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トンチン型個人年金保険ランキングと解説

記事作成日:2019.4.14

このページの内容



評価ランキング




トンチン型個人年金保険とは?

※この保険は保険会社によって長寿生存保険長寿支援保険低解約返戻金型個人年金保険など呼び名が異なりますが、このページでは以後
トンチン型個人年金保険
と記載します。



さて、このページではトンチン型個人年金保険について見ていくよ。
ん、なんだって?トンチンカン?
言うと思ったわ・・・。
トンチン型だよ。
イタリアのトンティという昔の銀行家が発明したものらしい。
イタリアのトッティ??
ああ、トッティは個人的にかなりファンだったなあ。
最後Jリーグに来るかもっていう話もあったから、実現しなくて残念だった・・・。


じゃなくて、トンティだよ。

トンチン型年金は簡単に言ってしまうと、言葉は悪いけど、比較的若くして亡くなってしまった場合は大きく損になる・・・。
その代わり長生きした場合は大きく得になりやすい・・・。

という仕組みの年金なんだ。
なんか難しそうだなあ。
いや、別になんてことはない。
20歳になったら日本国民が全員加入する国民年金も、いわばトンチン型年金の一種だ。

国民年金は、20歳から60歳になるまでの40年間、毎月保険料を払う。保険料は近年は月額16,500円くらいなので、40年間で払う総額は800万円弱くらい。
そして65歳からは月額約65,000円の年金を一生涯受け取り続けることができる。90歳まで受け取ったとしたら受取総額は約1,950万円にもなる。
800万円払って1,950万円も受け取ったらスーパー大得だね!
そうだね。
けど例えば、国民年金保険料を20歳から59歳まで納め続けてきた自営業の男性が、59歳で急死してしまった場合。
遺族(妻)が受け取れるのは多くても300万円くらいだ。
寡婦年金を受け取れた場合)
なるほど。800万円近くも払って300万円しか受け取れなかったら大損だね。大損してしまう人がいるから、大得になる人も存在できるってことか。
そうだね。
理想をいえば全員が得になる制度があればいいけど、そんな制度を作ろうとしたら保険料が恐らく大幅に高くなってしまう。なのでトンチン型の国民年金に対しては批判も多いけど、まあ仕方ないのかなとも思うかな・・・。

では国民年金ではなく、生命保険会社が販売しているトンチン型個人年金保険について、詳しく見ていくよ。


トンチン型個人年金保険の詳細な仕組み

下記の某社のトンチン型個人年金保険の参考プランをもとに詳しく見ていくよ。



参考プラン
加入年齢:50歳男性のAさん
月払保険料:3万円
保険料払込期間:70歳まで
年金支払開始年齢:70歳
年金額:77万円
年金種類10年確定年金

これはAさんが加入し、毎月保険料を3万円ずつ70歳まで払っていくプランだね。
そうだね。
通常の個人年金保険と同様、加入時の審査は全くない or あっても緩いので、一般的には職業や健康状態にかかわらず誰でも加入できる。
また、一定の条件を満たせば個人年金保険料控除の対象になり節税可能な点も、通常の個人年金保険と同じだ。
ふむふむ。で、今回は

年金支払開始年齢:70歳
年金額:77万円
年金種類10年確定年金

となっているから、70歳になったら毎年77万円の年金を10年間受け取れるんだよね?
そうだね。
確定年金なので、Aさんがもしもその10年間のうちに亡くなってしまった場合は、遺族が残りを受け取れる。
ん?
ここまで見る限り、普通の個人年金保険と何も違いないんじゃ?
そうだね。違うのは
①保険料払込期間中に亡くなってしまった時

②保険料払込期間中に解約をした時
なんだ。

今回のAさんは保険料を50歳から70歳まで払っていくプランだった。
ところが例えばAさんがもしも65歳で亡くなってしまったり解約をしたらどうなるか?
えーと、たしか通常の個人年金保険は、①の時はそれまでに払い込んだ保険料相当額の死亡給付金を遺族が受け取れるんだったよね?
65歳までに払い込んだ保険料は

月払保険料3万円×15年間=540万円

だから、約540万円の死亡給付金を受け取れると。
そうだね。
ところがこのトンチン型の場合は、それまでに払い込んだ保険料相当額の70%程度
(今回の例なら378万円)
の死亡給付金しか受け取れないんだ。


Aさんがもしも65歳で亡くなってしまった場合
通常型 トンチン型
それまでに払った
保険料総額 α
540万円
受け取れる
死亡給付金 β
540万円 378万円
差引
β-α
0万円
損はしない
-162万円
大損する


なるほど、この違いは大きいね。
②保険料払込期間中に解約をした時
は?
たしか通常の個人年金保険の場合は解約返戻金を受け取れるんだよね?
そうだね。
トンチン型の場合も解約返戻金を受け取れる。けれど解約返戻金の金額が全く違う

今回の例のように加入から15年後に解約した場合、通常の個人年金保険は

解約返戻金の額 > それまでに払った保険料総額

となるケースが多い。
加入してから数年以内に解約すると

解約返戻金の額 < それまでに払った保険料総額

となってしまい損をしてしまうことのほうが多いかな。

けれどトンチン型の場合は常に

解約返戻金の額 < それまでに払った保険料総額

一般的には、最大でもそれまでに払った保険料総額の70%程度
(今回の例なら378万円)
しか受け取れないんだ。なので整理すると下の表のようになる。


Aさんがもしも65歳で解約した場合
通常型 トンチン型
それ迄に払った
保険料総額 α
540万円
受け取れる
解約返戻金 β
540万円 378万円
差引
β-α
0円
得になる
ケースが多い
-162万円

大損する


なるほど、この2つのデメリットは大きいね。
けどその分メリットもあるんでしょ?
そうだね。
同じ保険会社がトンチン型と通常型の2種類の個人年金保険を販売している場合、保険料や契約年齢などの条件が同じであれば
トンチン型のほうが受け取れる年金額が多くなる。
例えば下の表のような感じだ。


Aさんが70歳から10年間、年金を受け取った時
同じ保険会社が2種類を販売している時)
通常型 トンチン型
70歳迄に払った
保険料総額 α
720万円
毎年受け取れる
年金 β
74万円 77万円
受け取れる
年金総額
(β×10年分)
740万円 770万円
差引
β×10年分-α
20万円 50万円


なるほど、トンチン型はまさに

比較的若くして亡くなってしまった場合は通常型より損になる・・・。
その代わり長生きした場合は通常型より得になる・・・。

という保険だね。
で、このトンチン型はおすすめなのかな?


トンチン型個人年金保険は検討価値があるか?

個人的にはトンチン型はおすすめできません
理由は失礼ながら、現状発売されているトンチン型はどの会社も
トンチン型のわりには受け取れる年金額が少ないから
です。

さきほどから
「同じ保険会社が」
とわざわざ強調していたのは、違う保険会社の商品だと下の表のようになることがあるからなんだ。


Y社の
通常型
Z社の
通常型
Z社の
トンチン型
年金額 80万円 74万円 77万円


ん?Y社は通常型なのに、Z社のトンチン型よりも上?
そうだね。実際にこの現象が起きている。

例えば通常の個人年金保険評価ランキング上位のJA共済の個人年金保険で同じような条件でプランを組むと、トンチン型の各商品の年金額と同等以上(※)になる。
それだったら早期に亡くなってしまった時のデメリットがない分、通常の個人年金保険のほうがよいと思う。


※JA共済の個人年金保険は予定利率変動型のため国債の長期金利等によって予定利率や年金額も変わってきますが、予定利率が常時最低利率(0.75%)で推移してしまった場合でおおよそ同等です。
つまり悪くてもトンチン型の各商品と同等になるということです。
実際には長期金利がマイナス金利となった2016年以降も、予定利率は1.4%以上という最低利率よりもかなり高い利率で推移していることから、トンチン型の各商品よりも有利になる可能性が高いと思います。

なるほど。
デメリットが大きいのに、メリットである年金が少ないんだったら、たしかに魅力ないね。
ハイリスク・ローリターンだもんねそれじゃあ。
そうだね。
なので厳しいようだけど、現在発売中のトンチン型の商品はすべてと評価しました。

ただトンチン型の仕組み自体は合う人には合うと思うので、今後もしも通常の個人年金保険評価ランキング上位の保険よりも遥かに高い年金を受け取れるトンチン型の商品が発売されたら、検討する価値が出てくるかもしれない。

なお老後に向けての貯蓄手段であれば、iDeCoNISAもおすすめです。特に60歳未満の方は、税制面が圧倒的に有利なためiDeCoを強くおすすめしたい。詳しくは下記の参考リンクを読んでもらえたらと思います。


◆参考リンク

iDeCo(個人型確定拠出年金)
NISA
老後の貯蓄方法と保険選び

なるほど。
トンチン型個人年金保険については以上です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。

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