老後の月収をUPさせるには?その1 (単身・自営業)

記事更新日:2016.9.17

まずは老齢年金を70歳まで繰り下げ受給を

個人的にはまずは老齢年金を繰り下げ受給することを推奨したい。
繰り下げ受給?なにそれ?
原則、老齢年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)は65歳から受給開始になるんだけど、希望すれば60~70歳の間で受給開始時期を調整可能なんだ。

繰り上げ受給

65歳よりも早く受給開始すること。早めれば早めるほど年金月額は低くなる。60歳から受け取る場合の年金月額は、65歳から受け取る時の70%になる。


繰り下げ受給

65歳よりも遅らせて受給開始すること。遅らせれば遅らせるほど年金月額は高くなる。70歳から受け取る場合の年金月額は、65歳から受け取る時の142%になる。


◆参考リンク

老齢年金 繰り上げ&繰り下げ受給時の年金額と増減率

なるほど。で、老齢年金を繰り下げ受給するとどうなるの?
こんな感じになる↓


◆老齢年金を70歳から繰り下げ受給した場合
  ※青文字が繰り下げ後。黒文字は繰り下げ前。100円未満は四捨五入。

年齢 月収
老齢基礎年金 合計
65~69 0
(65,000)
0
(65,000)
70~ 92,300
(65,000)
92,300
(65,000)


なるほど。
70歳以降の月収がだいぶUPしているね。でもそれでも必要月収
(単身者・・・16~21万円)
までは届いていないし、65~69歳の受給額は0円になってしまっている。これじゃ繰り下げ受給をしてもあまり意味がないんじゃ・・・?
いや、年金を繰り下げ受給した時のほうが有利なんだ。その理由は2つ。


・受け取る年金総額が大きくなる
・インフレにより対応できる


まずは下の表のとおり、65歳で自営業を引退した方が平均余命(男性84歳、女性89歳)まで生存した場合、受け取る年金総額は繰り下げ受給をした時のほうが大幅に大きくなるんだ。


受け取る年金総額84歳まで生存した場合) 受け取る年金総額89歳まで生存した場合)
通常時 年金を70歳に繰り下げ受給した時 通常時 年金を70歳に繰り下げ受給した時

約1,560万円

約1,660万円
100万円くらい多い!

約1,950万円

約2,215万円
265万円くらい多い!


なるほど。繰り下げ受給した時のほうがすごく多いね。長生きすればするほど差は大きくなるわけか。
そうだね。
そして詳しく説明すると長くなるけど、老齢年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)は国民年金基金小規模企業共済よりインフレに強いので、より高年齢となった時期を担うようにするほうが有利なんだ。


比較的若い時期(60代) より高年齢となった時期(70~90代)
インフレが進んだとしても、より
高年齢となった時期と比較すれば
それほど物価は上昇していない。

老齢年金と比較するとインフレに弱い
国民年金基金小規模企業共済
なるべくこの時期を主にカバーする
ように契約しておくのが有利!

インフレが進み、大きく物価が
上昇している可能性あり。

老齢年金と比較するとインフレに弱い
国民年金基金小規模企業共済では
この時期には対応できない可能性あり。

比較的インフレに強い老齢年金で主に
カバーできるようにしておくほうが有利!

※老齢年金もマクロ経済スライドを導入しているため、完璧にインフレに対応できるわけではありません。また小規模企業共済はインフレと保険で記載のとおり、配当(付加共済金)があるため比較的インフレに対応できます。ですが個人的には、老齢年金のほうがそれでもまだインフレ耐性は上かと思います。



なるほど。じゃあ老齢年金は70歳から繰り下げ受給するとして、それでも不足して分などをどう準備するかがポイントだね。
そうだね。それを次回見ていくよ。