ソニー生命 変額保険(有期型・終身型)・変額個人年金保険 評価
記事更新日:2019.4.11
評価データ
評価データ(変額個人年金保険を一時払いで加入した場合)
評価 | |
保険種別 | 一時払い変額個人年金保険※1 |
変額 or 定額 | 変額 |
保険料払込方法 | 一時払い |
通貨 | 円 |
最短据置期間 | 5年 |
選択可能な年金種類 ※2 |
・確定年金(5~40年) ・保証期間付き終身年金 ・夫婦年金 |
契約初期費用 | 非開示だが他社より軽め (詳細は後述します) |
運用中にかかる費用 | |
加入可能年齢 | 70歳まで |
リンク | ・公式サイト |
※1 一時払いで加入する場合
※2 年金支払特約のパンフレットより
し、加入から5年後に年金支払特約を付加して解約返戻金相当額を年金受取する場合。
評価コメント
◆変額保険(有期型・終身型) 詳しくは変額保険コーナーで取り上げていますが、これらの保険に加入するよりも 投資信託+掛け捨ての死亡保険(定期保険や収入保障保険保険) のセットのほうが、資産運用力が高いです。 そのためこれらの保険はおすすめできません。 ◆変額個人年金保険 変額個人年金保険よりもiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAのほうが、保険会社の手数料がない分だけ運用成績が有利になりやすいため基本的にはおすすめです。 詳しくは変額個人年金保険のページを参照願います。 ◆変額個人年金保険(一時払いで加入した時) 一時払い変額個人年金保険は、主に銀行で販売されていることから、手数料がとても高額な保険ばかりです。保険会社が販売してくれた銀行に対し高額な販売報酬を払っていることが主因です。そのため例えば積立金を年率3.5%で運用できても、手数料を差し引くと1~2%程度にまで実質的な運用益は低下してしまっています。 ですがこのソニー生命の保険は、銀行で販売していないためか、他社の一時払い変額個人年金保険と比べると手数料がとても安いです。具体的な手数料が開示されているわけではありませんが、公式パンフレット内のモデルケースから計算するに、積立金を年率3.5%で運用できた時の実質的な運用利率が約3%でしたので、手数料が他社より軽めなのは確かだと思います。 とはいえそれでも、資産運用目的 (お金を増やしたいという目的) であれば、おすすめはできません。NISAで自分で投資信託を購入したりするほうが、更に手数料負担が軽く有利になりやすいためです。 けれど こちらのページに記載している長生きリスク対策 としてであれば、検討する価値があると思います。 例えばこの保険に60歳時に1,500万円を払って一時払いで加入します。 5年後、積立金が2,000万円まで増えていたとします。 そしたら年金支払特約を付加します。(※1) するとこの積立金 (正確には解約返戻金相当額) を終身年金や夫婦年金で受け取ることができるようになります。 例えば夫婦年金で受け取る場合は、年金を毎年63万円、夫婦どちらかが生存している限り受け取り続けることができます。(※2) ※1 年金支払特約のパンフレット3ページ下部より、年金支払特約を付加できるのは契約から5年目以降です。 ※2 同パンフレット2ページより 長生きリスク対策であれば、変額でなく無印(円建て・定額)の一時払い個人年金保険で十分だと思いますが、市場金利低下の影響であまりにも無印タイプは資産運用力が低下してしまったため、手数料負担が軽めなのであればこの保険も一考の価値があると思います。 |