69歳までの生活費を確保するには?その3 (片働き夫婦・会社員)

記事更新日:2016.9.17

個人型確定拠出年金から年金を受け取り不足分をカバー

さてでは前回の続きをみていくよ。
個人型確定拠出年金で老後資金の貯金をした場合、老後の月収がどう変化するか?
という話だったよね?
そうだね。
まずおさらいだけど、今回の片働き夫婦の老後の月収の見込みは今のところ下の表のとおりだった。


年齢 夫の月収
老齢基礎年金

老齢厚生年金
妻の月収
老齢基礎年金

老齢厚生年金

遺族厚生年金
夫婦合計
月収
必要月収
目安
不足額
65~69 165,000 0 165,000 260,000 100,000
70~84 165,000 102,200 267,200 0
85~89 167,300 167,300 160,000 0

※妻の老齢年金(老齢基礎年金+老齢厚生年金)は繰り下げ受給し70歳から受給したとします。


うむ。65~69歳の5年間だけ毎月10万円の不足だったんだよね。
そうだね。
そこで、今回の夫はこの不足分をカバーするため、35歳から59歳いっぱいまでの25年間(300ヵ月)、個人型確定拠出年金に加入して毎月23,000円ずつ掛金を拠出し続けたとする。すると掛金総額は690万円にもなる。
すごい額だね。
そうだね。そして個人型確定拠出年金は特設コーナーで詳しくは取り上げているけど、自分で運用方法を選べるのが特徴だ。その運用次第によっては、掛金総額690万円が2,000万円に増えているかもしれないし、300万円に減ってしまうかもしれない。
えーと、それで先生は2,000万円を狙っているんだったよね??
そうだね。私の個人型確定拠出年金の運用状況も特設コーナーで取り上げているので、よかったら参照してください。

で話を戻すけど、今回の夫は超無難な運用方法しか選択しなかったので、掛金総額690万円が少しだけ増えて700万円になったとする。
個人型確定拠出年金は受け取り方もかなり自由に選べるんだけど、この700万円を今回は65~69歳までの5年間、毎月117,000円ずつ年金形式(分割)で受け取ることにする。すると下の表のようになる。


年齢 夫の月収
老齢基礎年金

老齢厚生年金
妻の月収
老齢基礎年金

老齢厚生年金

遺族厚生年金
個人型確定拠出年金
から受け取れる年金
夫婦合計
月収
必要月収
目安
不足額
65~69 165,000 0 117,000 282,000 260,000 0
70~84 165,000 102,200 267,200 0
85~89 167,300 167,300 160,000 0


おお~。見事に不足額がなくなってるね!じゃあこれで老後はひとまず安心だね。
そうだね。更に老後の余裕を作りたいという場合は、節税面の優遇度から


個人年金保険個人年金保険代わりの終身保険

財形年金貯蓄NISA


の順で検討することを個人的は推奨したいと思う。

※ただし住宅ローンが残っているうちは、これらに手を出すよりもローン繰り上げ返済を通常は優先したほうが有利だと思います。
財形貯蓄年金って?
詳しくはここでは割愛するけど、毎月受け取る給料から天引きして貯蓄できる年金だ。利子が非課税になるなどのメリットがあるんだ。
うーん、難しそうだなあ。でも個人年金保険のほうが節税面が上なんだね?
そうだね。個人年金保険は個人年金保険料控除で、終身保険は生命保険料控除によって所得税と住民税が安くなる。このメリットがとても大きい。財形年金貯蓄も税法上のメリットはあるにはあるけどけど、保険料控除ほどではないと個人的には思う。


財形年金貯蓄で1年間に
8万円を積み立てした場合
個人型年金保険で1年間に8万円を積み立てた場合
(つまり、年払保険料8万円プランの場合)
特に税金が安くなったりはしない 年収500万円くらいまでの人の場合
(課税所得195万円以下の場合)

個人年金保険料控除によって、その年に納めなければ
いけない所得税が約2,000円、住民税が約2,800円
合計で約4,800円も安くなる。


なるほど。8万円払って4,800円も安くなるのは大きいね。
これってじゃあ16万円払えば9,600円安くなるってこと?
いや、残念ながら個人年金保険料控除は年間の保険料8万円までが対象だから、それ以上はいくら払ったとしても安くはならないんだ。なので個人年金保険料控除の8万円の枠と生命保険料控除の8万円の枠を使いきるまでは、個人年金保険や個人年金保険代わりの終身保険を優先し、それ以降は財形年金貯蓄やNISAを検討するとよいと思う。
なるほど。
それでは最後に本コーナーのまとめを。