡くなって
しまったか
遺族が受け取れる総額 Aさん A子さん
(妻)
長男 次男
定期保険 収入保障保険
現在 常に
2,000万円
3,600万円 30歳 28歳 4歳 2歳
10年後 2,400万円 40歳 38歳 14歳(中2) 12歳(小6)
20年後 1,200万円 50歳 48歳 24歳
(社会人2年目)
22歳
(大学4年)


そうそう、まさにこう!
常に一定額のお金がもらえるより、段階的になっていたほうが合理的でいいよね。
そうだね。しかも上の表の場合の月払保険料は収入保障保険のほうが一般的にかなり安い。例えば某社の場合は以下のとおり。


定期保険:3,374円
収入保障保険:1,758円

おお~、収入保障保険のほうがだいぶ安いね!なんでなの?
理由はいくつかあるけど、高年齢時の保険金の違いが大きいかな。
保険料は高年齢時の保険金の額によって大きく変わってくる。

上の例だとAさんが50歳で亡くなってしまった場合に受け取れる金額は、定期保険2,000万円、収入保障保険1,200万円と倍近い差がある。そのため定期保険のほうがだいぶ保険料も高くなってしまうんだ。
なるほど。
さてここまでで収入保障保険がなかなか魅力的だということがわかってもらえたと思う。
次回はこの保険の基本的な仕組みを見ていくよ。

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