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前立腺がん対策1 予防は難しいが早期発見は十分可能

記事作成日:2016.6.25

前立腺がんは患者数が近年急上昇中のガン

※本ページは日本がん治療学会の前立腺がん診療ガイドラインなどを参考に作成しています。


次は前立腺がん。2014年の統計では、男性が6番目に亡くなってしまった方が多いのがこのガンなんだ。
ん?男性がってことは女性はいないの?というか前立腺ってなに??
前立腺は精液の元になる前立腺液をつくる、男性のみに存在する生殖器なんだ。下のように尿道を囲むようになっている。
なるほど。で、近年急上昇中ってあるけど・・・
そうなんだ。こんな感じで増えていて、2025年頃には罹患数
(りかんすう。新たにガンと診断される数。)
が1番多くなる見込みらしい。


1980年 1990年 2000年 2010年 2020年(予測) 2025年(予測)
罹患数 5,000 10,000 20,000 80,000 100,000 120,000
がん部位別の
罹患数の順位
6 6 5 4 2 1


うわ、本当にすごい数で増えているね・・・。なんでなの?
後ほどまた詳しく書きたいと思うけど、

・食生活の欧米化
・高齢者の増加
・前立腺がん検診の精度の上昇

などが要因と言われているようなんだ。
そうなんだ・・・。うーん、怖いなあ。
そうだね。
けれどそんなに暗くならなくて大丈夫。前立腺がんはガンの中ではとても治りやすい部類だし、早期発見もトップクラスにできるほうなんだ。


予防
あまりできない
早期発見の可否
可能
早期発見時の5年生存率(5年相対生存率)
1期の早期がんだけでなく、2~3期の進行がんであってもほぼ100%


おお~。3期でも100%って、めちゃめちゃいいじゃん!
そうだね。
5年相対生存率100%ということは、前立腺がんの人とそうでない人が同じ生存率ということ。例えば、80歳の健常者と、80歳の3期の前立腺がん患者では、5年後の生存率が同じということになる。
うん、よくわからないけど、まあいいや。とにかく治りやすいってことだね!
・・・そうだね。
予防はあまりできないので、罹患者はどうしてもたくさん出てきてしまう。けれど定期的に検診などを受けていれば、十分完治できる時期に発見できるケースがほとんどだと思う。

ということで、予防方法と早期発見方法を詳しくみていくよ。


前立腺がんの原因と予防

がんの中には、胃がん編のピロリ菌や肝臓がん編の肝炎ウイルスのように、原因がほぼ特定されているものもあるけれど、前立腺がんの原因はまだよく解明されていないようなんだ。けれど

・動物性脂肪の多量摂取
・高齢
・遺伝

は、可能性が高いとされている。
高齢や遺伝は予防できるものではないので、現在できる予防は食生活の改善しかないのかなと思う。
なるほど。胃がん予防のピロリ菌除菌のような、決定的な予防策がないのは残念だなあ。
そうだね。
けれど、実はアメリカ人男性が1番なってしまうガンが前立腺がんで、日本人男性の約10倍。そしてアメリカに在住している日本人は、アメリカ人と日本人の中間くらいの罹患率らしい。ということは人種の問題ではなく、食生活が発生率を高めている可能性がとても高いと思う。なので普段から欧米食を食べる機会が多いかなと思う方は、少し和食の割合を増やすといいかもしれない。
なるほど。


前立腺がんの早期発見方法

前立腺がんを見つけるために検診や人間ドックで普及しているのがPSA検査。これは
「安い・簡単・見逃しが少ない」
という牛丼屋みたいな検査だ。この三拍子が揃っていることはほんとに素晴らしいと思う。
たしかに、大腸がん編の大腸内視鏡検査とか、すい臓がん編のMRCP検査とか、ほんと大変そうだったもんね・・・。これはどういう検査なの?
ひとことでいってしまえば血液検査だ。前立腺がんや前立腺肥大症になると、血液中のPSAというたんぱく質が増加する。それを利用して、採血した血液中のPSA量を調べて、前立腺がんの可能性が高いか低いかを判定する検査なんだ。
なるほど。うまくできているなあ。
そうだね。
血液検査なので簡単だし、費用も2,000~3,000円程度と安い。けど何より素晴らしいのは、早期でも見つけられるし見逃しがとても少ないことだと思う。それについて次のぺージで詳しく。

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