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第一生命 かんたん告知 認知症保険 評価

記事作成日:2018.11.29

評価データ

評価
リンク 発売告知(2018年11月)


先に結論ですが・・・

かんたん告知 認知症保険
は、2018年12月に新発売される保険です。

どんな保険なのかの解説は後ほどにして結論を先に記載すると、と評価付けはしましたが、他のいくつかの会社から近年発売されている認知症に特化した保険と比較すると、この保険はシンプルでわかりやすく保険としての加入価値もまだある優良保険だと思います。

ですが、私なら絶対に加入はしませんし、加入をオススメすることもない保険であることには変わりないため、厳しいようですがと評価しました。
理由は終身医療保険がおすすめできない理由と同じです。
老後は様々なリスクがあります。



長期間入院して多額の入院費用がかかるかもしれない。

長生きにより多額の生活費がかかるかもしれない。(=長生きリスク)

認知症により介護が必要になってしまい多額の介護費用がかかるかもしれない。



このような様々な老後のリスクに柔軟に対応できるのはお金(貯蓄)です。
保険ではありません

ですので私の持論ですが、この認知症保険や終身医療保険に加入して毎月保険料を払っていき、老後の介護費や医療費に備えようとするくらいなら、その分の保険料を老後のための貯蓄に充てるほうがよいと思います。

具体的な貯蓄手段は、60歳未満の方でしたらiDeCo、60歳以上の方でしたらつみたてNISA個人年金保険がおすすめです。詳しくは下記の参考リンクを読んでもらえたらと思います。


◆参考リンク

iDeCo(個人型確定拠出年金)
つみたてNISA
個人年金保険
老後に向けての貯蓄方法と保険選び



どんな保険か?

下記の参考プランを基に見ていきます。



◆参考プラン
契約者・被保険者60歳女性
保険期間終身(一生涯)
保険料払込期間:終身
認知症保険金300万円
月払保険料5,877円



これは60歳女性が加入し、毎月保険料5,877円を一生涯払っていくプランです。
解約返戻金が無いという意味の無解約返戻金タイプ
(この保険では無解約返還金と呼んでいる)
のため、完全掛け捨てです。
加入後、下記①②の両方に該当してしまった場合、認知症保険金として300万円を受け取れます。保険金を受け取ると保険契約が消滅します。


①認知症と診断された
②公的介護保険制度において要介護1以上と認定され有効期間中である



「かんたん告知」
という名の通り加入時の告知審査が緩やかになっており、過去に大きな病気をされていたり持病の薬を常用されている方であっても、認知症に関連する持病がないなどの条件さえ満たせば加入できるようになっています。
そのかわり、加入してから2年以内に保険金を受け取れる要件に該当してしまった場合は、保険金300万円は受け取れません。
自分がそれまでに払った保険料累計額が戻ってくるだけです。
加入審査を緩くしている分、加入後2年以内に保険金支払い要件に該当しても高額な保険金を支払わないようにすることで、保険会社がリスクを抑えているわけです。

また、加入者特典として、例えば遠方に住んでいる高齢の親に連絡が取れなくなってしまった時などに、警備会社(ALSOK)に親の自宅の様子を確認してもらえる権利が1年に1回付与されます。
これは画期的な取り組みだなあと素直に思います。かなりコストはかかりそうですが・・・。



保険の概要は以上です。
かなりシンプルな保険だと思います。
言葉は悪いですが、認知症になってしまって保険金を受け取るか、認知症になることなく保険料全額が掛け捨てになるかの二者択一です。

今回の参考プランの場合、80歳までに払い込む保険料は約141万円、90歳までだと約212万円、100歳までだと約282万円。かなりの大金です。
ただどのタイミングで要件に該当してしまっても、保険金300万円を受け取れるのですから、損得だけでいえば得になります。
他社の認知症保険は、もっと若くして要件に該当しても得にすらならないものもありますので、それと比べれば優良保険だと思います。


けれどやはりこれだけの保険料は高いと思います。
そもそも認知症で要介護状態となってしまう方は、要介護者全体の4分の1程度ですから、


理由を問わず、要介護1以上となってしまった場合に保険金を受け取れる介護保険


と比べると、保険会社が保険金を支払わなければいけなくなるケースも4分の1程度しかないはずです。
それを考慮すると、やはりこの保険料はかなり割高だと思います。
これだけ払うなら、私だったら残り4分の3の要介護状態となってしまう要因にも備えるべく、やはり貯蓄に充てていきたいですね。


以上、よかったら参考にしてもらえればと思います。

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