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老後はがん保険だけで。医療保険は不要。

記事更新日:2018.7.5

共済の医療保険は60歳以降の保障が徐々に薄くなっていく

前回までで医療保険は加入するにしても、
老後になるまでの若い時期だけをカバーする安価で良質な保険に加入する
ことをおすすめしてきました。
そして、その安価で良質な保険として共済系の保険
都道府県民共済コープ共済など)
を個人的にはおすすめしてきました。

さて、これらの共済の保険は保険間がまっている定期医療保険
(定期タイプの医療保険)
なので、終身医療保険のように同じ保障内容が一生涯継続しません。下記の通りどの共済も60歳や65歳以降に保障が薄くなっていきます。

※終身医療保険は加入NG保険で記載のとおり推奨できません。


都道府県民共済 入院保障2型
60歳時に保障が薄くなる。
<例>
入院給付金が60歳までは1日1万円出るが、60~65歳は1日7,500円しか出なくなる。
65歳以降は熟年入院型に移行可能だが、更に保障が薄くなっていく。
コープ共済 たすけあい
65歳時に別プラン(プラチナ85)などに移行可能だが、保障が大幅に薄くなる。
全労済 医療安心タイプ
60歳時に移行タイプに移行となり、保障が大幅に薄くなる。


保障が薄くなったらどうするか?

では保障が薄くなったらどうするか?
結論から言ってしまうと解約するのがよいと思います。というより、それまでに解約できるように貯蓄をすべきだと思います。

30歳の方が入院日額1万円の終身医療保険に加入すると、保険料を60歳までに払いきってしまう場合で、月払保険料は4~5,000円程度もします。
けれど都道府県民共済の入院保障2型であれば、同じ入院日額1万円で月払保険料は実質1,400円程度です。

その差は毎月約3,000円です。
この毎月3,000円を、30歳から60歳までiDeCoNISAで積立貯蓄してみます。すると年利約5%で運用できたとして、60歳時点では約250万円も貯蓄ができます。

250万円あれば、その後の医療費は十分にカバーできるはずです。これで晴れて堂々と共済を解約できると思います。250万円をその後も年利5%で運用できれば70歳時点では400万円を超えます。年利5%で運用できる確約はもちろんありませんが、iDeCoやNISAでこれだけの長期間積立運用すれば、5%は難しい数字ではありません。

一方の終身医療保険に加入していた場合は、60歳になった時に
「その後に入院した時も1日1万円を受け取れる」
という権利は残りますが、250万円の貯蓄はできません。
この権利と250万円の貯蓄、60歳時点でどちらがあったほうが嬉しいでしょうか?私はもちろん250万円です。


がん治療時は高齢者であっても高額になりやすいため、がん保険はあったほうがよいかと。

各種保険のかんたんな解説と評価で記載のとおり、ガン保険のほうが医療保険よりも費用対効果が高く、価値の高い保険だと思っています。そのため、医療保険よりもガン保険を優先的に検討することを推奨しています。

ではこのガン保険も医療保険同様、若い間だけをカバーする保険に加入し60歳くらいまでに解約したほうがよいか?
私はNOです。あくまで個人的にですが、ガン保険は保険料が途中で上がらず保障も一生涯続く終身がん保険のほうがおすすめです。
医療費の自己負担割合は原則


69歳以下:3割
70~74歳:2割
75歳以上:1割


となっています。
高齢者の医療費は、かつては無料だったこともあるのと比較すると現在は負担がだいぶ増加していますが、それでも現役世代の3割と比較すれば負担が抑えられています。それに健康保険は最強の医療保険で記載の通り、高額療養費制度もありますので、通常の治療(健康保険が使える治療)を受ける限りはそれほど医療費が高額になることはありません。

しかし、がんの治療の場合は話が変わってきます。がんの治療の場合は下記を受けることにより、70歳以上であっても自己負担額が何百万円という高額になってしまう可能性があります。


・重粒子線治療などの高額な先進医療を受けた場合
・自由診療(厚生労働省が認可していない抗がん剤を使用するなど)を受けた場合


そこで結論ですが
高齢者もがん保険だけはあったほうがよい(医療保険は不要)
と個人的には考えています。


◆参考リンク

選び方(保険種類別) > がん保険評価ランキング
コラム > 先進医療特約は終身がん保険につけるべき


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