学資保険の選び方のポイント
記事更新日:2017.11.28
ポイント1 加入は余裕のある範囲で
受取総額とかはいくらに設定するのがいいの? | |
これは本当に個人の予算や価値観次第でいいと思う。 学資保険は加入価値の高い保険だとは思うけど、各種保険のかんたんな解説と評価のページでも取り上げているように最重要ランクの保険ではない。いざとなれば奨学金制度を利用することもできるしね。 なのでもっと重要ながん保険や収入保障保険に優先的に加入し、学資保険は余裕がある範囲で加入するとよいと思う。経済的に保険料の支払が途中でできなくなってしまうと元本割れする可能性もあるので、くれぐれも無理なプランは組まないように注意してほしい。 |
|
なるほど。そういえば先生は学資保険って加入しているの? | |
ああ、長女が生まれた時(2009年)にソニー生命の学資保険に加入したよ。受取総額は240万円だったかな。 | |
へえ。なんでその240万円にしたの? | |
このプランだと保険料が月あたり1万円くらいなんだけど、それくらいなら無理なく払っていけるかなと思ったんだ。児童手当 (現在の月額支給額は1万円~1万5千円) の範囲で払っていけるからね。 ただ児童手当は中学校卒業(15歳)までなので、18歳まで保険料を払う保険に加入すると、最後の3年間は自力で毎月1万円払っていかないといけない。それが不安な場合は受取総額がもう少し低めのプランにしておくとよいと思う。 |
|
なるほど。 |
ポイント2 契約者を妻にしたほうが保険料は安くなりやすいが・・・
学資保険は通常は親が契約者になる。では夫と妻のどちらが契約者になるのがよいのか?男性(夫)より女性(妻)のほうが同じ年齢であれば保険料が安くなるケースが多いので、単純にどちらが得かといえば女性(妻)のほうが得になることが多い。 | |
じゃあ得になるほうを選べばいいの? | |
これも個々の環境や価値観次第かな。妻が契約者になっていた場合は、もし夫が亡くなってしまったとしても以後の保険料の支払が免除にならないということだ。仮に月払保険料1万円のものに加入していた場合は、以後も保険料払込満了までずっと毎月1万円を払っていく必要がある。それが厳しそうだなという場合は、やはり夫が契約者になっておいたほうがよいと思う。 | |
なるほど。ちなみに先生が加入した保険の契約者は? | |
私にした。妻は専業主婦だからやはり私が亡くなってしまった時に支払が免除になるほうがいいかなって。もちろん夫の死亡保障が他に十分あるようだったら妻を契約者にしてもよいと思う。 | |
なるほど。 |
ポイント3 月払よりも年払を推奨
これは学資保険に限ったことではないけれど、貯蓄重視の保険は月払 (保険料を毎月払う) よりも年払 (1年に1回まとめて払う) を推奨したい。例えばJA共済とソニー生命の某プランを年払で試算してみたところ下記のとおり割引になっていた。 |
JA共済 | ソニー生命 | |||
月払 | 年払 | 月払 | 年払 | |
月払保険料 | 11,528円 | 10,490円 | ||
年払保険料 | 132,560円 | 124,935円 | ||
1年間に払う保険料 | 138,330円 | 132,560円 | 125,880円 | 124,935円 |
割引額 | - | 5,770円 | - | 945円 |
割引率 | - | 4.2% | - | 0.8% |
おお~、JA共済は割引率が高いね! | |
そうだね。私も調べてみて自分で驚いたよ。このように会社によって割引率には差があるけど、年払のほうが得なことは間違いないので、できるだけ年払でプランを作成するとよいと思う。 | |
なるほど。 | |
次のページでは学資保険の選び方の結論を見ていくよ。 |