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ジュニアNISAシミュレーション1

記事作成日:2017.10.16

子供に将来使ってほしいまとまった資金の運用はジュニアNISAが有効

例えばだけど、佐藤さんちは以下のような状況だとします。


◆佐藤家の状況

祖父:60歳
祖母:58歳
夫:35歳
妻:33歳
長男:0歳(2017年10月生まれ)

夫は長男の誕生祝として祖父母から80万円の贈与を受けた。
夫婦はこのお金を、長男が将来大学生になった時に使ってもらいたいと思っている。

ジュニアNISAはどんな人に向いているか?
で取り上げていた事例だね。
このような場合、ジュニアNISAで運用するのが有効っていう話だったよね?
そうだね。
もちろん祖父母からの贈与で受け取ったお金でなくても、手元に

「子供が大学生になるまでは使わないで取っておこう」

と思っているまとまったお金があるなら、ジュニアNISAでの運用を検討する価値があると思う。

ということでこのページでは、上記の佐藤さんがジュニアNISAを利用した場合のシミュレーションをしてみたいと思う。


手順1 ジュニアNISA口座の開設はネット証券会社で

ジュニアNISA口座は証券会社や銀行など多数の金融機関で開設することができる。ただし通常NISAやつみたてNISAと違って、
一度開設してしまうと金融機関の変更ができないんだ。
マジで?じゃあ真剣に選ばないとだね。
そうだね。
ただ後ほど触れるけど、ジュニアNISAで購入する運用商品は

米国株を中心としたインデックスファンド

にすることを推奨している。それもなるべく運用期間中の手数料(信託報酬)が低い優良なものをだ。そしてそのような商品を多数扱っているのは、実店舗をほとんど持たない
ネット証券会社
(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券など)
が中心だ。なのでそれらの中から選ぶとよいと思う。


手順2 米国株を中心としたインデックスファンドを数種類購入

ネット証券でジュニアNISA口座を開設したら、次は運用商品を購入する。
購入する運用商品は
米国株を中心としたインデックスファンド
を推奨したい。
(具体的なおすすめ銘柄はこちら

理由はつみたてNISAのページ通常NISAのページでも触れていたけど、
長期運用ならプラス運用になる可能性が高いから
です。
ああ、

・アメリカの平均株価はリーマンショックのように時たま大暴落することもあるけど、長期的に見れば右肩上がりで成長している。事実、アメリカの代表的な平均株価指数
(=インデックス)
であるダウ平均株価ナスダック指数は、12年スパンで見れば過去一度もマイナス推移したことはない

・アメリカは今後も人口増加と経済成長が見込まれているため、平均株価もこれまで同様に10年以上の長期で見れば高確率でプラス推移が見込まれる。

・よって米国株を中心とした株価指数(インデックス)に連動するように作られている投資信託(ファンド)であるインデックスファンドで10年以上の長期間運用すれば、高確率でプラス運用が期待できる


っていう話だったよね?
そうだね。
それに補足だけど、ジュニアNISAの場合はどのみち口座名義人となっている子供が18歳まで
(具体的には高校3年生の12月末まで)
は口座から現金を引き出すことが原則できないので、
分配金を基本的に出さない非上場のインデックスファンド
を推奨したい。
そのほうが分配金を自動的に再度運用に充ててくれるため、
一度購入してしまえばあとは放っておくだけでなるべく資産を増やそうとしてくれるので便利
なんだ。


上場インデックスファンド
分配金

分配金は自動的に再度運用に充てられる
ため、基本的に出ない。


銘柄

iFree S&P500インデックス
ニッセイ外国株式インデックスファンド
たわらノーロード先進国株式
など

ETF(上場投資信託)
分配金

年に2~4回、分配金が出るものが多い。
分配金として出されたお金は本来は現金として口座から引き出すことが可能だが、ジュニアNISAの場合は18歳まで原則引き出し不可。
よって分配金を出されてもあまり意味がない。
また自動的に再度運用に充てられることはないため、運用に充てるには手動で行なう必要がある。
これらを考慮すると非上場インデックスファンドのほうがジュニアNISAには向いていると思います。


銘柄

VOO(バンガード・S&P500 ETF)
iシェアーズ MSCI コクサイ ETF
上場インデックスファンド海外先進国株式
など



なるほど。
通常NISAのシミュレーションでは、ETFを購入したら分配金をおこづかいのように受け取れるのも魅力的だったけど、ジュニアNISAは18歳まで現金を引き出せないんだから、分配金を出されてもたしかにあまり意味ないか。
そうだね。
ということで上記のような非上場インデックスファンド
(一般的には単にインデックスファンドというと、非上場のインデックスファンドを指すことが多いと思います)
を、いくつか購入するとよいと思う。

上記以外にも信託報酬が低いファンドはどんどん登場してきているし、新興国の株式を中心に投資するファンドを資産分散として購入するのもアリだと思う。

ということで今回の佐藤さんも、80万円で2~3種類くらいのインデックスファンドを購入したとします。購入日は2018年の1月とします。


手順3 2022年末にロールオーバーを実施

ジュニアNISAの非課税期間は通常NISAと同じく最大で5年間
具体的には、購入した年を1年目として、5年目の年末までとなっている。
今回は2018年に購入しているので、下の表のとおり2022年の年末までが非課税期間となる。


◆2018年に運用商品を購入した場合
西暦 購入してから何年目?
2018年
(購入した年)
1年目
2019年 2年目
2020年 3年目
2021年 4年目
2022年 5年目


2018年の1月に購入しようが12月に購入しようが、2018年に購入した運用商品の非課税期間は常に2022年の年末までということだね。
そうだね。
米国株を中心としたインデックスファンドの運用利率(年利)は、長期で運用すると5~6%に収束すると言われている。
今回のシミュレーションではファンドの基準価額が年5%ずつ値上がりしていったと仮定する。すると2018年に80万円で購入したファンドの価値は下の表のように値上がりしていくことになる。


西暦 長男の年齢 2018年1月に80万円で購入したファンドの価値
2018年1月 0 80万円
2019年1月 1 84万円
2020年1月 2 88万円
2021年1月 3 92万円
2022年1月 4 97万円
2022年末 5 102万円


2018年に購入した時点では80万円だったのが、2022年の年末時点では102万円ということは22万円も値上がりしたということか。
そうだね。
よって2022年の年末時点でファンドをすべて売却してしまえば、この値上がった分だけ
値上がり益
(譲渡益やキャピタルゲインとも言います)
が出るわけだ。

けれど非課税期間終了時(今回は2022年の年末)に、それまでに購入した運用商品を売却しなくてもいいんだ。
売却しない場合は下記の2つから選択することになる。


・ジュニアNISA口座にロールオーバー(rollover=先送り)して2023年以降も運用を続ける。値上がり益は引き続き非課税となる。

課税ジュニアNISA口座に移管し2023年以降も運用を続ける。移管後の値上がり益は非課税にならない

ジュニアNISA口座のほうが税制面が有利なんだから、ジュニアNISA口座で運用を続けられるんだったらもちろんそのほうがいいよね?
そうだね。
ロールオーバーをして2023年以降もジュニアNISA口座で運用を続ける場合は、2023年の非課税購入枠(80万円)でそれまで運用していた商品を購入するという扱いになる。

今回は2018年に80万円で購入した運用商品が、2022年の年末時点では102万円に値上がりしていた。2023年の非課税購入枠(80万円)では102万円の運用商品は当然ながら購入できない。
ところが税制改正により

非課税期間終了時にロールオーバーをする時に限り、非課税購入枠を超える額でも全額ロールオーバー可能

になった。
措置法第37条の14より


◆2018年に購入した運用商品が80万円超
(例えば102万円)に値上がりしていても全額ロールオーバー可能か?
非課税期間終了時点(2022年の年末)にロールオーバーする場合
可能
非課税期間終了時よりも前(例えば2020年の年末)にロールオーバーする場合
不可
※80万円を超えた分は課税ジュニアNISA口座に移管される。


おお。これは大きいね!
そうだね、本当に大きい改正だと思う。


手順4 2027年末に継続管理勘定へロールオーバー

2022年末にロールオーバーした運用商品の非課税期間は2027年末まで。
それまでは下の表のように値上がりしていく。


西暦 長男の年齢 2018年1月に80万円で
購入したファンドの価値
2018年1月 0 80万円
2022年の年末 5 102万円
2027年の年末 10 130万円


おお、だいぶ増えたなあ。で、またロールオーバーするのかな?
そうだね。
通常NISAとジュニアNISAは、記事作成時点(2017年現在)では制度が恒久化されていない。なので運用商品の購入は2023年までとなっており、2024年以降は運用商品の購入もロールオーバーも原則できないことになっている。

ただしジュニアNISAに限り、2024年から2028年に非課税期間が終了する分については、
継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)
にロールオーバーし、20歳までは引き続き非課税で運用が可能になっているんだ。


西暦 通常NISA ジュニアNISA
2023年に運用商品の新規購入が可能か? 可能
2024年に運用商品の新規購入が可能か? 不可
2018年に購入した運用商品を
2022年末にロールオーバー可能か?
可能
(通常NISA口座へ)
可能
(ジュニアNISA口座へ)
2022年末にロールオーバーした運用商品を
2027年末にロールオーバー可能か?
不可 可能
(継続管理勘定へ)


なるほど。まあそもそもジュニアNISAは18歳までは原則引き出し不可とされているんだから、非課税で運用を続けさせてもらわないと困るよね。
まあ全くそのとおりだね。
で、2027年末にロールオーバー後は下の表のように値上がりしていく。


西暦 長男の年齢 2018年1月に80万円で
購入したファンドの価値
2018年1月 0 80万円
2022年の年末 5 102万円
2027年の年末 10 130万円
2035年の年末
(ジュニアNISA口座から現金の引き出しが可能に)
18
(高3の12月末)
193万円
2037年の年末
(継続管理勘定での運用終了)
20 212万円


おお、かなり増えたなあ。
高3の12月末に193万円を受け取れれば大学入学費用の大きな足しになるね。
しかしこんなにうまく増えるものかねえ?
あくまでシミュレーションなので確約はできないけど、今回のように10年以上の長期で運用した場合はこれぐらいの運用利率で収束する可能性が高いので、決して皮算用ということはないんだ。日本は経済の成長が止まってしまっていて物価もほとんど変わっていないから、このようなシミュレーションを見ると値上がり速度に驚くけど、アメリカや世界全体の経済はそれだけ成長していっているというわけだ。
はあ、つくづく日本はヤバイなあと思うよ。
なるほどね。日本もがんばらなきゃだね。
で、2038年以降も運用を続けたい場合はどうなるのかな?
継続管理勘定での運用終了後は自動的に成人用の通常NISA口座が開設され、開設された通常NISA口座へロールオーバーし引き続き非課税で運用することが可能になっている。

ただし2017年現在は通常NISAは制度が恒久化されていない。なので2038年には通常NISAそのものがなくなっているかもしれない。もしなくなってしまっている場合は一般の証券会社の口座(課税口座)へ移管するしかない。その場合はその後の運用益は課税対象となってしまう。
うーん、なるほど。まあまだまだ先の話だからその時に考えればいいか。
そうだね。個人的にはなんらかの形で制度は恒久化されると思うしね。
今回のシミュレーションはここまで。
ここまで読んでくれてありがとう。
お疲れさまでした~。

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