引受基準緩和型や無選択型の医療保険は加入すべきではない
記事更新日:2016.7.9
「持病がある方でも入れる」という甘い言葉に騙されてはいけない。
ショウ君、CMで 既往症がある方(※)でも入れる医療保険 ※過去に大病をされていたり持病で薬を常用されている方。 っていうのを見たことがある? |
|
うん、それもよくやってるよね! 「そんなうまい話あるはずが・・・」 と思うけど、実際どうなんだろう? |
|
そうだね。 そういう保険は正式名称としては ・引受基準緩和型(限定告知型とも呼ばれます) か ・無選択型(告知不要型とも呼ばれます) のどちらかになるんだけど、個人的には加入しないことを強く推奨したいと思う。 |
既往症がある方でも加入できる医療保険やがん保険 | |
正式名称 | 引受基準緩和型医療保険(がん保険) や 無選択型医療保険 |
評価 | 加入しないことを強く推奨 |
商品例 | 医療保険評価ランキングの「加入時の審査タイプ」が 引受基準緩和型や無選択型になっている医療保険。 ・キュア・サポート(オリックス生命) ・ゴールドメディ・ワイド(富士生命)など 引受基準緩和型のがん保険 ・生きるためのがん保険 寄りそうDays(アフラック)など |
どうして加入しないほうがいいの? | |
まずはいろいろと条件や制限がある。例として下記のようなものがある。 ◆既往症がある方でも加入できる医療保険の場合 ・持病に関連する病気で入院した場合は給付金を受け取ることができない。 |
|
なんか難しそうだなあ。 | |
そう、かなり難しいものが多い。難しい保険はその時点でもう推奨できない。残念ながら正しく条件を理解せずに加入してしまっている方も多いと思う。 | |
なるほど。じゃあちゃんと理解して加入すれば問題ないのかな? | |
いや、理解をしたとしても加入は推奨できない。なぜなら既往症のない方のみが加入できる保険と比較した場合、保険料が恐ろしく割高なことが多いんだ。 | |
そうなんだ・・・。 | |
自分が保険代理店にいた頃、どの保険をどう使うとどれだけ得になるかというのを同僚達とよく計算していたんだ。その結果、これらの保険はほぼ加入者が大損するようになっていた。 だからよく同僚達と、 「これはさすがにヒドイ料金設定だよね。」 「この保険は家族には絶対に加入させたくないよね・・・」 なんて話していたよ。 保険の営業マン達がこんなふうに話している保険なんて加入したくないでしょ? |
|
確かに・・・。 | |
以前はこのような保険はなかった。保険は既往症のない方しか加入できないものだったんだ。 そこに目をつけた保険会社が 「持病がある方でも加入できる」 という甘い言葉で誘惑し、今まで保険に加入できなかった人をターゲットにした悪質な保険だと個人的には思う。なので持病がある方にはガッカリさせるようで本当に申し訳ないけど、これらには絶対に加入しないほうがいいと思う。 |
|
なるほど。 |
補足1 ガン保険は医療保険よりも審査が緩い
例えば血圧の薬を服用している場合、告知型 (既往症のない方のみが加入できるタイプ) の医療保険の加入は難しい保険会社がほとんどです。加入可能かつ個人的に優良保険と評価できるものですと、コープ共済くらいでしょうか。 しかしがん保険であれば、血圧の薬を服用していても加入できるケースがほとんどです。高血圧とがんは因果関係がないとされているからです。 医療保険はそもそも元を取るのが難しい加入価値の低い保険です。がん保険のほうが保険としての価値も高いです。告知型の医療保険への加入を断られてしまった方は、がん保険なら加入できないか検討してみることを推奨したいと思います。 ◆参考リンク |
補足2 個人年金保険も審査が緩い
同じく個人年金保険も一般的に審査が緩く、現在入院中などでない限りは通常加入できます。 そのため、 「老後資金の貯蓄や相続対策を保険で行いたいけど、既往症があるので通常の終身保険には加入できない」 という方は、個人年金保険を検討してみることを推奨します。 ◆参考リンク |