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本当に必要な保険はどんな保険か?

作成日:2015.3.3 確認日:2024.7.4

本当に必要な保険はどんな保険か?

それでは
本当に必要な保険はどんな保険か?
について見ていくよ。
ういす。
結論からいうと、個人的には下記のとおりだと思っている。

本当に必要な保険は・・・

法律などにより強制的に加入させられている保険だけでは不十分な場合に、カバーできるもの。

法律などにより強制的に加入させられている保険?何それ?
そうだね、まずはそれから。


法律などにより強制的に加入させられている保険とは?

例えばだけど、子育て中の若い一家のお父さんが何も保険に加入していなかったらどうだろう?
え?ヤバイんじゃないの?
なんでヤバイの?
なんでって?お母さんが専業主婦で、もしもお父さんが亡くなってしまったら、収入がゼロになっちゃうじゃん。
いや、収入はゼロにはならないよ。
え、なんで??
意地悪な質問ばかりしちゃってゴメンね。
この場合、国民年金から遺族基礎年金というお金が給付されるようになるので、収入はゼロにはならないんだ。亡くなったお父さんが会社員だった場合は、更に厚生年金保険から遺族厚生年金も給付されるようになる。
国民年金?厚生年金保険?なにそれ?
この場合だと収入がもしもゼロになったら明らかに危険だよね?下手したら家族全員が餓死しかねない。
そういった明らかに危険なことに対しては、国が強制的に保険に加入させているんだ。
国民年金や厚生年金保険もそういった保険の1つ。
国が強制的に加入させている保険には下記のようなものがある。


自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)
自動車事故を起こしてしまった時に備えて、自動車の持主に強制的に加入させている保険。
健康保険 ※75歳以上は後期高齢者医療制度
病気やケガで医療費がかかった時に備えて、国民全員に強制的に加入させている保険。
公的介護保険
介護が必要な状態になってしまった時に備えて、40歳以上の国民全員に強制加入させている保険。
国民年金(遺族基礎年金)
子育て中の若い家族のお父さんやお母さんがもしも亡くなってしまった時に備えて、20歳になったら国民全員に強制加入させている保険。
国民年金(老齢基礎年金)
老後の生活費に備えるために、20歳になったら国民全員に強制的に加入させている保険。
厚生年金保険
会社員と公務員に対し、国民年金の上乗せとして強制的に加入させている保険。


なるほど、ずいぶんたくさんあるんだね。けどさ、強制加入させられている保険があるんだったら、民間の保険会社の保険なんて必要ないんじゃない?
それが残念ながらそうでもないんだ。なぜなら
強制加入となっている保険の中には、やたら強力なものもあれば、弱すぎるものもあるんだ。
例えばさっき話に出てきた遺族基礎年金も、本当に最低限の額しか受け取れない。そういった不十分な保障しかないものについては、民間の保険会社の保険で保障を上乗せしたほうがよいと思う。
そうなんだ・・・。ちなみに遺族基礎年金っていくらもらえるの?
亡くなったお父さんが自営業者で遺族が3人(奥さんと子供2人)の場合、国民年金から受け取れるようになる遺族基礎年金は毎月10万円くらいだ。
毎月10万円!?たったの!?そんなんで暮らせるわけないよね・・・
そうだね。子供が大きくて奥さんが働ければまだしも、そうでなかったらとても生活できない。なので、

「これだけでは足りない場合は、あとは生活保護を申請してください」

っていうスタンスになっているわけだけど・・・。

それだったら最初から遺族基礎年金を生活保護と同じレベルで支給すべきだと思うよ。
ん?生活保護っていくらもらえるの?
地域によって多少差はあるけど、奥さんと子供2人なら月額12~15万円くらい。この他に家賃を払っていれば家賃補助も別で受け取れる。
なるほどなあ。
たしかにそれを見ると遺族基礎年金は少なすぎで
「ないよりかはマシ」
というレベルだね・・・。
そうだね。そこで出番なのが民間の保険会社の保険だ。
この場合、民間の生命保険会社が販売している収入保障保険という保険に加入しておけば、例えば下記のようにすることができる。


国民年金から受け取れるようになる遺族基礎年金
⇒ 月額約10万円

収入保障保険から受け取れるようになる年金月額
⇒ 月額約15万円

遺族の合計月収
約25万円!!

おお、すごいじゃん!効果絶大だね。
しかし強制加入させられる保険は、どれもこれも「ないよりかはマシ」くらいの力しかないものばかりなの?
いや、そんなことはない。
公的医療保険である健康保険なんかは、こちらのページのとおり最強レベルだと思っているしね。

特に弱いのは、公的自動車保険である自賠責保険と、さっきの例でも出てきた公的収入保障保険である国民年金の遺族基礎年金かな。

なのでこの2つをカバーできる任意自動車保険収入保障保険には私もしっかり加入している。
私は会社員なので、もしも亡くなってしまった時は遺族基礎年金だけでなく遺族厚生年金
(平均的な年収の方なら月額5万円程度)
も妻が受け取れるようになるけど、それでもまだ安心と言えるレベルではないから・・・。

今このサイトを見てくれている方にも、このように必要性が高い保険を優先的に検討することを推奨したいと思います。そしてそのあとは、予算や価値観次第でその他の保険を検討するとよいと思います。
なるほど。
それでは次のページでは基本的な保険用語について

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