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日本生命 長寿生存保険
グランエイジ 評価

記事更新日:2019.4.14

評価データ

評価
保険種別 トンチン型個人年金保険
リンク 公式サイト
発売告知(2016年3月)


評価コメント

ニッセイ長寿生存保険(低解約返戻金型)
GranAge グランエイジ

は、
トンチン型個人年金保険
に分類できる保険です。


トンチン型個人年金保険は、言葉は悪いですが
比較的若くして亡くなってしまった場合は大きく損になる・・・。
その代わり、長生きした場合は大きく得になりやすい・・・。
という仕組みになっています。
(詳しくはトンチン型個人年金保険の解説ページを読んでもらえればと思います)

しかしこのグランエイジは、この仕組みを取り入れているわりには受取額が少ないため、加入はおすすめできません
公式サイトに掲載されている下記の参考プランをもとに詳しくみていきます。



参考プラン
加入年齢:50歳男性
年金支払開始年齢:70歳
月払保険料:23,424円
保険料払込期間:70歳まで
保険料総額①:5,621,760円
年金額:60万円
年金種類10年確定年金
受取総額②:600万円
利益(②-①):約38万円
返戻率(②÷①):106.7%



これは50歳男性が加入し、毎月保険料を23,424円ずつ70歳まで払っていくプランです。
70歳になると保険料の支払いがなくなると同時に、それから10年間、年金額60万円を毎年受け取れるようになります。
年金種別は10年確定年金ですので、10年以内に亡くなってしまったとしても10年分=600万円は受け取れます。本人が途中で亡くなってしまった場合は遺族が受け取ります。


受取額が大きくなるような仕組み

保険料払込期間中に解約をした場合は、このグランエイジも他社の一般的な個人年金保険も解約返戻金を受け取れます。解約返戻金額は加入からどれくらい経過しているかによって変わってきますが、一般的な個人年金保険の場合は加入から数年以内に解約すると払った保険料を下回る額しか受け取れず損をしてしまいます。その反面、一定期間経過後に解約をした場合であれば、払った保険料以上の額を受け取れるようになるため損にはならなくなります。

ところがこのグランエイジ低解約返戻金型
(解約返戻金が通常よりも少なくなっているタイプ)
のため、保険料払込期間中に解約した場合はいつでも赤字になる
(払込保険料累計額を下回る)
と公式サイトに記載があります。


また一般的な個人年金保険は、加入してから保険料払込期間中にもしも亡くなってしまった場合、それまでに払い込んだ保険料相当額
(既払込保険料相当額)
が戻ってきます。つまり損にはならないようになっているのです。
ところがこのグランエイジは、既払込保険料相当額よりも大幅に少ない解約返戻金相当額が戻ってくるようになっています。つまり解約時と同様に大きく損をしてしまうようになっています。


つまり一般的な個人年金保険と比べて、保険料払込期間中に亡くなってしまったり解約した場合は不利になっているのです。
そして

「その代わりに70歳から受け取れる年金額が多くなっています!」

とアピールされていますが、そのわりには他社の一般的な個人年金保険と比較しても受取額が多いわけではありません。例えば評価ランキング上位のJA共済の個人年金保険で似たようなプラン
(50歳男性が加入、70歳まで掛金を払い10年確定年金を受け取る)
を組んだ場合、返戻率は110%程度
(※6年目の予定利率が平成30年と同程度で推移した場合)
となるため、この保険よりも有利です。
保険料払込中に解約したり亡くなってしまった場合のデメリットもありません。



以上から、この保険はおすすめできません。
既述のJAも悪くないですが、老後に向けての貯蓄であれば、60歳未満の方でしたらiDeCo、60歳以上の方でしたらつみたてNISAが個人的にはおすすめです。特にiDeCoは税制面が圧倒的に有利です。詳しくは下記の参考リンクを読んでもらえたらと思います。


◆参考リンク

iDeCo(個人型確定拠出年金)
つみたてNISA


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