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【収入保障保険の解説8】おすすめプラン~専業主婦の方が加入する場合

記事更新日:2024.7.29

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専業主婦の方も収入保障保険に加入する必要があるか?

今日は、
おすすめプラン~専業主婦の方が加入する場合
を見ていくよ。
つまりこれまでは、夫が収入の柱となっている子育て中の家族という前提で、


もしも夫が亡くなってしまったときのために、夫はどんなプランに加入しておくとよいか?


について見てきていたけど、


もしも専業主婦である妻が亡くなってしまったときのために、妻はどんなにプランに加入しておくとよいか?


についてを見ていきたい。
ういす。
まずそもそもだけど、


専業主婦の方が亡くなってしまったときのための保険は必要か?


については、FPによっても意見が分かれているように思う。
たしかに、家計を支えている夫が亡くなってしまったときと比べれば、家計へのダメージは小さそうだよね。
そうだね。
それに2014年までは、妻が亡くなってしまって父子家庭になってしまったとき、遺族基礎年金(月額10万円程度)を夫が受け取ることはできなかったんだ。けれど法が改正されて、2014年からは受け取れるようになったんだ。なので追加で民間の保険に加入する必要性は、法改正前と比べるとたしかに下がりはしたんだ。
それなら、年金月額10万円の収入保障保険に、国が最初から加入してくれているような感じだもんね。
そうだね。
けれど個人的には、専業主婦の方も収入保障保険には加入しておくことを強くおすすめしたい。理由は、個人的には遺族基礎年金の10万円だけでは足りないと思うからだ。もしも専業主婦である妻が亡くなってしまった場合、夫は子育てに注力しなければいけなくなり、収入が減少したり、場合によっては仕事を辞めたりというケースが多い。それを考えると10万円では不安かなと思う。
なるほど。うちももしお母さんがいなくなったら絶対大変だろうからなあ。
うちもそうだね。1人で家事と仕事の両立は絶望的だよ。ということで、妻が収入保障保険に加入する場合、どんなプランに加入すればよいかを見ていくよ。


個人的には住宅ローンを消滅させられるプランを推奨

専業主婦の方が収入保障保険に加入する場合はどんなプランがよいか?

これは夫の職業や家庭環境によっても大きく変わってくると思う。
在宅ワークや時短勤務ができるかとか。
おじいちゃんおばあちゃんが子供の面倒を見てくれそうかどうかとかね。
なので一概には言えないけど、夫がローンを組んで場合であれば、


ローンを即時に消滅させられるくらいのプランに加入しておくのがおすすめ


かな。ローンの返済がなくなれば、収入が減少してしまったときにはもちろん有利だし、父子家庭になってしまった場合は引っ越しが必要になるケースも多いので、ローンがなければそれもやりやすくなるしね。
なるほど。住宅ローンを即時に消滅させられるプランって、具体的にどういうプランなのかな?
ざっくり、以下を目安にしておけば大丈夫だと思う。


保険期間 住宅ローンの返済が完了する時点の妻の年齢
年金月額 毎月のローン返済額×1.3倍


ということは、仮に、住宅ローンの返済が完了する時点の妻の年齢が60歳。毎月のローン返済額が10万円だとしたら。


保険期間:60歳まで
年金月額:13万円


というプランに妻が加入しておけばよいってこと?
ローンの返済が毎月10万円なんだから、年金月額も10万円のプランでいいんじゃないの?
たしかにそれでも、毎月10万円ずつローンを返済していくのはできる。
けれどそのプランでは、ローンを即時に一括で返済するのは難しいんだ。
ああそうか。今回はローンを即時に一括返済したかったんだもんね。
年金月額10万円の収入保障保険では、毎月10万円返済の住宅ローンを一括返済することはできないんだ?
そうだね。全員ではないけれど、ほとんどの方はできないと思う。なぜほとんどかというと、住宅ローンの金利がざっくりだけど2.5%くらいより低い方はできないからだ。近年は変動金利が圧倒的に人気だけど、変動金利だと2.5%以下がほとんどだろうからね。
なるほど。で、13万円にしておけば一括返済できると。
そうだね。順に話していくと。
まず収入保障保険は、被保険者が亡くなってしまい、保険会社からいざお金を受け取ることになった場合、年金月額を毎月受け取り続けるという受け取り方が基本だ。
それが収入保障保険のメリットだったんだもんね。
そうだね。けど実はそうではなく、最初にいきなり全額受け取ってしまう全額一括受取を選択することも可能なんだ。但し全額一括受取で受け取れる金額は、年金月額を毎月受け取り続けた場合の総額のおおよそ80%くらいしか受け取れないんだ。
んーということは、例えば年金月額を毎月のローン返済額と同じ


保険期間:60歳まで
年金月額:10万円


というプランに加入していた方が40歳で亡くなってしまった場合。
分割受取だと被保険者が60歳になったであろう年まで、遺族が年金月額10万円を毎月受け取り続けるんだよね。そうなると受取総額は


分割受取の場合の受取総額
=残りの保険期間(20年)×年金月額(10万円)
2,400万円


だね。
で、これを分割でなく一括でいきなり受け取ろうとすると、


全額一括受取の場合の受取総額
=分割受取の場合の受取総額×80%
=2,400万円×80%
1,920万円


になってしまうということか。
だいぶ少なくなる気がするね。
そうだね。
そして、この1,920万円で住宅ローンを一括返済できるかっていうと、これが難しい。
例えば先ほどの、
「60歳まで毎月10万円を返済していく住宅ローン」
を、40歳時点で一括返済しようとすると、下の表のとおり、ローンの金利が2%の場合で約1,980万円。1%の場合で約2,170万円も必要になる。


◆60歳まで毎月10万円ずつ返済中の住宅ローンを、40歳で一括返済するときに必要な金額。
ローンの金利が2.5%の場合 約1,890万円
ローンの金利が2%の場合 約1,980万円
ローンの金利が1.5%の場合 約2,070万円
ローンの金利が1%の場合 約2,170万円
ローンの金利が0.5%の場合 約2,280万円


うわ。これだと厳しいね。
そうだね。けれど年金月額13万円にしておけば、全額一括受取した場合の金額も1.3倍に増えるので、今回の例の場合は


全額一括受取時の金額
=1,920万円×1.3
2,496万円


となる。
これなら、上の表の必要額は全部OKだし、住宅ローンの金利が更に低かった場合でも一括返済できるので大丈夫だ。
なるほど。
あくまで私の個人的なおすすめプランだけど、よかったら参考にしてもらえればと。
ということで今日の話はここまで。
ここまで読んでくれてありがとう。
おつかれさまでした~。

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