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日本生命 特定重度疾病保障保険「だい杖ぶ」 評価

記事作成日:2018.4.15

評価データ

評価 契約のしおり・約款
2018年4月版
リンク
公式サイト
発売告知(2018年4月)


どんな保険か?

特定重度疾病保障保険「だい杖ぶ」
は、日本生命の主力商品である
「みらいのカタチシリーズ」
の1つとして2018年4月に新発売された保険です。

特定重度疾病保障保険という名前だけではどんな保険か全くわかりませんが、分解すると少しだけわかりやすくなります。こう分解します。

特定重度疾病保障する保険

まだまだわかりづらいですね・・・。
この保険はひとことで説明すると、日本生命が独自に重度疾病と特定した病気で所定の状態となってしまった時に給付金を受け取れる保険です。
配当はありますが解約返戻金はないためほぼ掛け捨てです。
日本生命がこの保険で重度疾病と特定しているのは下記7つです。


1、糖尿病
2、肝硬変
3、慢性膵炎
4、慢性腎不全
5、高血圧性疾患
6、動脈疾患
7、臓器移植


これを見て気づいた方もいると思います。
3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)がありません。
そう、この保険はつまるところ、
3大疾病以外の重度疾病をターゲットにした保険
なのです。

下の表のように、今まで


がんだけをターゲットにした保険(がん保険

3大疾病をターゲットにした保険(3大疾病保障保険など)


は数多くの保険会社が販売してきました。また


3大疾病を “含んだ” 7大疾病や8大疾病をターゲットにした保険


も、いくつかの会社が販売しています。
朝日生命のスマイルセブンSuperなど)


けれど


3大疾病 “以外の” 重度疾病をターゲットにした保険


というのは、恐らくこの保険が初ではないでしょうか。


がんだけをターゲットにした保険
がん保険

3大疾病をターゲットにした保険
3大疾病保障保険など)

多くの会社が販売
3大疾病を “含んだ” 7大疾病や8大疾病
をターゲットにした保険

いくつかの会社が販売
3大疾病 “以外の”重度疾病
をターゲットにした保険

この保険が初?


正直な感想として、ここに目を付けたかと感心しました。
日本生命はさすがに民営トップ
かんぽ生命がトップですが純粋な民営とは言えないと思いますので)
の生命保険会社で、就職人気ランキングも上位常連ですので、ずば抜けて頭がよい人が揃っているのだと思います。商品の良し悪しは別にして、商品開発力は大手の中でも抜けていると改めて思いました。

日本生命自身も既に3大疾病をターゲットにした3大疾病保障保険は販売していますので、それに加入している方に対して


3大疾病 “以外の” 重度疾病を保障する新商品ができましたので、ぜひ加入しませんか?」


と、売り込むことができます。保険会社からしたら最高の新ネタですね・・・。


朝日生命のスマイルセブンSuperと比較

それでは本題ですが、この「だい杖ぶ」は加入する価値があるのか?
他社の保険と比較してどうなのか?
をみていきたいと思います。

といっても、既述のとおりこの保険は業界で初と思われるタイプの保険のため、他社の保険で保障内容が近い比較対象になるようなものがありません。

けれどそれでは話が終わってしまいますので、無理矢理ですが私ががん保険としてみた時に高い評価をしている
朝日生命のスマイルセブンSuper
と比較してみます。
スマイルセブンは、がんをはじめとする7大疾病で所定の状態になってしまった時に一時金を受け取れる保険ですので、この「だい杖ぶ」と保障が被る部分も多いためです。まずは給付要件
(どんな時に一時金を受け取れるか?)
を比較してみます。


給付要件の比較
日本生命
「だい杖ぶ」
朝日生命
スマイルセブンSuper

(がん以外の6疾病のみ抜粋)
心疾患
保障なし

・急性心筋梗塞の治療のため入院または手術をした時
・拡張型心筋症の治療のため入院または手術をした時
脳卒中
保障なし

・脳卒中の治療のため入院または手術をした時
・脳動脈瘤が生じ、それが破裂したと診断された時
・脳動脈瘤が生じ、その治療のため手術を受けた時
糖尿病
糖尿病の治療のためのインスリン注射を
180日以上継続して受けた時

・糖尿病性網膜症の治療のため手術を受けた時
・糖尿病性壊疽の治療のため切断術を受けた時
肝硬変
肝硬変と診断された時

・肝硬変により生じた食道・胃静脈瘤が破裂したと診断された時
・肝硬変により生じた食道・胃静脈瘤の治療のため手術を受けた時
慢性膵炎
慢性膵炎の治療のための手術を受けた時

保障なし
慢性腎不全
慢性腎不全により永続的な人工透析療法を
開始した時

・慢性腎不全により永続的な人工透析療法を開始した時
高血圧性疾患
(高血圧性網膜症)

高血圧性疾患と診断された時

・高血圧性疾患により生じた大動脈瘤が破裂したと診断された時
・高血圧性疾患により生じた大動脈瘤の治療のための手術を受けた時
動脈疾患
次のいずれかの動脈疾患に該当した時
・大動脈瘤等の治療のための手術を受けた時
・大動脈瘤等が破裂したと診断された時
・四肢の動脈閉塞症の治療のための
血行再建手術を受けた時

・高血圧性疾患により生じた大動脈瘤が破裂したと診断された時
・高血圧性疾患により生じた大動脈瘤の治療のための手術を受けた時
臓器移植
心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸
のいずれかの移植手術を受けた時

・肝硬変の治療のための肝移植手術を受けた時
・慢性腎不全の治療のための腎移植手術を受けた時
・心疾患の治療のための心臓植手術を受けた時
亡くなって
しまった時

重度疾病の一時金の額の10%の
死亡保険金 を受取可能

保障なし

※日本生命は契約のしおり・約款58ページ、朝日生命は契約のしおり・約款2ページより作成


上の表のとおり、心疾患と脳卒中は保障がある朝日生命が有利、慢性腎不全は互角、その他はすべて日本生命が有利です。
3大疾病以外について言えば、日本生命のほうが診断されただけで受け取れたり、より軽度な状態でも受け取れるようになっています。

続いて保険料を見ていきます。


保険料の比較
日本生命
「だい杖ぶ」
朝日生命
スマイルセブンSuper
一時金の額 300万円 300万円
一時金の
受取可能回数

7疾病それぞれ1回ずつ

1年に1回を限度に何度でも受け取れる
月払保険料 30歳男性:813円

※40歳で更新時に1,221円
50歳で更新時に1,977円
というように、10年更新ごとに値上げしていく。
30歳男性:1,680円(※1)

※保険料は一生涯変わらない。
解約しない限り保障も一生涯続く。

※1 公式パンフレットの保険料表より、管理人ががん以外の6疾病部分の保険料を算出したものです。


上の表のとおり、日本生命は10年ごとに更新するタイプ(定期タイプ)のため、若いうちは安く、50歳で更新すると朝日生命よりも高値になります。

また一時金の受取可能回数は、1疾病につき1回の日本生命よりも、1年に1回を限度に何度でも受け取れる朝日生命が有利です。
ただし実際のところ、がん以外の6疾病は、何度も一時金を受け取れるものではなく「1疾病につき1回」になるケースがほとんどだと思いますので、この点はあまり優劣がないかなと思います。


評価コメント

とても評価の難しい保険です。
そのため評価をにしました。
30歳の男性が60歳まで加入した場合で、保険料は総額で50万円弱程度。
それでもしも60歳までに給付要件に該当してしまったら一時金300万円を受け取れるわけですから、悪い保険でないのはたしかです。


ただこのサイトのいろんなところで書いていますが、読者の方にはやはりできるだけ保険のお世話にはなってほしくありません。
ですから保険で備えるよりも予防に努めてほしいと思います。

肝硬変肝臓がんの早期発見と予防コーナーで詳しくは取り上げていますが、十分に予防が可能です。
慢性膵炎も原因の7割はアルコールの多量摂取ですから、アルコールを控えることが有効な予防策になります。

予防が難しいとなると糖尿病や高血圧性疾患でしょうか。
60歳以降も継続しようとすると保険料が青天井に高額になっていくでしょうから、加入を検討する価値のある方は下記のような方かなと思います。


・定年退職するまでの若い時期だけ保障がほしい方
・親族に糖尿や高血圧の方がいて、遺伝性の糖尿病や高血圧性疾患を懸念されている方



なお、上記の
「一時金300万円、30歳男性で月払保険料813円
というプランは、日本生命のみらいのカタチシリーズの他の保険に一定以上加入している方のみ加入できるプランです。そうでない方が加入する場合は、もっと高額なプラン
(一時金1,000万円など)でないと、この保険に単独加入はできません。

一時金1,000万円プランはさすがに保障過多だと思いますし、かといって「みらいのカタチシリーズ」の他の保険は、定期保険評価ランキングを見れば一目瞭然ですが、保険料が他社と比較してとても割高な保険ばかりで推奨できません。
それを踏まえると、
「一時金1,000万円プランのような高額なプランを組んででも、糖尿病などに手厚く備えたい」
という方にしか向かないように思います・・・。

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