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【医療保険の解説1】医療保険は加入価値が低い保険

更新日:2018.7.5 確認日:2024.8.14

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医療保険は必要か?

医療保険は、ケガや病気で入院をしたりしたときに給付金を受け取れる保険だ。
そしてこの保険は、絶対必要だという方も多いし、絶対不要だという方も多い。
先生はどう思っているの?
私は、お茶を濁してる感じに思われるかもだけど
基本的には不要だけど、商品によっては加入するのも悪くない。
と思っているかな。
・・・微妙ですね。
だよね。
でもハッキリ言えるのは、医療保険は加入価値が低いということ。
その上で、商品によっては加入するのも悪くない理由についても、この医療保険編を通して書いていきたいと思う。


医療保険は加入価値が低い理由

医療保険は保険として無理があります!
うわっ!どしたの先生?
いや、たまには結論から言ってみようかと。
なんだ、危ない人かと思ったよ。で、なんで無理があるの?
保険というのは、起きる確率が低いことに対してのみ有効なものだ。

例えば自動車保険の営業マンは、
「万が一、死亡事故を起こしてしまったら大変ですよね?」
と必要性を強調して保険を勧めてくる。

火災保険の営業マンなら、
「万が一、火事になってしまったら大変ですよね?」

生命保険の営業マンが子育て中の家庭に定期保険収入保障保険を勧める際なら、
「万が一、ご主人様が亡くなられてしまったら大変ですよね?」
という具合に。

この共通点はなにかわかるかな?
んー、万が一かな?
そう、万が一だ。
万が一というのは1万回に1回という字のままの意味。つまり、それだけ確率が少ないということ。
まあ確かに死亡事故を起こしてしまう確率も、火事を起こしてしまう確率も、若いパパが亡くなってしまう確率も相当低いもんね。
じゃあ人間が入院する確率は?
うーん、死亡事故を起こしちゃう確率とかに比べればかなり高いよね。
僕の友達でも骨折して入院している人がいるし。
そうだね。
特に残念ながら高齢になると入院される方はとても多くなる。
そういう起きる確率が高いことには保険は有効ではないんだ。
なんで有効じゃないの?
起きる確率が高いということは、保険を使うことになる確率が高いということ。
つまり保険会社からお金をもらえる人が多いということだ。
お金をもらえる人が多いならいいことなんじゃないの?
もらえる人が多いということは、その分、1人あたりのもらえるお金は少なくなる。


お金を受け取れる事由 起きる確率 もらえる人 もらえるお金
定期保険
収入保障保険
(主に若いお父さんが)
亡くなってしまった時


がん保険 がんの治療を受けた時

医療保険 ケガや病気(もちろんガンも含む)
の治療を受けた時




なるほど、もらえる人が多いとそれだけもらえるお金が少なくなるのは当たり前か・・・。
そう、医療保険は払ったお金に対してもらえるお金が少ないので、ほとんど役に立たない保険になってしまっている。

保険というのは
起きてほしくはないことだけど、もしも起きてしまった時には払ったお金の何倍ものお金を受け取ることができる
でなければ加入する意味がない。

定期保険や収入保障保険はそれにあてはまるので加入価値がある。がん保険も再発を繰り返してしまった場合などは払ったお金の何倍もの給付金を受け取れることになるので、同じく加入価値がある。

ところが医療保険はそれにあてはまらないので、加入価値があるとは言えない。
なるほど・・・。
長くなってきたのでまとめるとこうなる。


起きる確率が少ないこと
⇒ 保険で備えられる

起きる確率が高いこと
⇒ 保険では備えられない
  ⇒ 貯金で備えるしかない!



◆参考リンク

老後に向けての貯蓄方法と保険選び

貯金かあ・・・。結局貯金か、苦手なんだよなあ。
私も以前はそう思っていたかな。でも結局、
医療費は食費や光熱費と同じように誰でも必要な費用
なんだ。そういう費用は保険では備えられない。そしたら残念だけど、貯金で備えるしかないってこと。お互い貯金をがんばろう!
って、ショウ君に言ってる場合じゃないけどね・・・。
ん~でも医療保険って今みんな入っているじゃん?
何も加入しないのはやっぱり不安だなあ。
いや、全国民がすでに医療保険には加入しているよ。
え?なに?ぼくも?
ショウ君ももちろん入っている。健康保険だ。
なんだ健康保険か。当たり前じゃん!
バカにしてるな。
でもほんと、健康保険は世界中を見ても最強レベルの医療保険なんだ。その凄さを次回見ていくよ。

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