【医療保険の解説3】若者用の定期医療保険は比較的加入価値あり
更新日:2018.7.5 確認日:2024.9.9
Youtube版はこちら★9/9 11時公開予定
加入価値がある保険は?
前回の最後にも書いたけど、医療保険は、商品によっては加入するのも悪くないし加入価値もあると思っている。それはどんな商品かというと・・・ | |
若者用の定期医療保険 ね。書いてあるしね。 |
|
たしかに・・・。 | |
で、若者用の定期医療保険って何? | |
そうだね。まず医療保険は定期医療保険と終身医療保険の2つに分けられる。 定期医療保険は、保険期間が定まっているタイプ。例えば 保険期間:30歳から40歳までの10年間 というプランだったら、30歳から40歳までの10年間にもしも入院をしたりすると、お金を受け取れるということ。 |
|
なるほど。期間が定まっているから定期ね。 | |
そうだね。 そして、保険期間が 「30歳から40歳まで」 とか 「18歳から60歳まで」 というように、若い時期をカバーしているものは若者用の定期医療保険。 「65歳から75歳まで」 とか 「75歳から85歳まで」 というように、高齢期をカバーしているものは高齢者用の定期医療保険と、ここでは呼ぶことにしたい。 |
|
ふむふむ。 | |
続いて終身医療保険。 終身というのは一生涯という意味。 よくCMで聞く 「保障が一生涯続き、保険料もずっと変わらない医療保険。」 というのがこの保険なわけだ。 |
|
なるほど。「xx歳まで」というように期間が定まっていないわけだね。 で、若者用の定期医療保険がよい理由は? |
|
そうだね。それを話していきたい。 まず、医療保険の解説コーナーの第一回で、 起きる確率が高いことには保険は有効ではない って言ったのを覚えてる? |
|
うん。入院や手術をすることになる確率は高いから医療保険は有効じゃないって。 | |
そうだね。 でも例えばだけど、50歳までにガンになってしまう人ってどれくらいいると思う? |
|
うーん、10人に1人くらい? | |
実は30人に1人くらいなんだ。 ※国立がん研究センターのサイトより |
|
そうなんだ? 思ったよりも少ないかな・・・。 |
|
そうだね。ガンに限らず、残念だけどやはり圧倒的に高齢者ほど病気になってしまう確率が高い。逆に言えば、若い人は入院する確率が低い。 | |
ん?起きる確率が低いことに対して保険は有効だったよね?ということは? | |
そう、若者用の医療保険なら保険として比較的有効ということだ。 保険期間内に入院や手術をする人が比較的少ないので、給付金をもらえる人も少ない。そのかわり、保険料のわりにもらえる給付金が多くなるので、加入価値がある保険になるわけだ。 |
保険期間 | 保険期間内に入院や 手術をする確率 |
給付金を もらえる人 |
保険料のわりに 給付金が |
|
終身医療保険 | 一生涯をカバー | 高い | 多い |
少ない よって 加入価値なし |
高齢者用の 定期医療保険 |
高齢期だけをカバー | |||
若者用の 定期医療保険 |
若い時期だけをカバー | 比較的低い | 比較的少ない |
比較的多い よって 加入価値あり |
なるほど。そしたら若者用の定期医療保険には入った方がよいってことかな? | |
これはいろんな考え方があると思うけど、私の考えを言うと・・・。 医療費専用の貯金が100~200万円くらいあれば医療保険は必要ないと思う。 けど貯金があまりないと、今すぐ入院することになった時には困ってしまう。 なので貯金ができるまではこのような若者用の定期医療保険に加入して防御を固めつつ、なるべく早めに貯金を作る。 今このサイトを読んでくれている方(主に現役世代の方)には、これをぜひ目指してほしいと思います。 |
医療費専用の貯金が 100~200万円くらいある方 |
医療費専用の貯金がない方 |
医療保険に加入する必要なし | 貯金ができるまでは 若者用の定期医療保険に 加入することを推奨 |
なるほど。ちなみに先生は貯金はできたの? | |
まあなんとかかな。 子育てをしながら、老後の資金をiDeCoで貯めつつ、子供の将来の学費をNISAやジュニアNISAで貯めつつ、医療費用の貯金も・・・。もう大変なんてもんじゃないよ。 これじゃ少子高齢化が進むのは無理もない。 政府にはもっと真剣に少子化対策をやってほしいと思うよ。 異次元の少子化対策とか言っているけど、どこが異次元なんだ?って感じだからね。 |
|
なるほど・・・。で、貯金ができたら保険は解約してしまってよいのかな? | |
これは雑な言い方だけど、解約してもいいし、そのまま続けてもよいし、どっちでもいいと思う。 若者用の定期医療保険は、医療保険の中では価値があるとはいえ、そこまで大きな力はない。なので貯金があれば加入していなくて困ることはないと思うので、解約してもよいと思う。 一方、加入したままでも、保険料が安いので大きな負担にはならないと思うし、もし保険を使うことになったときには得になるケースも多いと思うので、加入したままというのもよいと思う。 |
|
なるほど。 じゃあ具体的にどの会社の定期医療保険がおすすめなのかな? |
|
それを次のページで見ていくよ。 |