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ETFの特徴と活用方法

記事作成日:2019.5.29

このページの内容



ETF(上場投資信託)とは?

このページでは
ETF
について見ていくよ。ETFは
Exchange Traded Fund」
の略で、日本語だと上場投資信託だ。

ちなみに単に「投資信託」と言ったら、一般的には
上場投資信託
を指す。
このページでも以後、単に「投資信託」と書いてあるものは非上場タイプだと読み取ってほしい。
ういす。
てかまた難しそうなのが出てきたな。
上場ってことは株式のページで出てきた上場株式と似たような感じかな?証券取引所に上場しているものはリアルタイムで売買ができる。価格も下のチャート図のような感じで、需要と供給のバランスによってリアルタイムで変動し続けているんだったよね?

そうだね。
ETFもその点については上場株式と同じで、リアルタイムで価格が変動し続けている。日本の証券取引所に上場されているものは国内ETF。海外の証券取引所に上場されているものは海外ETFと呼ばれる。米国の証券取引所に上場されているものなら米国ETFだ。
その他の主な特徴は以下の通り。



①ETFは一般的にパッシブ型

②買付時と売却時の手数料はかかるものが多い

③分配金の自動再投資ができない

④金額指定購入ができない

iDeCo(個人型確定拠出年金)つみたてNISAでは購入不可

⑥運用中の手数料が安い

⑦ベンチマークの指数が多種多様


では順に見ていくよ。



ETFの特徴1 ETFは一般的にパッシブ型

投資信託は

アクティブ型

パッシブ型(=インデックスファンド)

があったけど、ETFというと一般的にはパッシブ型だ。実際、国内ETFは全てパッシブ型。海外ETFもほとんどはパッシブ型なんだ。なのでETFのことを
上場インデックスファンド
と呼ぶこともある。
商品名の中にも
「上場インデックスファンド」
という文言が含まれている銘柄が多いしね。
なるほど。これも投資信託と一緒で、単に
「インデックスファンド」
と言ったら、一般的には
上場インデックスファンド
のことを指すのかな?
そうだね。


投資信託
上場投資信託
※単に「投資信託」と言えばこれを指す
上場投資信託
(ETF)
アクティブ型 パッシブ型
上場インデックスファンド

※単に「インデックスファンド」
と言えばこれを指す
アクティブ型
(超少数)
パッシブ型
上場インデックスファンド

※単に「ETF」と
言えばこれを指す



ETFの特徴2 買付時と売却時の手数料

インデックスファンドは値下げ競争が激化した結果、今やネット証券会社が販売している銘柄は買付手数料無料(ノーロード)、売却手数料も無料が当たり前になってきた。

けれどETFは手数料がかかるケースが多い。例えば海外ETFの場合。ネット証券主要3社
(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)
だと、通常NISA口座とジュニアNISA口座で買付時のみ買付手数料無料。
(手数料相当額がキャッシュバック)
売却時は有料。課税口座では買付時も売却時も有料だ。
有料っていくらくらいするの?
約定代金(購入額や売却額)によって変わってくる料金体系が多いかな。
例えばSBI証券の課税口座で米国ETFを売買する時の手数料は税抜で

約定代金×0.45%
公式サイトの外国株式(米国株式)の記載より

例えば米国ETFの1つである米バンガード社のVOOを5株
(※ETFの単位は「株」です。)
買付するとする。
記事作成時点では1株約260ドルだったので、5株だと1,300ドル


買付手数料
=約定代金×0.45%
=1,300ドル×0.45%
5.85ドル


となる。
5.85ドルっていったら、今なら650円くらいか。1,300ドル(143,000円)買付して手数料650円なら、そこまで大きな額じゃないか。
そうだね。けれどこの手数料は下限と上限が設けられており、下限は5ドル、上限は20ドルだ。VOOは1株260ドルだったけど、もっと安いものもたくさんある。例えば1株100ドルの米国ETFを1株だけ買付しようとすると、


買付手数料
=約定代金×0.45%
=100ドル×0.45%
0.45ドル


下限が5ドルなので、5ドルかかってしまう。
100ドル(11,000円)買付して、5ドル(550円)も手数料を取られるのは割高で痛いね。
そうだね。こういう状況のことを
手数料負けしてしまう
ということもある。なので一般的にETFは高額購入が向いており、少額ずつ購入するのは向いていないんだ。買付手数料無料の通常NISAなら少額購入もできるけどね。
なるほど。



ETFの特徴3 分配金の自動再投資ができない

インデックスファンドは
分配金を出さないタイプ
を推奨していたのを覚えている?。
うん。分配金を出さないタイプでも、実際にはファンドの中に組み込まれている株式から定期的に配当金が出されている。その配当金を投資家に分配金として配布してしまうのではなく、配当金を原資にして株式を追加購入しているっていう話だったよね?
そうだね。つまり分配金を自動で再投資しているわけだ。ETFはこれができないので、分配金が強制的に投資家に配布されてしまう。
じゃあ分配金を再投資したければ、自分で受け取った分配金でそのETFを買い増ししないとダメってことか。メンドイね。
そうだね。それに分配金を受け取ったタイミングで、その約20%(※)の納税義務が発生してしまう。なので再投資できる金額が20%減ってしまう。分配金を出さないインデックスファンドなら納税義務は発生しないので、それと比べると投資効率が悪くなってしまうんだ。


※米国ETFの場合は、米国でまず分配金の10%が税金として源泉徴収され、残った額の約20%が日本で課税されます。その結果、分配金が100出たら手取りは約72です。ただし通常NISA・ジュニアNISA口座の場合、日本では課税されないため、米国での10%のみ引かれます。値上がり益は米国では課税されず、日本では課税口座の場合20%課税、通常NISA・ジュニアNISA口座の場合は非課税です。
なるほど。



ETFの特徴4 金額指定購入ができない

投資信託は
「毎月5,000円分ずつ購入する」
というように、金額指定購入ができた。
けれどETFはこれができないんだ。
なるほど。
ってことは前ページで見たドルコスト平均法ができないってことか。
そうだね。



ETFの特徴5 つみたてNISAとiDeCoでは購入不可

ETFは通常のインデックスファンドと同様、ネット証券会社などで購入できる。
証券会社の口座は

課税口座

非課税口座(NISA、iDeCo)

の2つに大きく分けられる。
課税口座は利益が出たらその一部(20%)を税金として納めなければいけない口座。非課税口座は利益が出ても税金がかからず、まるまる受け取れちゃう口座だ。
えーとたしか、老後に向けての貯蓄目的ならiDeCo(個人型確定拠出年金)、それ以外ならNISAが向いているんだったよね。
ETFはこれらの口座で買えるのかな?
下の表のとおり。


株式インデックスファンド
(株式100%)を購入できる口座
課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座
つみたてNISA口座
iDeCo
債券インデックスファンド
(債券100%)を購入できる口座
課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座
iDeCo
国内債券中心のバランスファンド
(国内債券50%以上)を購入できる口座
課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座
つみたてNISA口座
iDeCo
ETFを購入できる口座
課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座


課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座

の2つだけか。
まあ、つみたてNISAやiDeCoは、
「毎月●●●●円ずつ」
というように積立投資していく口座だから、金額指定購入ができないETFは合わないか。
そうだね。



ETFの特徴6 運用中の手数料が安い

インデックスファンドも手数料の値下げ争いが激化した結果、現在は運用中の手数料がとても安くなった。けれどETFは更に安い。
例えば同じS&P500指数をベンチマークとする銘柄の場合。

インデックスファンドは最も安い銘柄
eMAXIS Slim米国株式 S&P500など)
でも信託報酬が年率0.1%台。信託報酬以外の運用中の手数料も加えた実質コストは年率0.2%以上だ。

一方のETFは、先ほどの米バンガード社のVOOがまさにS&P500をベンチマークとするETFなんだけど、実質コスト(経費率)で年率0.03%だ。
なるほど。それはケタが違うね。けど言っても0.2%くらいしか差はないわけか。この差は大きなメリットと呼べるものなのかな?
これは人それぞれだと思うけど、個人的には
分配金の自動再投資ができないデメリットを埋めるほどのメリットではない
と思う。
なのでこの2つのどちらかを買うとしたら、私だったらインデックスファンドのほうを買うかな。2010年台前半までは、インデックスファンドの信託報酬は最安でも0.5%程度もしていたからETFの優位性が大きかったけど、今となってはね。
なるほどね。
なんかここまで見る限り、ETFって存在意義が何もなさそうか感じがするけど?
そうだね。同じ指数をベンチマークとする場合だと、ETFはインデックスファンドに勝てない。同じ指数ならね・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
ん?



ETFの特徴7 ベンチマークの指数が多種多様。超高運用なものも。

ETFの最大の魅力は、インデックスファンドよりも
ベンチマークの指数が多種多様
なこと。そしてその指数の中には、
超高運用なものがゴロゴロある
んだ。
マジで?詳しく詳しく。
比較しやすいように、すべてバンガード社のETFで比べてみた。


銘柄
(ティッカーシンボル) 
評価 トータルリターン年率 ベンチ
マーク
※ 
実質コスト
(経費率)
5年 10年 15年
VGT 21.9% 17.1% 10.8% M情
全銘柄が
0.1%
以下という
超低コスト
VHT 15.8% 14.8% 10.5% Mヘ
VDC 9.2% 10.4% 9.5% M生
VTI 13.4% 12.1% 7.5% Cト

※M情:MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50トランジション・インデックス
Mヘ:MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックス
M生:MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス
Cト:CRSP USトータル・マーケット・インデックス


ん?
Cト(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)
って、米国株中心のインデックスファンド一覧の中では最も好成績だったベンチマークだよね?
上位3つは過去15年で見るとそれよりも好成績なのか。
そうだね。
Cトも十分優秀なんだけど、1つ弱点があって、暴落に弱いんだ。Cトは全米4,000社以上の株の盛り合わせだからね。

一方、Mヘは、ジョンソンエンドジョンソンなどの医療品メーカーの株ばかりを集めたもの。M生は、洗剤やシャンプーなどを作っているP&G、飲料メーカーのコカ・コーラやペプシなど、生活必需品メーカーばかりの株を集めたもの。不景気になっても医療品や生活必需品は売れ行きが落ちにくいから、この2つの指数は暴落に強いんだ。

下の図を見てほしい。
「MSCI US IMI Consumer~」がM生
「MSCI US Investable ~」はCトと値動きが近い指数だ。
赤マル部分が2008年のリーマンショックの大暴落の時だね。たしかにM生のほうが暴落幅が少ないね。
そうだね。その結果、過去15年(2004~2019)で見ると、暴落に弱いCトは成績が悪くなってしまっているんだ。といっても年率7.5%なら十分すごいけどね。
だよね。てか上位3つの年率10%前後ってのが凄すぎるよね。M情なんて過去5年だと20%だけど?
これはとんでもないよね。トータルリターンは分配金を再投資した時の成績。トータルリターン20%っていうと、元金が4年後には2倍になってしまう超ハイペースだからね。

M情は、APPLE、Microsoft、IntelなどのIT企業ばかりを集めた指数。ちょっとこの5年10年は好調すぎる感じだけど、ITはまだまだ発展していく分野だから、投資してみるのも面白そうだよね。
だね。凄すぎるなETF。これなら自分で再投資するメンドさを考慮しても、投資してみたくなるね。
そうだね。私も実際に通常NISA口座でVHTVDCを購入している。なので興味がある方はNISAコーナーもぜひ読んでみて下さい。

ということで、
「債券、株式、投資信託の基本コーナー」
の連載はここまで。
このコーナーで得た知識で、iDeCoやNISAをうまく活用してもらえれば幸いです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。


◆参考リンク
NISAコーナー
iDeCoコーナー
資産運用方法のまとめ
お疲れさまでした~

直近の更新履歴

2019年
6/15
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。
6/13
メディケア生命の新商品、メディフィットEX おくすりの保険の評価ページを新設。
6/10
三井住友海上あいおい生命の新商品、就業不能保険「くらしの応援ほけん」の評価ページを新設。


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