太陽生命 主力商品 保険組曲Best 評価と見直し方法
記事更新日:2018.6.20
販売時期 | 保険種類 |
2008年~ | 組立保険 |
評価 | リンク |
・公式サイト |
評価コメント
保険組曲Best は太陽生命の主力商品です。 保険組曲Bestは、ある単独の保険(定期保険や終身保険など)の商品名ではなくシリーズ名だと考えてください。 ジブリシリーズの中にとなりのトトロや魔女の宅急便があるような感じで、保険組曲Bestシリーズの中に定期保険や終身保険など10種類以上の保険があります。 そしてそれら多数の保険の中から、好きなものを選択して組み立てることができるようになっています。 そのためこのような保険は組立保険などと言われます。 (太陽生命自身はくみたて自由な保険と呼んでいます) 現在はこの保険組曲Bestを含め、ほぼすべての大手会社が組立保険を主力商品としています。 もちろん「終身保険だけ」とか「年金保険だけ」というように、1つだけを選択して加入すること(=単独加入)も可能です。 ただし一定のプラン以上でないと単独加入はできない保険もあります。 しかし営業担当者は、当然のことながら1つと言わず多数の保険をセット売りにして売り込んできます。そしてセット売りにすることでうやむやにしようとしているのかもしれませんが、1つ1つの保険を分解してみると保険料が他社と比較して高い保険ばかりです。 例えばセットの中に組み込まれることの多い定期保険の保険料は、定期保険評価ランキングのとおり安い会社の2倍以上です。大手会社は他社もそうですが人件費や自社ビルの維持費などのコストが莫大なため、保険料が割高な保険ばかりなのです。 そのため加入はおすすめできませんし、もしも加入してしまっている場合は早急な見直しをおすすめします。 |
見直し方法
公式サイトにある下記のモデルプランを基に、私だったらどう見直すか? というのを見ていきたいと思います。 |
保障内容 | 保険期間・保険料払込期間 | |
① | 生活介護保険 保険金500万円 | 10年更新 |
② | 認知症治療保険 保険金200万円 | 10年更新 |
③ | 特定疾病・疾病障害保険 Ⅱ型 保険金500万円 (本則450万円+特定疾病・疾病障害ワイド給付金特則50万円) |
10年更新 |
④ | 定期保険 保険金1,500万円 | 10年更新 |
⑤ | 入院保険 入院給付金日額5,000円 生活習慣病入院保険 入院給付金日額5,000円 ガン入院保険 入院給付金日額5,000円 手術保険 一時金2.5 or 10万円 入院一時金保険 一時金3万円 生活習慣病入院一時金保険 一時金3万円 |
10年更新 |
⑥ | 働けなくなったときの保険 Ⅱ型 年金月額10万円 | 65歳 |
⑦ | 新総合保険料払込免除特約 付加 | 65歳 |
◆上記プラン時の月払保険料 このとおりたくさんの保険がセット売りになっています。そして一部の保険以外は10年更新型のため、10年毎に自動更新する度に保険料が値上がりしていき、一生涯では何百万円~何千万円という財産を吸い取られてしまいます。そしてそれだけ払ってもこれらの保険はすべて掛け捨てタイプのため、将来戻ってくるお金はわずかです。ですのでなるべく早急に見直しすべきです。 30歳で加入し40歳の更新のタイミングを迎えた時、もし私ならどう見直すか? という視点でみていきます。 ①生活介護保険 は、要介護2以上などの所定の要介護状態となってしまった時に保険金 (今回は500万円) を受け取れる保険です。 私は要介護状態となってしまった時のための保険は必要性が低いと考えています。理由は就業不能保険の必要性が低いと考えている理由と同じです。そのため私でしたらこの保険は即時で解約します。 ②認知症治療保険 は、要介護1以上などの所定の要介護状態となってしまった時に保険金 (今回は200万円) を受け取れる保険です。 上記の生活介護保険の姉妹品ですね。よって生活介護保険と同様、私は必要性が低いと思いますので即時で解約します。 ③特定疾病・疾病障害保険 は、三大疾病 (ガン、心筋梗塞、脳卒中) で所定の状態となってしまった時や、その他の重度疾病 (糖尿病、腎疾患など) で所定の障害状態となってしまった時に保険金を受け取れる保険です。特定疾病保障保険をちょっとアレンジしたような保険ですね。 今回は 「本則:450万円、ワイド給付金特則:50万円」 となっています。この2つの違いは受け取りやすさです。ワイド給付金特則のほうが要件が緩く受け取りやすくなっています。例えばガンの場合、ワイド給付金特則は 上皮内がん(ステージ0) で受け取れますが、本則は 悪性新生物(ステージ1以上) でないと受け取れません。 そして結論ですが、私はそもそも心筋梗塞や脳卒中の保障は必要性が低いと考えています。 (理由はこちら) そのためこの保険も私なら即時解約します。 がんの保障だけはほしいですので、がん保険に未加入でしたらこの機に他社のがん保険に加入します。その場合はがん保険の保障が開始してからこの保険は解約します。がん保険は契約してから3ヶ月くらい経過しないと保障が開始されないため注意してください。 またガン以外の疾病 (心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、腎疾患など) の保障もあったほうがよいということであれば、他社のがん保険に加入する際に、これらの疾病の保障もある朝日生命のスマイルセブンに加入するとよいと思います。 ④定期保険 は、そのままですが定期保険です。被保険者が亡くなったり高度障害状態となってしまった時に遺族が保険金 (今回は1,500万円) を受け取れます。 私は死亡保障 (亡くなってしまった時に遺族が大金を受け取れる機能) は収入保障保険で備えることをおすすめしていますので、私なら収入保障保険評価ランキング上位の保険を新たに契約の上で、この定期保険は解約します。 ⑤入院保険・がん入院保険など は、ケガや病気で治療を受けた時に給付金を受け取れる保険の集合体です。 私なら医療保険評価ランキング上位の医療保険とがん保険評価ランキング上位のがん保険を新たに契約し、新しい保険の保障が開始したらこれらの保険はまとめて解約します。繰り返しになりますが、がん保険は契約してから3ヶ月くらい経過しないと保障が開始されないため注意して下さい。 ⑥働けなくなったときの保険 Ⅱ型 は、要介護2以上などの所定の就業不能状態となってしまった時に年金を受け取れるようになる、いわゆる就業不能保険です。今回は 「年金月額10万円、保険期間65歳」 ですので、毎月10万円を生存している限り65歳まで受け取り続けることができます。 また今回はⅡ型のため、被保険者が亡くなったり高度障害状態となってしまった時には遺族が年金を受け取れるようになります。今回は 「年金月額10万円、保険期間65歳」 ですので、毎月10万円を被保険者が65歳になったであろう年まで遺族が受け取り可能です。これはいわゆる収入保障保険ですね。 私はこちらのページのとおり就業不能保険の必要性は低いと考えています。一方で収入保障保険はとても価値が高く、死亡保障は収入保障保険で備えることをおすすめしています。 そのため私なら収入保障保険評価ランキング上位の保険を新たに契約し、新しい保険の保障が開始したらこの保険は解約します。 もしも就業不能保険もあったほうがよいということであれば、他社の就業不能保険に加入の上でこの保険は解約するとよいと思います。 ⑦新総合保険料払込免除特約 は、3大疾病で所定の状態になってしまったときなどに、以後の保険料の払込が免除になる特約です。他の保険をすべて解約すれば自然と消滅します。 長かったですが、このようにして最終的には保険組曲Bestは全解約を目指すことをおすすめします。 |
最後に
いかがだったでしょうか? ここまで見てきた見直し方法はあくまで個人的な見解によるものですので、誰にとっても正解という方法ではもちろんないと思いますが、よかったら参考にしてもらえればと思います。 最後にいくつかポイントを。 ◆ポイント1 解約は新しい保険の保障が開始してから このサイトの色々なところで書いていますが、他社の新しい保険に加入し古い保険を解約する場合は、必ず新しい保険の保障が開始されてから解約するようにして下さい。 ◆ポイント2 無理にたくさんの保険に加入しないように 保険の見直しについて相談を受けていると、何もかも気にしてしまって色々な保険に加入しすぎている方をよくみます。 ◆ポイント3 健康上の理由などにより他社へ乗り換えが難しい場合は 健康上の理由で他社の保険に加入し直すことが難しい場合は、必要な保険だけを残し、その他の保険はなるべく解約して保険料を安くすることをおすすめします。 |