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明治安田生命  外貨建て一時払い終身保険
「エブリバディプラス」 評価

記事作成日:2018.5.20


評価 販売金融機関
多数の銀行
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公式サイト
パンフレット(2018年4月版)


はじめに

どんな保険か解説する前にあらかじめ記載しておきたいのですが、この保険は専門用語がかなり出てくる難しい保険です。


為替手数料為替リスク債券国債円高円安市場価格調整


などの用語を理解している方でないと、この保険を理解するのは難しいと思います。そしてこの保険に限ったことではありませんが、
自分が理解していない保険は絶対に加入しない方がいいと思います。

そしてこれらの用語を理解している方や、これから理解しようという気力のある方でしたら、この保険に加入するよりも自分でネット証券会社などで外国債を購入して運用したり、NISAなどに挑戦するほうが個人的にはおすすめです。この保険は言ってしまえば、保険会社が加入者から受け取った保険料から自分達の利益などを差し引き、残りで外国債を代行購入して運用していくという商品ですが、代行ならではの手数料や制約がやはり重いからです。


どんな保険か?

それではどんな保険かを見ていきます。
なお、ここでは以後、TTM(基準レート)
「1ドル=100円」
で常時推移したと仮定します。


◆加入時

・どの外貨 (米ドル、豪ドル)で運用するか?
・一時払い保険料をいくらにするか?

を選択します。ここでは60歳男性が運用通貨は米ドル、一時払い保険料
(=基本保険金額
10万ドルで加入したとします。
加入時には告知が必要ですが、職業などの簡単な内容だけで加入できるようです。
払った保険料は一般の生命保険料控除の対象となるため、他の保険の加入状況次第では節税になります。

一時払い保険料は円またはドルで払います。
ここでは円入金特約を付加し円で払ったとします。為替手数料が1ドルあたり50銭かかるため、一時払い保険料10万ドルを払うためには1,005万円かかります。
更に一時払い保険料10万ドルから契約初期費用という名の初期手数料が3.8%(3800ドル)引かれ、残りが予定利率で運用されます。予定利率は加入するタイミングによって異なります。最新の予定利率は公式サイトに記載ありますが、記事作成時点では3.56%でした。この利率で加入から10年間はずっと運用されます。10年後に予定利率はその時の市場金利に合わせて変更されますが、最低保証利率が0.5%となっているため、それを下回ることはありません。

運用中も保険契約関係費という名の手数料が毎年かかります。
内訳は、
契約の維持管理に必要な費用

予定利率を最低保証するための費用
などです。前者のみ当初10年間は年0.43%と開示されていますが、その他は非開示になっています。



◆解約した場合

この保険は保険期間が終身(一生涯)の終身保険のため、亡くなるか解約するまでは契約が続きます。

既述のとおり一時払い保険料は運用されて徐々に増えていきます。この増えていっている運用資産を積立金といいます。
解約をした場合は解約返戻金を受け取れます。解約返戻金額は積立金に市場価格調整を行った額ですが、具体例がパンフレットに記載がないためわかりません。ただしパンフレットに記載がある市場価格調整率の計算方法を見る限り、加入してからの期間が短ければ短いほど、市場価格調整により差し引かれてしまう金額が大きくなるようになっています。短期間で解約すると大きく元本割れする可能性が高いでしょう。



◆亡くなってしまった場合

死亡保険金を受け取れます。
死亡保険金額は時期により異なります。

加入から5年間は基本保険金額
(=一時払い保険。今回は10万ドル)
か解約返戻金うちのどちらか高いほうの金額です。つまり最低でも一時払い保険料と同額は受け取れるため、ドルで見れば元本割れはしません。ただし加入時よりも円高になっている場合は、円の価値としては元本割れの可能性
(=為替リスク
があります。
なお災害で亡くなってしまった場合は災害死亡保険金という、災害以外で亡くなってしまった場合よりも高額な保険金を受け取れるようになっています。


加入から5年経過以降に亡くなってしまった時に受け取れる死亡保険金額は、上記の災害死亡保険金
(今回は10万ドルを上回る額)
か解約返戻金うちのどちらか高いほうの金額です。
ですのでやはりドルで見れば元本割れはしませんが、加入時よりも円高になっている場合は、円の価値としては元本割れの可能性があります。



まとめ

この保険は多くの銀行で販売されていることから、高額な退職金を受け取った定年退職者をターゲットにしていると思われます。
しかし退職金を運用して増やしたいという目的なのであれば、個人的にはこの保険はおすすめできません。
具体例がパンフレットに記載されていないため比較はできませんでしたが、一般的に保険のほうがやはり手数料が多く不利だからです。
冒頭にも記載しましたが、この難しい保険に加入するくらいなら、自分でネット証券会社などで外国債を購入して運用したりNISAなどに挑戦するほうが個人的にはおすすめです。そのほうが資産が増える期待も大きいと思います。


一時払い終身保険はこちらのページの解説のとおり、相続対策にも利用できる保険です。ですので相続対策目的であれば、この保険も人によっては検討価値があると思います。けれど個人的には、相続対策で一時払い終身保険を利用するなら為替リスクのないこちらのページに記載の円建の保険で十分だと思います。
それに相続対策は誰でも必要ではありません。むしろ必要なのはごく一部の高額な資産がある方などだけです。

銀行員の勧めに乗って安易に加入しないよう注意してください。

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