ジュニアNISAはどんな人に向いているか?

記事作成日:2017.10.14

ジュニアNISAが向いているケースは?

あくまで個人的な意見だけど、ジュニアNISAが向いているのは下記のようなケースかなと思う。


しばらく使う予定のない余裕資金が潤沢にある場合

祖父母から孫に対し贈与を受けた場合

学資保険の短期払いプランの代用をしたい場合


他にもあると思うけど、このページではこの3つのケースについて簡単に取り上げてみたい。
ういす。


ケース1 しばらく使う予定のない余裕資金が潤沢にある場合

例えばだけど、鈴木さんちは以下のような状況だとします。


◆鈴木家の状況

家族構成:夫婦と子供2人
住居:社宅マンション(転勤族のためマイホーム購入予定なし)
貯金:800万円(しばらく使う予定なし)

えーと、
しばらく使う予定がないまとまった余裕資金がある方は通常NISAが向いている
っていう話だったよね?
そうだね、ぜひおすすめしたい。
ということで早速夫婦がそれぞれ通常NISA口座を開設し、その年の非課税枠
(1口座あたり120万円、2口座で240万円)
いっぱいまで、投資信託等を購入したとする。
ってことは、

800万円-240万円=560万円

だから、まだまだ余裕資金があるね。余裕資金は寝かせておくだけではもったいないっていう話だったから、なるべく運用させたいところだよね?
そうだね。
そこで出番なのがジュニアNISAだ。
子供2人がそれぞれジュニアNISA口座を開設すれば、年間に1口座あたり80万円、2口座で160万円まで投資信託等を購入できる。すると下の表のようになる。


夫婦2人が通常NISA口座を
開設した場合
夫婦2人が通常NISA口座を、
子供2人がジュニアNISA口座
を開設した場合
年間でいくらまで
投資信託などを購入可能か?
240万円 400万円


なるほど。ジュニアNISA口座を作ることで、運用に充てる額を増やすことができるわけか。
そういうこと。
ただし、通常NISA口座からはいつでも好きな時に現金を引き出すことができるけど、ジュニアNISA口座からは口座名義人となっている子が18歳になるまで
(正確には高校3年生の12月末まで)
は原則現金を引き出すことができない
ので、その点をよく考慮する必要がある。
なるほど。原則ってことは例外的に引き出すこともできるの?
ああ。
というよりいつでも引き出そうと言えば引き出せる。けれど18歳になるまでに引き出す場合は、ペナルティとして過去に遡って課税されてしまう。つまりNISA扱い(非課税扱い)はされなくなってしまうんだ。


※ただし災害にあってしまった時などは、18歳未満でも非課税で引き出せることになっています。

なるほど。


ケース2 祖父母から孫に対し贈与を受けた場合

例えばだけど、佐藤さんちは以下のような状況だとします。


◆佐藤家の状況

祖父:60歳
祖母:58歳
夫:35歳
妻:33歳
長男:0歳

夫は長男の誕生祝として祖父母から80万円の贈与を受けた。
夫婦はこのお金を、長男が将来大学生になった時に使ってもらいたいと思っている。

なるほど、いいご両親だね。
そうだね。
で、大学生になった時に使ってもらいたいと思っているということは、少なくともそれまでは使う予定がない
(使わないようにしたい)
ということ。けれどそれまで80万円をただ寝かせておくのはもったいない。
ああ、そこで出番なのがジュニアNISAということか。ジュニアNISAなら18歳までどのみち原則引き出せないんだからピッタリだね。
そうだね。
おじいちゃんおばあちゃんとしても、贈与したお金をジュニアNISA口座に入れてくれるのは嬉しいんじゃないかと思う。
たしかに、しっかり孫のために使ってくれそうな気がするもんね。
そうだね。
年間に110万円までの贈与なら贈与税もかからないしね。
それに詳しくはシミュレーションページで取り上げたいと思うけど、下の表のようにジュニアNISAのほうが長く非課税で運用できるので、この場合だと有利なんだ。


2018年に通常NISA口座で
投資信託等を購入した場合
2018年にジュニアNISA口座で
投資信託等を購入した場合
購入した投資信託等を最大で
いつまで非課税で運用可能か?
2027年の年末まで
(※1)
口座名義人である子供が
年初時点で20歳である年の
前年の年末まで
(※2、3)

※1 2022年末にロールオーバーすることで2027年末まで非課税運用可
※2 2017年10月1日生まれの子供の場合は2037年の年末まで
※3 2022年末及び2027年末にロールオーバーすることで20歳まで非課税運用可



なるほど。


ケース3 学資保険の短期払いプランの代用として

例えばだけど、田中さんちは以下のような状況だとします。


◆田中家の状況

夫:30歳
妻:31歳
長女:7歳 学資保険加入済
次女:5歳 学資保険未加入

住居:マイホーム
(住宅ローン返済中で住宅ローン控除はあと5年残っている)

夫婦は現在、次女の学資保険を検討中。住宅ローン控除終了までの5年間のうちに保険料を払いきってしまうプランにしたいと考えている。

ふむふむ。
学資保険は高校生くらいまで10年以上にわたって保険料を払い続けるプラン
(このような保険料の払い方を全期払いといいます)
が多いけど、近年は学資保険の金利が低下していることもあり、5年間や10年間で保険料を払いきってしまうプラン
(このような保険料の払い方を短期払いといいます)
も多く登場してきている。
例えばある会社の学資保険で下記のようなプランがあったとする。


◆5年短期払いプラン

年払保険料:57万円
保険料払込期間:5年間
保険料総額:285万円
学資金受取方法:18~22歳の5年間、毎年60万円を受け取る
学資金総額:300万円

おお~、田中家にまさにピッタリという感じのプランだね。
そうだね、このプランを選択するのも全然アリだと思う。

けれど長女は既に学資保険に加入しているのだから、次女は学資保険でなく、もう少しリスクをかけた貯蓄手段を選ぶのもアリだと思う。
それがジュニアNISAってこと?
そういうこと。
年払保険料が40万円以下のプランの代用ならつみたてNISAでも可能だけど、上記のように年払保険料が40万円超の場合はジュニアNISAが有力になる。
実際に学資保険の5年短期払いプランをジュニアNISAで代用した時のシミュレーションをシミュレーションページで取り上げるので、詳しくはそちらを参考にしてもらえればと思います。