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日本生命 不妊治療保険「シュシュ」 評価

記事作成日:2016.9.11

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新発売告知(2016年9月)


評価コメント

ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険
“ChouChou(シュシュ)”

は、日本で初めての
不妊治療を受けた時にも給付金を受け取れる保険
です。

ですが結論から言ってしまうと個人的にはおすすめできない保険です。
1番の理由は、
世の中の人たちが期待していた不妊治療保険ではない
と思うからです。

不妊治療は本当に高額です。助成金を差し引いても自己負担額が100万円以上かかるケースがとても多いです。ですので世の中の人たちが求めているのは、


少ない保険料(例えば10万円)を払っておけば、高額な不妊治療費がかかった時に高額な給付金(例えば100万円)を受け取れる保険


ではないでしょうか?


ですが残念ながら、このシュシュはそのような保険ではありません。
例えばこの保険に25歳のAさんとBさんが


月払保険料:10,086円
保険期間/保険料払込期間:20年


というプランで加入し、Aさんは40代になってから不妊治療(顕微授精を5回)の末に妊娠・出産(1人)、Bさんは不妊治療を受けずに出産(1人)した場合、どのように給付金を受け取れるかを見てみます。


Aさん(不妊治療を受けた場合) Bさん(不妊治療を受けなかった場合)
支出
収入
支出
収入
保険料(20年分) 242万円 242万円
特定不妊治療給付金 25万円
出産給付金 10万円 10万円
満期一時金 168万円 191万円
合計 242万円 203万円 242万円 201万円
差引 39万円の赤字 41万円の赤字


保険料は20年間で約242万円です。


特定不妊治療給付金は不妊治療を受けた時に受け取れる給付金です。1~6回目は5万円、7~12回目は10万円を受け取れます。今回のAさんは顕微授精を5回受けたため、この給付金は25万円です。ただし受け取った給付金額に応じて満期一時金は減額するため、この給付金を受け取れることにメリットはありません


出産給付金は出産をした時に受け取れる給付金です。1人目は10万円、2人目は30万円、3人目は50万円というように、徐々に増加するようになっています。ただし特定不妊治療給付金と同様、受け取った給付金額に応じて満期一時金は減額するため、出産人数が多くなるほどすごく得になるわけではありません。今回のAさんとBさんが出産したのは1人ですので、この給付金は10万円です。


満期一時金は保険期間が満期を迎えた時(今回のAさんとBさんは45歳時)に受け取れます。満期一時金の額は保険期間20年プランの場合だと

「200万円+5000円×給付金支払回数-給付金支払合計額」

で計算された額になります。
今回のAさんは、給付金支払回数は6回、給付金支払合計額は特定不妊治療給付金の25万円と出産給付金の10万円を合わせて35万円
Bさんは出産給付金の10万円を1回受取。
よって


Aさんの満期一時金
=200万円+5000円×6回-35万円
168万円

Bさんの満期一時金
=200万円+5000円×1回-10万円
=約191万円


です。
その結果、Aさんは

支出(日本生命に払った額)
⇒242万円

収入(日本生命から受け取った額)
⇒203万円


で差引39万円の赤字



Bさんは

支出(日本生命に払った額)
⇒242万円

収入(日本生命から受け取った額)
⇒201万円


で差引41万円の赤字です。


不妊治療を受けた場合でも受けなかった場合でも、差引額がほとんど変わりませんし、どちらでも赤字です。不妊治療を受診した場合でも赤字なのです。

この保険は不妊治療を受けた時や出産した時以外の保障もあります。例えば三大疾病になってしまった時は300万円の保険金を受け取れます。
(受取と同時に保険契約は消滅します)
ですのでそれらの保障もあると考えれば、赤字はまだ仕方ないのかなと思います。

けれど問題はそこではありません。
今回のAさんは不妊治療として顕微授精(けんびじゅせい)を5回受けています。顕微授精は1回あたり30~50万円はかかりますので、総額では150~250万円。助成金を差し引いても100万円以上は軽くかかるはずです。
それに対して、この保険から受け取れる特定不妊治療給付金はわずか25万円です。言葉は悪いですが役立たずすぎると思います。
しかも不妊治療を受けなかったBさんと、差引額がほとんど変わりません。これでは加入する価値がない保険だと思います。そのため評価をにしました。


このような新しい保障の保険を作るのは本当に難しいと思います。どれだけ実際給付することになるか予測が難しいですし、治療方法も年々進歩しており流動的です。ですので日本生命としては、あくまでメインは三大疾病保障保険にし、給付金が多額になるにつれ満期一時金が減額するようにして、保険会社が大きな損失を被ることはないような保険にしたのでしょう。
(皮肉になりますが、さすがに頭のいい開発陣だなと思います。)

新しい保険を作ったということに関しては、日本生命は素晴らしいと思います。ですが、これはあまりにも世の中のニーズとは乖離していると思います。もっといい保険の開発を期待します。


また、そもそも政府がしっかりしていないのが問題です。少子化対策は日本の将来のためにもっとも重要なことなのですから、もっと不妊治療費には助成金を出すべきだと思います。

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2019年
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iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。
2/15
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(一気にプラス運用に返り咲きました^^)
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iDeCo投資信託プラン(信託報酬)の比較ページなどを更新。

※2018年11月よりSBI証券が開始した新プラン(セレクトプラン)で投資可能な商品を追記しました。
(T様、情報ありがとうございました。)


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