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株式とは?基本的な仕組みと用語解説

記事作成日:2019.5.16

このページの内容


株式とは?

さて、債券編に続き今日は株(株式)
まずショウ君、株っていうとどういうイメージ?
うーん、やっぱり怖いっていうイメージが強いかなあ。
ギャンブル的というか。
そうだね、私も以前はそうだったなあ。
実際、100万円で買った株が1億円になることもあれば、1万円になってしまうこともある。
怖いよねそれはやっぱり。
そうだね。ということでまずは、

株とは何なのか?
なぜ値動きが激しいのか?

について簡単に。
ところでショウ君のクラスは何人?
30人だよ。
クラスに料理がうまい子はいる?
料理?ああ、鈴木さんがめちゃめちゃうまいよ。
じゃあその鈴木さんが、

「クラスのみんな、レストラン会社を作って店をオープンさせたいから、会社を作る資金として10万円ずつ寄付して!」

って言ってきたらどうする?
え?ただ単に寄付するのはちょっとなあ。そこまで仲良くはないし・・・。
じゃあ更にこう言ってきたらどうする?

「うまくいって利益が出たら、寄付してくれた人に利益を一部還元するから!
お、マジか。鈴木さんの料理なら大繁盛間違いなしだから、それなら寄付してもいいかな。
フフフ、それがなんだ。
会社設立のために資金を集めたい鈴木さんは、株式を30株発行して、1株10万円でクラスの30人全員に買ってもらえばいいんだ。そうすれば300万円の資金を集めることができる。これが資本金だ。

資本金
=株価×発行株式数
=10万円×30株
300万円
なるほど。もしかして株を買った僕は株主になるってことかな?
そういうこと。
そして株主となったショウ君は利益の一部を受け取ることができる。これを配当配当金というんだ。ややこしいけど、保険の配当とは別物なので混同しないでね。

で、例えば鈴木さんのレストランはすぐ人気店となり、1年目から黒字を達成し利益が100万円出たとする。
日本の場合は平均して利益の30%程度が配当に充てられているので、鈴木さんも利益の30%である30万円を配当として株主に還元することにした。
(難しい言い方をすると配当性向30%内部留保率70%)
ふむふむ。
今回は全部で30株発行しているんだよね。ってことは1株あたりの配当は

1株あたりの配当
=30万円÷30株
1万円

僕も1株持ってるから1万円を受け取れるってことか。
そうだね。
しかも配当は1年目だけじゃなく、2年目以降も利益を出し続けてくれる限りずっと受け取れるんだ。鈴木さんのレストラン会社が繁盛して利益が増えていけば、受け取れる配当も年々増えていく。
マジで?最高じゃん。鈴木さんの株を買っといてよかったなあ。
でも今回は成功例だからいいけど、失敗しちゃうこともあるよね?
そしたらどうなるの?
利益が出ていなければ配当は受け取れないことが多いし、赤字経営が続いて結局倒産してしまったら株に投資した10万円が水の泡になってしまうこともある。

なので投資家(株を買う人)からするとハイリスクハイリターン
逆に鈴木さんからすると、事業が失敗しても株主に最初に投資してもらったお金を返す義務はないというメリットがあったわけだ。
なるほどね。
面白いと言えば面白いね。自分が

「この会社は絶対人気出る!」

と思ったら、その会社の株を買って、実際に人気出たら

「ほれ見たことか!」

って感じだね。
そうだね、それが株投資の醍醐味なんだと思う。
私はそんな眼力はないけど、これは人気が出そうだなと思う会社や応援したい会社があったら、その会社の株を買ってみるとよいと思います。


株価が増減する理由

さて、鈴木さんのレストランは順調に利益を伸ばしていき、5年後には1株あたり5万円も配当を受け取れるようになった。
それを見たショウ君の兄がこう言ってきたらどうする?

「ショウ君、その株、10万円で売ってくれない?」
え?やだよ。
この株を持っていれば、1年間で5万円も受け取れるんだよ。
2年で10万円だよ。
これからもっと利益が増えて配当も増額していきそうだし。
それなのに10万円で売っちゃったらもったいないよ。
そうだよね。
つまりもうその株の価値(株価)は、最初の10万円よりも遥かに上昇しているわけだ。
このように株価は、

これから利益が増えそうか?減りそうか?
とか
今現在、配当がどれくらいもらえるか?

など色々な要素を加味されつつ、需要と供給のバランスで変わってくるわけだ。
高値でも買いたいという人が多ければ株価はどんどん上がっていくし、もうこの会社は期待できないので売りたいという人が多ければ、どんどん株価は下がっていくわけだ。
なるほどね。


キャピタルゲインとインカムゲイン

ここまで見てきたとおり、株を持っていると定期的に配当を受け取れる。日本株は半年ごと、米国株は四半期ごとに受け取れる銘柄が多いかな。
で、配当を受け取ることで得る利益のことを
インカムゲイン(income gain)
というんだ。
インカムは定期的な収入。ゲインは「得る」。
配当はまさに定期的に得られる収入というわけだ。
なるほど。難しい言葉だな。
そうだね、けれどもう1つ。
例えばさっきの鈴木さんの会社の株を、ショウ君が110万円で誰かに売却したとする。
えーと、10万円で買って110万円で売ったから100万円も利益が出たわけか。
なんか株って、持ち続けても配当で利益が出るし、株価が上昇したら売却しても利益が出せるんだね。
そうだね。
で、この株価が値上がりすることで得られる利益のことを

値上がり益
とか
キャピタルゲイン(capital gain)

というんだ。
キャピタルは資金。ゲインは「得る」。
この場合は資金(=株価)が上昇することで得られる利益というわけだ。


上場株式と非上場株式

株式は上場株式非上場株式の2つに分けられる。
違いはそのままだけど
上場(じょうじょう)しているか否かだ。
上場って何?
証券取引所で売買ができるようになること。例えば
東証一部上場株式
だったら、
東証一部(東京証券取引所一部)
で売買ができる株式のこと。
上場株式は証券会社のサイトでリアルタイムに売買ができる。株価も需要と供給のバランスによって下のチャート図のように常に変動し続けているんだ。

ああ、そういうチャートは見たことがある気がするし、東証一部上場企業とかよく聞く気がするね。そういう企業って大企業っていうイメージがあるけど。
ああ、まさにそうだね。東証一部上場企業は聞いたことがあるような大企業ばかりだ。
逆に上場していない会社は小さな会社が多い。中には大企業なのに上場していないところもあるけどね。
なるほど。


株式とNISAと税金について

さて、上場株式は証券会社のサイトで売買ができるけど、売買するためにはその証券会社で口座を開設する必要がある。
証券会社の口座は

課税口座

非課税口座(NISA、iDeCo)

の2つに大きく分けられる。
課税口座は利益が出たらその一部(20%)を税金として納めなければいけない口座。非課税口座は利益が出ても税金がかからず、まるまる受け取れちゃう口座だ。
ああ、それは債券編でも出てきたね。たしか債券は課税口座でしか買えないんだったよね?株式はどうなの?
株式は債券よりはちょっと優遇されていて、
通常NISA口座(一般NISA口座)

ジュニアNISA口座
では買うことができるんだ。まとめると下の表のとおり。


個別の株式そのものを購入できる口座
課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座
株式投資信託を購入できる口座
課税口座
通常NISA・ジュニアNISA口座
つみたてNISA口座
iDeCo


株式によって得られる利益は

配当(インカムゲイン)

値上がり益(キャピタルゲイン)

の2つだった。
そして配当は口座に入金されたタイミングで、値上がり益は実際に売却をして利益が確定したタイミングで納税義務が発生する。税率はどちらも20%だ。
復興特別税は考慮していません)

それらが通常NISA口座で購入した場合なら非課税になる。
なるほど、素晴らしいねNISAは!
そうだね。
ただし通常NISA口座で株式や投資信託を買えるのは1年間に120万円まで。無制限に買えたら誰も課税口座を使う人なんていなくなっちゃうからね。

ではいよいよiDeCo(個人型確定拠出年金)NISAで本命となる
投資信託について次のページから見ていくよ。

直近の更新履歴

2021年
4/19
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。
1/3
iDeCoの管理人の運用成績レポートを更新。


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