ソニー生命の学資保険に年金支払特約をつけるとどうなるか?

記事更新日:2016.1.24

◆2016年1月24日追記
このページでは5年ごと利差配当付き学資保険に年金支払特約を付けるプランを紹介していましたが、2016年1月に上記の配当付き学資保険そのものが販売中止してしまったため、本ページの内容は参考にならないものになってしまいました。


ソニー生命の5年ごと利差配当付き年金支払特約の評価データ

時期 運用利率(年利) 配当 付加方法 リンク
5年
確定年金時
10年
確定年金時
2014年
5月~
0.50% 0.77%
あり
満期保険金や満期学資金
の受取前に選択可
(詳細は本ページの
記事を参照願います)
公式パンフ
(PDF)


年金支払特約とは?

まずは年金支払特約がどんなものかを簡単に。
年金支払特約(ねんきんしはらいとくやく)
は、通常は一時金(一括でまとめて受け取るお金)となっているものを年金(分割で受け取るお金)に変更する特約です。

例えばですが、某会社の養老保険は60歳時に1000万円の満期保険金を受け取れるようになっていたとします。この場合、通常であれば60歳時に1000万円を一時金(一括)で受け取りますが、年金支払特約を付加すると下の表のように一括でなく分割で受け取れるようになります。


受取パターン 詳細 受取総額
通常通り一時金で受け取った場合 60歳時に1,000万円を
一括で受け取って終了。

1,000万円
年金支払特約を付加して
10年確定年金(10年分割)に変更した場合
60歳から10年間、
毎年105万円を受け取る。

1,050万円
年金支払特約を付加して
15年確定年金(15年分割)に変更した場合
60歳から15年間、
毎年72万円を受け取る。

1,080万円


上の表の数値はあくまで例ですが、分割年数が長ければ長いほど受取総額が大きくなるのはどの会社でも共通です。分割年数が長いということは、それだけ保険会社が手元にあるお金を運用できる期間が長くなるため、必然的に受取総額が増えるのです。
また、一括で大金を受け取ってしまうのもリスクがあると思います。間違った買い物をしてしまうかもしれないですし、銀行口座に大金があると投資の話などを持ち掛けられたりもします。その点、分割で受け取れれば一気に使いすぎたりせず、計画的にお金を使えるようになるため安心です。

このように年金支払特約は

受取総額が大きくなる。
計画的にお金を使えるようになる。

というメリットがあります。


ソニー生命の5年ごと利差配当付き年金支払特約はどんな特約か?利率は?

それでは、ソニー生命の年金支払特約がどのようなものかを具体的に見ていきます。
ソニー生命の年金支払特約は
5年ごと利差配当付き年金支払特約
となっています。
文字通りですが、5年ごとに配当があります。第1回目の配当は6年目、2回目以降はそこから5年ごとに受け取れます。

公式パンフレット(2015年6月版)
の受取例を見ると、2000万円の満期保険金を10年確定年金で受け取る場合は、年金額は207万円になるとあります。つまり60歳で2,000万円の満期保険金を受け取る時は下記のようになります。


60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
受取総額
一時金で受け取った場合 2,000万円 0円 2,000万円
年金支払特約を付加し
10年確定年金
に変更した場合
207万円

配当
配当 2,070万円

配当2回分


上記の10年確定年金で受け取った場合の運用利率と年金終価係数を計算すると下記になります。(期首払いで計算)

運用利率・・・0.77%  年金終価係数・・・10.35


銀行の定期預金の利率は今や0.2%くらいがいっぱいいっぱいな状態ですから、それと比べると0.77%という数字は良い数字だと思います。また配当付きのためインフレにも強い
(詳細はインフレと保険のページを参照願います)
点もメリットです。

ただし上記の数字はあくまで2015年10月現在のものです。年金支払特約を付加した時に、どれくらい年金を受け取れるようになるかは、いざ満期保険金や満期学資金を受け取る時の金利情勢によって変わってきます。


学資保険に年金支払特約を付加したらどうなるか?

前置きが長くなりすぎてしまいましたが本題です。
ソニー生命の学資保険は


Ⅰ型・・・中学、高校、大学入学前の3回に分けて学資金を受け取る
Ⅱ型・・・大学入学前のみ学資金を受け取る
Ⅲ型・・・18歳頃~22歳にかけて5回に分けて学資金を受け取る


という3パターンの受取方法があったのですが、Ⅲ型はソニー生命の学資保険の評価ページのとおり、2015年5月で販売停止となってしまいました。
(2016年1月に再販売されましたが、残念ながら以前より返戻率が大きく下がってしまっているため推奨できません)
けれどこの年金支払特約を利用すれば、Ⅱ型をⅢ型に自分で変更することができます
例えば下記の契約例の場合で見ていきます。


◆契約例

契約者・・・30歳男性
こども・・・0歳
保険料払込期間・・・18年
月払保険料・・・8,480円
保険料総額・・・約183万円
満期学資金・・・200万円
タイプ・・・Ⅱ型(大学入学前に200万円を一括で受け取る)
返戻率・・・109.1%


この保険に年金支払特約を付加して5年確定年金に変更した場合は、下の表のようになります。


18
19
20
21
22
23
受取総額 返戻率
一時金で受け取った場合 200万円 0円 200万円 109.1%
年金支払特約を付加し
5年確定年金
に変更した場合
40.4万円 配当 202万円

配当1回分
110.3%
(年払時111.1%)


上記のとおり、返戻率が110.3%(年払時111.1%)に上昇します。
この値を学資保険評価ランキングの「大学入学以降を重視プラン」にあてはめてみると、年払だとJA共済より見劣りしますが、月払ではトップクラスの値です。

なお、上記の5年確定年金で受け取った場合の運用利率と年金終価係数を計算すると下記になります。10年確定年金時(運用利率0.77%)と比較すると低いですが、それでもやはり銀行の定期預金よりは良い数値です。

運用利率・・・0.50%  年金終価係数・・・10.1



まとめ

上記のとおり年払の返戻率はJA共済より見劣りしますが、月払ではトップクラスの値です。ですので、「大学入学以降を重視プラン」の学資保険を検討されていて、保険料の支払い方法には月払を選択しようとお考えの方は、このページで取り上げた

ソニー生命の学資保険Ⅱ型+5年確定年金

という方法も検討されるとよいかと思います。


年金支払特約のQ&A

・年金支払特約の保険料は?

⇒ 無料


・年金支払特約はいつ付加できる?

⇒ 満期学資金の受取時期が近づくと、保険会社から受取方法についての案内が届くそうです。その時点で、一時金で受け取るか、年金支払特約を付加して年金で受け取るかを選択できるとのことです。


・年金で受取開始後に大金が必要になったりした場合、「残りを一括で受け取りたい」というのはできる?

⇒ 可能。ただし年金で受け取る時よりも受取総額は下がります。