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ジュニアNISAシミュレーション2 学資保険の短期払いプランの代用

記事作成日:2017.10.19

住宅ローン控除期間中に払いきってしまうなら短期払いプランがおすすめ

※今回のシミュレーションは、
前回の「ジュニアNISAシミュレーション1」
の応用になります。なのでまずは前回のシミュレーションページを読んでから、この続きは読んでもらえればと思います。



例えばだけど、田中さんちは以下のような状況だとします。


◆田中家の状況

夫:30歳
妻:31歳
長女:7歳 学資保険加入済
次女:5歳 学資保険未加入

住居:マイホーム
(住宅ローン返済中で住宅ローン控除はあと5年残っている)

夫婦は現在、次女の学資保険を検討中。住宅ローン控除終了までの5年間のうちに保険料を払いきってしまうプランにしたいと考えている。

ジュニアNISAはどんな人に向いているか?
で取り上げていた事例だね。
そうだね。
おさらいだけど、学資保険は高校生くらいまで10年以上にわたって保険料を払い続けるプラン
(このような保険料の払い方を全期払いといいます)
が多い。
けれど近年は学資保険の金利が低下していることもあり、5年間や10年間で保険料を払いきってしまうプラン
(このような保険料の払い方を短期払いといいます)
も多く登場してきている。
例えばある会社の学資保険で下記のようなプランがあったとする。


◆5年短期払いプラン

年払保険料:57万円
保険料払込期間:5年間
保険料総額:285万円
学資金受取方法:18~22歳の5年間、毎年60万円を受け取る
学資金総額:300万円

保険料総額285万円に対し、受け取れる学資金総額は300万円なんだから、


利益
=300万円-285万円
15万円

返戻率
=300万円÷285万円
=約105%


これはこれで全然悪くないけど、長女は既に学資保険に加入しているんだから、次女は学資保険でなくリスクを少しかけて貯蓄手段にジュニアNISAを選ぶのもアリっていう話だったよね?
そうだね。
そこでこのページでは、上記の
「学資保険の5年短期払いプラン」
をジュニアNISAで代用したらどうなるかをシミュレーションしてみたいと思います。


※学資保険の全期払いをNISAで代用する場合はジュニアNISAでなくつみたてNISAのほうが適しています。詳しくは
つみたてNISAに加入後のシミュレーション
を参照願います。



口座開設はネット証券会社、運用商品は米国株中心のインデックスファンドを推奨。

前回のシミュレーションでは、運用商品を2018年80万円分購入してそれっきりだったけど、今回のシミュレーションでは先ほどの学資保険プランと同様、2018年から毎年57万円分の運用商品を5年間、合計で285万円分購入してみたいと思う。

ジュニアNISA口座を開設する金融機関と、ジュニアNISA口座で購入する運用商品は前回と同じを推奨したい。
ってことは、こんな感じだね。


前回のシミュレーション 今回のシミュレーション
ジュニアNISA口座を
どの金融機関で開設するか?
ネット証券会社
(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)
を推奨
ジュニアNISA口座で
どのような運用商品を購入するか?
米国株中心のインデックスファンドを推奨
※具体的なおすすめ銘柄はこちら
運用商品を
いつ何万円分購入するか?
2018年1月に80万円分 2018年1月に57万円分
2019年1月に57万円分
2020年1月に57万円分
2021年1月に57万円分
2022年1月に57万円分


2022年末以降はロールオーバーを順次していく

ジュニアNISAの非課税期間は通常NISAと同じく最大で5年間
具体的には、購入した年を1年目として、5年目の年末までとなっている。
今回は2018年から2022年にかけて毎年57万円分ずつ購入している。
よって例えば下の表のとおり、

2018年購入分は5年目である2022年の年末まで
2022年購入分は5年目である2026年の年末まで

が非課税期間となる。


◆非課税期間はいつまでか?
西暦 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年
購入し
てから
何年目?
2018
購入分
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
2019
購入分
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
2020
購入分
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
2021
購入分
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目
2022
購入分
1年目 2年目 3年目 4年目 5年目


なるほど。違う年に購入した分は、非課税期間終了の年も違ってくるんだね。難しいなあ。
そうだね。
けれどどの年に購入した分も、これから説明するように非課税期間終了時に
ロールオーバー(rollover=先送り)
をして非課税での運用を続けていくので、そんなに難しく考えなくて大丈夫。


2018年購入分の非課税期間は2022年末までだけど、前回同様ジュニアNISA口座へロールオーバーをして2023年以降も非課税で運用を続ける。

2019年購入分の非課税期間も2023年末で終了してしまうけど、こちらも
継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)
へロールオーバーして運用を続ける。

2020年購入分の非課税期間も2024年末・・・以下同文。
2021年購入分の非課税期間も2025年末・・・以下同文。
2022年購入分の非課税期間も2026年末・・・以下同文。

2018年購入分を2022年末にロールオーバーしていた分の非課税期間も2027年末で終了してしまうけど、こちらも
継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)
へロールオーバーして運用を続ける。


2022年末 2018年購入分をジュニアNISA口座へロールオーバー
(2023年の非課税購入枠を消費する)
2023年末 2019年購入分を継続管理勘定へロールオーバー(※)
2024年末 2020年購入分を継続管理勘定へロールオーバー(※)
2025年末 2021年購入分を継続管理勘定へロールオーバー(※)
2026年末 2022年購入分を継続管理勘定へロールオーバー(※)
2027年末 2022年末にロールオーバーしていた分を
継続管理勘定へロールオーバー(※)

※2024年以降は非課税購入枠がそもそもない(運用商品の新規購入不可)ため、非課税枠を消費しません。


なるほど。そしたらどんな感じで増えていくのかな?
米国株を中心としたインデックスファンドの運用利率(年利)は、長期で運用すると5~6%に収束すると言われている。
今回のシミュレーションではファンドの基準価額が年5%ずつ値上がりしていったと仮定する。すると2018年以降購入したファンドの価値は下の表のように値上がりしていくことになる。


西暦 次女の
年齢
ファンドの価値(万円)
2018年
購入分
2019年
購入分
2020年
購入分
2021年
購入分
2022年
購入分
合計
2018年1月 5 57 57
2019年1月 6 60 57 117
2020年1月 7 63 60 57 180
2021年1月 8 66 63 60 57 246
2022年1月 9 69 66 63 60 57 315
2022年末 10 73 69 66 63 60 331
2027年末 15 93 88 84 80 76 422
2030年末
ジュニアNISA口座から
現金の引き出しが可能に
18 107 102 97 93 88 489
2032年末
継続管理勘定での運用終了
20 118 113 107 102 97 539


うーん、すごい増え方だね。2030年末にファンドをすべて売却し489万円を受け取ったとすると、


利益
=489万円-285万円
202万円

返戻率
=489万円÷285万円
=約172%


か。
で、2032年末に継続管理勘定での運用が終了すると、自動的に通常NISA口座が作成され、残っているファンドは通常NISA口座にロールオーバーして非課税での運用を継続できるんだったよね?
そうだね。
ただし2017年時点ではNISA制度そのものが恒久化されていないので、2032年にはもしかしたら通常NISA制度自体が廃止されているかもしれない。まあさすがに先すぎる話なので、それはその時に考えればいいんじゃないかなと思う。個人的にはなんらかの形で制度は恒久化されると思うけどね。


学資保険短期払いプランとジュニアNISAの比較

最後に今回シミュレーションしたジュニアNISAと学資保険5年短期払いプランの比較を。
学資保険は、18歳から毎年60万円ずつ合計で300万円受け取ったと仮定。
ジュニアNISAのほうは、口座から現金が引き出し可能になる高校3年の12月末に運用商品をすべて売却し489万円を受け取ったと仮定している。受け取り方が異なるので単純な比較はできないけど、参考程度に見てほしい。


学資保険
5年短期払いプラン
ジュニアNISA
毎年の支払額 57万円
(年払保険料を払う)
57万円
(インデックスファンドを購入する)
何年間支払うか? 5年間
支払額総額(ア) 285万円
受け取れるお金(イ) 300万円 489万円
利益(イーア) 15万円 202万円
返戻率(イ÷ア) 105 172
もしも途中で親が
亡くなってしまった時は?

以後の保険料が払込免除に。
免除になっても予定通りの
学資金を将来受取可能。

特になし
インフレに対応可能か?
配当がある場合は可能
(無配当保険は不可)
可能
※一般的にインフレになるに
つれて株価も上昇するため


やっぱりジュニアNISAは利益や返戻率が圧倒的だね。
そうだね。
ということで今回のシミュレーションはここまで。
ここまで読んでくれてありがとう。
お疲れさまでした~

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