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通常NISA 海外ETF購入時のシミュレーション2

記事作成日:2017.10.10

手順4 2022年の年末にロールオーバーを実施

さて前ページの続きを。
2018年の1月から2月にかけて購入した運用商品
(今回は海外ETFのVOO
が、非課税期間終了時にどうなったか?

っていう話だったよね?
そうだね。
通常NISAの非課税期間は最大で5年間
具体的には、購入した年を1年目として、5年目の年末までとなっている。
今回は2018年に購入しているので、下の表のとおり2022年の年末までが非課税期間となる。


◆2018年に運用商品を購入した場合
西暦 購入してから何年目?
2018年
(購入した年)
1年目
2019年 2年目
2020年 3年目
2021年 4年目
2022年 5年目


なるほど。つまり2018年の1月に購入しようが12月に購入しようが、2018年に購入した運用商品の非課税期間は常に2022年の年末までということか。
そうだね。
そしてその2022年末まで、今回のシミュレーションでは基準価額が年4%ずつ上昇していったという仮定なので、下の表のようになる。


基準価額(年4%ずつ上昇)
1口あたり 40口あたり
2018年1月 250ドル 10,000ドル
2019年1月 260ドル 10,400ドル
2020年1月 270ドル 10,816ドル
2021年1月 281ドル 11,249ドル
2022年1月 292ドル 11,699ドル
2022年末 304ドル 12,167ドル


2018年に購入した時点では40口で約10,000ドルだったのが、2022年の年末時点では約12,167ドル。ということは
約2,167ドル(約216,700円)
も値上がりしたということか。
そうだね。
よって2022年の年末時点で40口をすべて売却してしまえば、この値上がった分だけ
値上がり益
(譲渡益やキャピタルゲインとも言います)
が出るわけだ。

そして更に下の表のように、2022年の年末までに分配金も手取りで約975ドル(約97,500円)も受け取れる。


分配金(年利回り2%ずつ受け取る)
税引き前 米国での税金10%を引かれた後の手取り額
2018 200ドル 180ドル
2019 208ドル 187ドル
2020 216ドル 195ドル
2021 225ドル 202ドル
2022 234ドル 211ドル
合計 1,083ドル 975ドル


なるほど。
ということは、値上がり益2,167ドルと分配金975ドルを合わせて約3,142ドル(約314,200円)も利益が出たということか。
2018年に100万円で始めたNISAで、2022年の年末までに約314,200円も利益が出せたなんてすごいね。
そうだね。
けれど非課税期間終了時(今回は2022年の年末)に、それまでに購入した運用商品を売却しなくてもいいんだ。
売却しない場合は下記の2つから選択することになる。


・通常NISA口座にロールオーバー
(rollover=先送り)
して、2023年以降も運用を続ける

・通常の証券会社の口座(課税口座)に移管し2023年以降も運用を続ける

通常NISA口座のほうが税制面が有利なんだから、通常NISA口座で運用を続けられるんだったらもちろんそのほうがいいよね?
そうだね。
ロールオーバーをして2023年以降も通常NISA口座で運用を続ける場合は、2023年の非課税購入枠(120万円)でそれまで運用していた商品を購入するという扱いになる。

今回は2018年に100万円で購入した運用商品が、2022年の年末時点では約122万円に値上がりしていた。2023年の非課税購入枠(120万円)では122万円の運用商品は当然ながら購入できない。
ところが税制改正により

非課税期間終了時にロールオーバーをする時に限り、非課税購入枠を超える額でも全額ロールオーバー可能

になった。
措置法第37条の14より


◆2018年に購入した運用商品が120万円超(例えば122万円)に値上がりしていても全額ロールオーバー可能か?
非課税期間終了時点(2022年の年末)にロールオーバーする場合
可能
非課税期間終了時よりも前(例えば2020年の年末)にロールオーバーする場合
不可
※120万円を超えた分は通常の証券会社の口座(課税口座)に移管される


おお。これは大きいね!
そうだね、本当に大きい改正だと思う。


手順5 2027年の年末に売却

2022年の年末にロールオーバーした運用商品の非課税期間は2027年の年末まで。今回のシミュレーションでは基準価額が年4%ずつ上昇していったという仮定なので、それまでは下の表のように値上がっていく。


基準価額(年4%ずつ上昇)
1口あたり 40口あたり
2018年1月 250ドル 10,000ドル
2022年の年末 304ドル 12,167ドル
2027年の年末 370ドル 14,800ドル


2018年に購入した時点では40口で約10,000ドルだったのが、2027年の年末時点では約14,800ドル。ということは
約4,800ドル(約48万円)
も値上がりしたということか。
これとは別に分配金も受け取れたんだよね?
そうだね。下の表のように受け取れる。


分配金(年利回り2%ずつ受け取る)
税引き前 米国での税金10%を引かれた後の手取り額
2018年~2022年に
受け取った分配金
1,083ドル 975ドル
2023年~2027年に
受け取った分配金
1,317ドル 1,185ドル
合計 2,400ドル 2,160ドル(約216,000円)


なるほど。
2018年に100万円で始めたNISAで、2027年の年末までに値上がり益4,800ドルと分配金2,160ドルを合わせて約6,960ドル(約696,000円)も利益が出せたわけだね。
で、また2028年以降へロールオーバーできるのかな?
いや、記事作成時点では、通常NISA口座で非課税枠を使用して運用商品を購入
(あるいは前年まで運用していたものをロールオーバー)
できるのは2023年が最終だ。
なので2028年以降へのロールオーバーはできないんだ。
つみたてNISA口座へのロールオーバーもできないので、今回のシミュレーションの場合、2027年末の選択肢は


・通常の証券会社の口座(課税口座)に移管し2028年以降も運用を継続する

・売却して約14,800ドル(約148万円)を受け取る


の2択になる。
なお、売却しなければ自動的に課税口座への移管になる。課税口座に移管された後に売却したとしても、通常NISA口座で運用中に値上がった分は非課税になる。
なるほど。
じゃあ2027年の年末に慌てて売却しなくてもOKということだね。
そうだね。
さて今回のシミュレーションでは2027年の年末に売却したとしてみるよ。

売却時は前ページでも取り上げていたように売却手数料がかかる。
SBI証券の場合は


売却手数料
=約定代金×0.45%


約定代金は今回は40口で約14,800ドルなので


売却手数料
=14,800ドル×0.45%
=約67ドル


ただし売却手数料は上限が20ドル(2,000円)なので、この場合も20ドルになる。
なるほど。
そのほかには何か必要か手数料ってあったっけ?
ああ。売却して得たドルを円に換える時に、再び為替手数料がかかる。
たしか1ドルあたり4銭だったよね?
今回は分配金で得た約2,160ドルと、2027年の年末に売却した時に受け取った約14,800ドル、合計16,960ドルを円に換えるんだから


為替手数料
=16,900×4銭=676円


だね。
そうだね。
あとは運用期間中に信託報酬という手数料が常時かかるけど、今回の運用商品であるVOOの信託報酬は年率で0.04%ときわめて低い。ざっくりだけど10年間でも5,000円くらいにしかならない。


手順6 収支計算とまとめ

では今回のシミュレーションの結果をまとめてみたい。


収入①(値上がり益+分配金)
70万円
費用②(為替手数料+売却手数料+信託報酬)
0.8万円
利益(①-②)
69.2万円


なるほど。約69.2万円も利益が出せたわけか。
そうだね。
今回のシミュレーションは以上です。

あくまでシミュレーションなのでこの通りうまくいくとは限らない。それに今回は為替レートが常時
「1ドル=100円
で推移したと仮定していたけど、もしも円高が進んでしまうと利益がどんどん減少していってしまう。けれどこれだけ利益が出ているんだから、よほど運用がうまくいかなかったり、歴史上ないくらいの異常な円高にでもならない限りは、元本割れはしないと思う。
なるほど。
では長かったけど、ここまで読んでくれてありがとうございました。
おつかれさまでした~

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