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コープ共済 ぜんそくや高血圧などの条件付加入制度について

記事更新日:2018.6.30

条件付加入制度とは?

定期保険医療保険は一般的に、加入時に自分の健康状態を保険会社に開示する必要があります。このことを告知といいます。

そして告知の結果、過去に大きな病気をされたことがあったり持病の薬などを常用している場合は、健常者向けの保険にはほとんどの場合は加入できません。
そのような方でも加入可能な引受基準緩和型(限定告知型)無選択型の保険も現在は数多く販売されていますが、それらは健常者向けと比較して一般的に保険料が大きく割高です。

ですが健康診断や人間ドックの精度が高くなってきていることもあり
「健康診断結果は全て異常なし」
という方は少なくなってきています。何かしら異常を指摘されていたり要経過観察となっている方が増えています。

では
「少しでも異常を指摘されていると健常者向けの保険には加入不可なのか?」
というと、そうではありません。
風邪などの軽度な疾病であれば通常は加入できますし、
部位不担保(ぶいふたんぽ)
という
異常を指摘されていたことが原因で入院した時は給付金を支払いません
といった条件付で、健常者向けの保険に加入できることもあります。

このコープ共済の条件付加入制度も部位不担保に近いです。
このページではこの制度について詳しく見ていきます。


条件付加入制度が設定されているコース

この制度が設定されているのは下の表のとおり、加入時の審査タイプが告知型となっている健常者向けのコースです。保険料が割安な健常者向けのコースに条件付とはいえ加入できることに意義があると思います。


コース名 加入時の審査タイプ 条件付加入制度の有無
子供向け
医療保険
たすけあい
ジュニア20コース
J1000円コース 告知型
(健常者向け)
あり
J2000円コース なし
J1900円コース 引受基準緩和型 なし
大人向け
医療保険
たすけあい
医療コース
V2000円コース
V4000円コース
告知型
(健常者向け)
あり
V1000円コース 引受基準緩和型 なし
たすけあい
女性コース
L2000円コース
L3000円コース
L4000円コース
告知型
(健常者向け)
あり
たすけあい
ベーシックコース
R3000円コース
R4000円コース
定期保険あいぷらす 告知型
(健常者向け)
あり


たすけあい ジュニア20コース 条件付加入制度の詳細

ジュニア20コースの中でも、掛金が1番安いJ1000円コースにのみ条件付加入制度の設定があります。月額2,000円のJ2000円コースには設定がありません。そこは共済側がリスクを考慮して掛金の安価なコースにのみ設定したのだと思います。
ただ私はこどもの医療保険とガン保険でも記載していますが、子供は医療費助成制度
(中学校卒業まで医療費を無料にするなど)
が充実してきていることもあり、そもそも保険の必要性は低いため、加入するにしても安価なものにお守り程度に加入するのがよいと考えています。ですのでJ1000円コースで十分だと思います。


部位不担保の具体的な内容

詳細告知書 兼 条件付加入同意書の4~12ページによると、

ア、扁桃およびアデノイドの慢性疾患/中耳炎
イ、そけいヘルニア
ウ、停留精巣<睾丸>
エ、斜視
オ、口唇裂/口蓋裂
カ、心理的発達の障がい
キ、多動性障がい

に該当する場合は、加入はできるものの申込日から3年間の免責期間が設けられています。
また

(1)ぜんそくにより過去2年以内に入院や手術をされている
(2)ぜんそくにより入院や手術を医師から推奨されている

に該当する場合も、加入はできるものの申込日から5年間の免責期間が設けられています。そして免責期間中に該当する傷病が原因で入院や手術をした場合は給付対象外となるようです。逆にいえば免責期間経過後であれば、これらの疾病により入院をされたりした場合でも給付金を受け取れるようになります。

私も小さい頃は小児ぜんそく持ち(現在は完治)だったため、なかなか健常者向けの医療保険への加入は難しかったと思います。そのような場合でも条件付きとはいえ、健常者向けのコースに加入できるようになっているということです。
親としてはやはり我が子を
「健常者向けのコースに加入させてあげたい」
と思う方が多いと思いますので、このような制度はとても意味が大きいと思います。

※なお都道府県民共済にも、ぜんそくについては同様の制度があります。詳細は都道府県民共済こども型の評価ページを参照願います。



J1000円コースの満期を迎えた場合

条件付加入制度の適用を受けてJ1000円コースに加入していた場合も、適用を受けずに加入していた時と同様に、成人の健常者向けのプランであるV2000円コースやL2000円コースに告知なしで自動移行可能とのことです。

公式サイトの2016年の改定のとおり、J1000円コースから自動移行できるのは引受基準緩和型であるV1000円コースのみとなり、告知型のV2000円コースやL2000円コースに変更する際には告知が必要になりました。



たすけあい 大人向けプラン&定期保険あいぷらす 条件付加入制度の詳細

たすけあい 大人向けの各コース及び定期保険あいぷらすに条件付加入制度で加入可能なのは、高血圧症、脂肪肝、子宮筋腫、痔、帝王切開、視力障害が対象です。


高血圧症

高血圧症は脳卒中などの重大な病気に罹患しやすくなるため、一般的には健常者向けの医療保険や定期保険への加入は難しいのですが、
詳細告知書 兼 条件付加入同意書の13ページによると

・申込日において満30歳以上である
・過去5年以内に高血圧症による入院がない

などを満たせば加入できるようです。
加入できた場合、加入から1年以内に入院したり亡くなったりされた場合は、

「申込日以前に発病した病気を原因とする申込日から1年以内の共済事由については、共済金を削減してお支払いします。」

と記載があるため、給付金や保険金が減額される可能性がありそうです。
逆に言えば、もしも高血圧症が原因で入院したり亡くなってしまったとしても、加入から1年経過して以降であれば減額されることはないということです。



脂肪肝

脂肪肝は肝臓に一定以上の脂肪化がみられる状態です。大量のアルコールを飲む人に多い病気でしたが、近年は肥満(メタボ)が原因の非アルコール性脂肪肝の方が増えてきています。悪化すると肝炎や肝臓がんに繋がることもあるため一般的には健常者向けの医療保険や定期保険への加入は難しいのですが、
詳細告知書 兼 条件付加入同意書の14ページによると

・申込日において満30歳以上である
・過去5年以内に脂肪肝による入院がない
アルコール性脂肪肝ではない

などを満たせば加入できるようです。
加入できた場合は高血圧症と同様、加入から1年以内に入院したりした場合は給付金が減額される可能性がありそうですが、加入から1年経過して以降であれば減額されることはないでしょう。



子宮筋腫視力障害

詳細告知書 兼 条件付加入同意書の15ページによると、これらの疾病と診断されている方でも加入はできるものの、申込日から3年間の免責期間が設けられます。そして免責期間中にこれらの疾病が原因で入院や手術をされた場合は給付金を受け取れないようです。

※あいぷらす加入者が亡くなってしまった時に受け取れる死亡保険金は、免責対象外のようです。
(免責期間中であっても受け取れる)



帝王切開

こちらのページで詳しく記載していますので、よかったら参照してもらえればと思います。


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