医療保険と税金1  入院給付金、手術給付金は非課税

記事作成日:2013.7.12

ただし医療費控除には影響があるので注意

今日から医療保険と税金を見ていく。
いきなり結論だけど、保険会社から受け取ったお金にかかる税金は下の表の通りだ。


種別 課税対象 補足
入院給付金
手術給付金
がん診断給付金
非課税 その他、通院給付金や先進医療特約の給付金など
治療のために給付されるお金はすべて非課税です。
死亡保険金 相続税などの
対象になる
医療保険の中には死亡保障が付いているものがあります。
死亡保険金は通常の死亡保険(定期保険や収入保障保険)と同様、
相続税などの対象になります。
祝金
(生存給付金)
所得税
(一時所得)
の対象
医療保険やがん保険の中には、一定期間ごと(3年に1回など)に
祝金を受け取れるものがあります。
この祝金は一時所得になりますが課税の対象になるのは
【払った保険料 < 祝金】
の時だけです。
私の知る限りそのような保険は現存しないため、祝金は非課税と
考えてしまって大丈夫
です。

※注
私は医療保険やがん保険に祝金を付けないことを推奨しています。
祝金ありの保険はその分だけ保険料が高くなっていますが、保険料
が高くなる分をローンの繰越返済にあてたほうが結果的に得にな
るケースが多いからです。


なるほど。
さすがに入院給付金とかにまで税金をかけるほど国税庁もオニじゃないってことか!
そうだね。
ただ気をつけてほしいのが、入院給付金などの治療のために受け取ったお金は、医療費控除を計算する際には考慮する必要があるんだ。
ん?難しいな・・・。医療費控除って?
年間の医療費の自己負担額が10万円を超えた時に税金が安くなる減税制度だ。
減税額は、【(実際に払ったお金-10万円)×所得税率】で計算できる。

例えばAさんが骨折で2カ月間入院し、入院後も通院をし、病院の窓口で合計20万円払ったとする。
またAさんは年収500万円で所得税率は5%だったとする。
この場合の減税額は、

(実際に払ったお金20万円-10万円)×所得税率5%=5,000円

となるので、5,000円が減税される。
おお~。5,000円は大きいね!
そうだね。
ところがAさんは1日1万円の入院給付金の出る県民共済に加入していたので、2カ月間の入院で入院給付金を60万円受け取っていたとする。
この場合の減税額は、

【(実際に払ったお金-保険会社や共済からの給付金-10万円)×所得税率】

になるので、

(実際に払ったお金20万-入院給付金60万-10万)×所得税率5%=-25,000円

0円以下になってしまった場合は減税されないので、この場合のAさんは減税対象外になる。
なるほど・・・。
つまり医療保険から受け取れる給付金は非課税とはいえ、受け取ってしまうと減税制度には不利ということか・・・。
やっぱり国税庁はオニだなあ・・・。
まあしょうがないね。
そうは言っても給付金を受け取らないわけにはいかないしね。
医療費控除については詳しくは国税庁のHPを見てほしい。
次回は介護医療保険料について少し。


ポイント

入院給付金や手術給付金、がん診断給付金など
治療のために給付されるお金はすべて非課税。