個人型確定拠出年金が向いている方は?

記事作成日:2016.9.14

個人型確定拠出年金を検討したほうがよいのはごく少数?

個人型確定拠出年金に加入できる方
のとおり、2017年1月から個人型確定拠出年金に加入できる方がとても多くなる。
えーと、2016年までは加入できなかった専業主婦公務員も加入できるようになるんだったよね?
そうだね。
けれど個人型確定拠出年金は誰にでも向いている制度ではない。それをこのページでは見ていきたいと思う。
ふむふむ。で、どんな人が加入した方がよいの?
個人的には下の表のような感じかなあ。


2017年1月以降に
個人型確定拠出年金に加入できる方
個人型確定拠出年金への加入を
検討したほうがよいか?
個人事業者 積極的な検討は不要
専業主婦 検討は不要
企業年金(※)のない会社員 積極的に検討すべき
企業年金(※)のある会社員 積極的な検討は不要
公務員 積極的な検討は不要

※ 厚生年金基金、確定給付企業年金、企業型確定拠出年金など


ん?検討すべきは「企業年金のない会社員」だけ?なんでなの?


個人事業者は個人型確定拠出年金より「付加年金&小規模企業共済」を優先することを推奨

個人事業者が強制加入となっているのは国民年金のみ。国民年金からは65歳になると老齢基礎年金を受け取れるようになるけど、その額は月額65,000円程度なので、老後の生活費としては不十分だと思う。
だったら個人型確定拠出年金で不足分をカバーしたほうがいいんじゃ?
そうだね。けれど個人事業者の場合、老後資金を貯金できる制度は個人型確定拠出年金だけでなく、下記のように色々あるんだ。


国民年金の付加年金
小規模企業共済
個人型確定拠出年金
国民年金基金


そして私は、付加年金小規模企業共済を優先することを推奨している。この2つだけでも掛金は最高で月額70,400円まで掛けられる。これだけ掛ければ老後資金は十分カバーできるケースがほとんどだと思う。
なるほど。つまり個人型確定拠出年金まで出番が回ってこないということか。
そうだね。
老後に向けての貯蓄方法と保険選びのコーナー
で、付加年金と小規模企業共済に加入したモデルケースを取り上げているので、よかったら参照してもらえればと思う。
個人型確定拠出年金は、付加年金と小規模企業共済に最高額の掛金を払いつつ、
「老後の余裕はもっとほしいし、掛金ももっと払う余裕がある」
という場合に、はじめて検討するのがよいのでは?と思う。
なるほど。


専業主婦の方には個人型確定拠出年金は推奨できません

個人型確定拠出年金による年収別の節税額
のとおり、個人型確定拠出年金は掛金に応じて所得税と住民税が節税になる(安くなる)。
それはすごいメリットだったよね!
そうだね。ところが専業主婦(年収103万円以内のパートを含む)の方の場合は、そもそも所得税が0円、住民税もほとんどのケースでは0円なので、節税のメリットがないことになってしまう。
うーん、そうなると魅力が激減だなあ。
だよね。なので専業主婦の方で、余裕資金があって何らかの運用をしたいと考えている方は、


・夫名義で個人型確定拠出年金に加入する
NISAに加入する


を個人的には推奨したいと思う。


企業年金のある会社員と公務員は積極的な検討は不要

人によって収入は大きく違うので一概には言えないけれど、企業年金(退職年金)のある会社員と公務員は下の表のように老後に受け取れるものが豊富で、予定額も一般的に大きい。よって個人型確定拠出年金で貯金を作る必要性も低いため積極的な検討は不要だと思う。


企業年金のある会社員
が老後に受け取れるもの
公務員
が老後に受け取れるもの
・老齢基礎年金
・老齢厚生年金
・企業年金(退職年金)
・退職一時金
(勤務先に退職一時金制度がある方のみ)
・老齢基礎年金
・老齢厚生年金
年金払い退職給付(会社員の企業年金に相当)
・退職手当(会社員の退職一時金に相当)


なるほど。老後にばっかりお金があってもしょうがないもんね。
そうだね。なので個人型確定拠出年金は
「老後の余裕をもっとほしい」
という目的の場合に検討するとよいと思う。その目的であれば、

個人型確定拠出年金個人年金保険財形年金貯蓄

の順で節税面が優れていると思うので、この順で検討することを推奨したい。
なるほど。


企業年金のない会社員は積極的な検討を推奨

ということで残ったのが、私も該当している企業年金のない会社員
企業年金のない会社員が老後に誰でも受け取れるのは

・老齢基礎年金
・老齢厚生年金

の2つのみ。
この他に、退職一時金も勤務先に制度があれば受け取れるけれど、企業年金がない時点で大企業ではないはずなので、退職一時金はあっても額はあまり大きくないと思う。
よって、個人型確定拠出年金で老後資金を貯金することを推奨したいと思う。
なるほど。それで先生も個人型確定拠出年金に加入することにしたんだったよね?
そうだね。
老後に向けての貯蓄方法と保険選びのコーナー
のとおり、企業年金のない会社員であっても、共働き(夫婦ともに会社員)であれば積極的に加入しなくても大丈夫だと思うけど、私のように片働き(妻が専業主婦)の場合は特に積極的に加入を検討したほうがよいと思う。
なるほど。
以上、よかったら参考にしてみてください。